睡眠の5つの役割とは?寝ている間カラダに何が起きているのか?

睡眠=休息

このイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。

 

確かに、睡眠には脳やカラダを休ませるという役割もありますが、睡眠の役割はそれだけではありません!

この記事では、睡眠に課せられた大切な役割を5つご紹介していきます。

なお、この記事は「スタンフォード式 最高の睡眠」西野精治著を参考にしています。


 

睡眠の5つの役割とは?寝ている間カラダに何が起きているのか?

睡眠の5つの役割とは?寝ている間カラダに何が起きているのか?

人生の3分の1もの時間を占める「睡眠」

人が健康で豊かな生活を送るために、睡眠が重要な役割を果たしているのは言うまでもありません。

 

では、具体的に寝ている間、脳とカラダには何が起きているのか、解説していきます。

脳とカラダを休ませる

睡眠の役割の1つが「脳とカラダの休息」です。

 

人間のカラダの中では常に、意識とは関係なく「自律神経」が働いています。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。

この2つが24時間休みなく働いていますが、代わる代わるどちらかが30%ほど優位になります。

 

日中は、交換神経が優位です。

交感神経は体内で、血糖値・血圧・脈拍を上げ、筋肉と心臓の動きを活発にします。

 

一方、ノンレム睡眠中と食後は、副交感神経が優位になります。

副交感神経は心臓の動きや呼吸を緩やかにし、胃腸の動き・消化・排泄を促します。

どちらの働きも大切ですが、現代人は交感神経優位の状態が多く、一日のほとんどの時間が活動モードになっている傾向があります。

 

活動モードの時間が長ければ長いほど、それだけ脳とカラダは疲弊し、ストレスも溜まり放題になります。

寝る直前にスマホをイジッたりすると、交感神経が刺激されてしまうので注意が必要です!

 

  • レム睡眠…脳は起きていてカラダは眠っている睡眠、レム睡眠中に急速眼球運動(REM:Rupid Eye Movement)がみられるため、レム睡眠と呼ばれる。
  • ノンレム睡眠…脳もカラダも眠っている睡眠、ノンレム睡眠中は急速眼球運動がみられない(Non REM)ため、ノンレム睡眠と呼ばれる。

「記憶」を整理・定着させる

「睡眠と記憶」に関して、複数の学者が次のような報告をしています。

  1. レム睡眠中に*エピソード記憶が固定される
  2. 入眠直後の90分に訪れる深いノンレム睡眠は、嫌な記憶を消去する
  3. 入眠初期や明け方の浅いノンレム睡眠では、*手続き記憶が固定される

最近の研究では、入眠直後の深いノンレム睡眠のときに、海馬から大脳皮質へ情報が移動し、記憶が保存されるという報告もあります。

 

睡眠と記憶の関係に関して、まだ分からないこともたくさんありますが、記憶にとって睡眠が重要な役割を果たしているのは疑いようがないでしょう。

ちなみに、「睡眠学習」は科学的な根拠がないデマです。今のところは。

  • エピソード記憶…いつ・どこで・何をしたといった過去の経験や出来事に関する記憶
  • 手続き記憶…スキル・ノウハウといったいわゆる「身体で覚える」タイプの記憶

 

【記憶の種類に関してはこちらの記事をご覧ください】

「ホルモンバランス」を整える

脳は「ホルモンバランス」もコントロールしていて、睡眠時には多くのホルモンが働いています。

たとえば、睡眠を制限すると、脂肪細胞から分泌される食欲を抑制する「レプチン」というホルモンが減少し、胃から分泌され食欲を増進する「グレリン」というホルモンが増えます。

マインドパレッサー
徹夜をすると、食欲が増すのはそのせいなんですね。

 

特に大切なホルモンが「成長ホルモン」です。

成長ホルモンは子どもの発達に不可欠なホルモンですが、大人になってからも

  1. 細胞の成長
  2. 新陳代謝促進
  3. 皮膚の柔軟性アップ
  4. アンチエイジング効果

といった役割があります。

 

生殖や母性行動に関与する「プロラクチン」というホルモンも睡眠中、とりわけ最初のノンレム睡眠で多く分泌されます。

皮膚の保水量は睡眠で上がるのですが、それは肌の水分が睡眠と関係深い「性ホルモン」や「成長ホルモン」の影響を受けるからです。

 

成長ホルモンには血糖値を上げるという効果があります。

なので、寝る直前に飲食するとそれで血糖値が上がってしまうので、成長ホルモンが分泌されなくなってしまいます。

 

寝る前の飲食が習慣になっている方で「寝ても疲れが取れないんだよね~」という悩みがあるなら、一度、寝る前の飲食を休んでみてください。

目覚めの良さにビックリするはずです!

病気にならないよう「免疫力」を上げる

免疫」はホルモンと連動しています。

そのため、睡眠時間があまり取れなかったり睡眠の質が悪いと、ホルモンバランスが崩れて、免疫の働きもおかしくなってしまいます。

 

その結果、風邪やインフルエンザ、ガンなどの面駅に関係する病気になるリスクが高まってしまいます。

実際、インフルエンザ予防のワクチンを打っても、睡眠が乱れていると、うまく免疫ができず、ワクチン接種の効果が認められないという報告もあります。

「脳の老廃物」を除去する

覚醒している間、脳内にある神経細胞は活発に働き、その結果「脳の老廃物」が蓄積されていきます。

日中の覚醒時にも、老廃物の掃除は行われていますが、それだけでは追いつけません。

そのため、睡眠時にしっかりと老廃物を除去して、メンテナンスをすることが心身の健康にとって非常に重要なのです。

脳の老廃物を除去できないと、アルツハイマー型認知症などの疾患になるリスクが高まります。

 

「スタンフォード式 最高の睡眠」の著者 西野精治先生のラボでマウスを使った実験を行いました。

アルツハイマーになりやすい遺伝子をもったマウスの睡眠を制限すると、アルツハイマーの原因物質の一つ「アミロイドβ」が溜まりやすくなることがわかりました。

また、これらのマウスに睡眠剤を与えて眠らせたところ、アミロイドβの沈着率も低下しました。

睡眠不足がアルツハイマーの直接的な原因はありませんが、危険因子であることは間違いありません。

そして、脳の老廃物の除去がうまくいかないと、アルツハイマーに限らず、長期的に脳へのダメージにつながります。

睡眠は「最強の味方」にも「最恐の敵」にもなり得る

人生の3分の1を占める「睡眠」を味方につけるか、敵にまわすかで人生は大きく変わります。

 

良質な睡眠ができれば、心身のコンディションが良くなるため、日中のパフォーマンスも向上します。

逆に、徹夜をしたり、お酒をたくさん飲んだ翌日のパフォーマンスはボロボロになります。

 

人生の3分の1を占める「睡眠」が、残りの3分の2を左右するのです。

まとめ

社会において成果を出している人はもれなく睡眠に気を遣っています。

それは「睡眠の質」が「覚醒の質」に直結していて、パフォーマンスを大きく左右することを知っているからです。

睡眠を犠牲にして働いている方は、ぜひ生活を見直してみてください。

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。