夜、みんなが寝静まったあとに一人で起きていると、なぜか気持ちがざわついて落ち着かない。眠ろうとするほど不安が大きくなる...。
そんな経験はありませんか?
実は、最新の研究で、夜型の人は、朝型の人に比べて孤独感や不安を感じやすい傾向がある、ということが分かりました。
この記事では、夜型と不安をつなぐ「夜間の孤独」という鍵と、今夜から試せる対処法をわかりやすく解説します。
そもそも「夜型」と不安は関係あるの?
ここで言う「夜型」とは、専門的には「クロノタイプ」と呼ばれる体内時計のタイプのひとつです。
クロノタイプとは、人それぞれが生まれ持っている「眠りやすい・起きやすい時間帯のクセ」のこと。
たとえば、朝はスッキリ起きられて午前中から元気な人は「朝型」、夜になるほど頭がさえて夜更かしが平気な人は「夜型」です。
これは性格やだらしなさではなく、遺伝子レベルで決まっている体質に近いものだと考えられています。
2026年6月17日にアメリカ・ボルチモアで開かれる睡眠学会「SLEEP 2026」で発表される予定の研究が、この夜型と心の不調の関係を行動レベルで示しました。
アメリカのブリガムヤング大学のアレック・ハーロウ氏らが442人を対象に調べたところ、夜遅く寝て遅く起きる夜型の人ほど、全般的な孤独感、夜間の孤独感、そして不安のレベルが高いことがわかったのです。
注目すべきは、「夜型であること」そのものよりも、夜に一人で起きていることの「孤独感」が不安と強く結びついていた点です。
【「夜間の孤独」がカギ】研究が示した意外なつながり
この研究で最も重要なのは、「夜間の孤独感」が夜型と不安をつなぐ橋渡し役になっていたことです。
専門的にはこれを「媒介因子(メディエーター)」と呼びます。媒介因子とは、AとBの間に立って両者をつなぐ要素のこと。
たとえば「雨が降る」と「道が混む」の間には「みんなが車を使う」という橋渡しがあるように、「夜型」と「不安」の間には「夜の孤独」という橋渡しがあった、という感じです。
研究では、統計的な分析手法を使って、この関係を丁寧に調べました。
その結果、夜間の孤独感を計算に入れると、「夜型であること」と「不安」の直接的なつながりは見られなくなったのです。
つまり、夜型だから不安になるのではなく、「夜型 → 夜に一人で起きている孤独 → 不安」という流れだったわけです。
研究を率いたハーロウ氏は、以下のように説明しています。
夜型の人が心の健康を崩しやすいのは、夜の孤独を含めた孤独感や不安をより強く感じていることが一因である。昼間だけでなく夜間の社会的なつながりも、夜型の人のメンタルヘルスを考えるうえで重要だ。
なぜ夜に不安が強まるのかには、体の仕組みも関係しています。
夜は心と体を休ませる神経(副交感神経)が優位になる時間帯ですが、一人で静かにしていると、日中は気にならなかった悩みが頭の中をぐるぐる巡りやすくなります。
これは「反芻(はんすう)思考」と呼ばれ、同じ不安を何度も噛みしめてしまう状態のこと。
夜の静けさと孤独が、このぐるぐるを後押ししてしまうのです。
「自分は夜型だから仕方ない」と思っている人へ

とあきらめていませんか?
確かにクロノタイプは生まれ持った体質に近く、無理に直そうとする必要はありません。
朝どうしても起きられないのは、自己管理ができないからではなく、体内時計のタイプによるところが大きいのです。
ただし、今回の研究が教えてくれる希望は、「不安の本当の原因は夜型そのものではなく、夜の孤独にある」という点です。
つまり、生まれ持った体質を丸ごと変えなくても、「夜の孤独感」にアプローチすれば、不安はやわらげられる可能性があるということ。
不眠や不安に悩む夜型の人ほど、「何時に寝るか」だけにとらわれがちです。
でも本当に目を向けるべきは、「夜、一人で過ごす時間に、心細さや孤立感を感じていないか」という点なのかもしれません。
今夜からできる「夜の孤独」と不安をやわらげる方法
では具体的に、何をすればいいのか。
今夜から無理なく始められる方法を、研究の示唆と睡眠医学の知見をもとに紹介します。
① 夜の「ゆるいつながり」を用意する
夜に一人だと感じる孤独は、必ずしも誰かと会わなくても和らげられます。
信頼できる家族や友人に、寝る前にひとことメッセージを送る、悩みを共有する、といった小さなつながりでも効果があります。
気持ちを言葉にして誰かに話すと、頭の中が整理され、「つながっている」という安心感が生まれます。
② 寝る前のSNSはいったん手放す
孤独なときほどSNSを開きがちですが、これは逆効果になることがあります。
他人の楽しそうな投稿と自分を比べてしまい、かえって孤独感が強まるからです。
夜に心細さを感じたら、思い切ってスマホから離れてみましょう。
③ 「ぐるぐる思考」を断ち切る就寝前ルーティン
不安が頭を巡って眠れないときは、読書、軽いストレッチ、ハーブティーなど、心を静める習慣を取り入れると、過剰に働いた頭が落ち着き、眠りに入りやすくなります。
「今は考える時間ではない」と脳に合図を送る感じです。
④ 朝の光を浴びて体内時計を整える
夜型のリズムをゆるやかに前に倒したいなら、朝に光を浴びるのが効果的です。
朝の光には、ずれがちな体内時計を24時間にリセットする働きがあります。
さらに、光の刺激は心の安定に関わる物質「セロトニン」の分泌を促し、不安や落ち込みをやわらげる助けになると考えられています。
朝起きたらカーテンを開ける、これだけでも第一歩です。
⑤ 完璧を目指さない
夜型を一気に朝型に変えようとすると、うまくいかずにかえって自分を責めてしまいます。
まずは「寝る前に一人で抱え込まない」工夫から。
生活リズムを少しずつ整えることが、心理的な孤立をやわらげることにつながります。
さらに学びたい人・整えたい人へ
「自分の体内時計のタイプをきちんと知って、生活リズムを設計したい」という人には、クロノタイプの考え方を一般向けにまとめた書籍『The Power of When(パワー・オブ・ホエン)』のような入門書が参考になります。
自分のタイプに合った時間の使い方を知ることで、無理のないリズムづくりのヒントが得られます。
また、朝の光を浴びにくい生活の人には、決まった時間に強い光を出して起床を助けるグッズがあると、体内時計を整える習慣を無理なく続けやすくなります。
生活スタイルに合わせて、専用の時計やスマート照明を取り入れてみるのもおすすめです。
約5,000円の手頃な価格で光で起きる体験ができるのが、「光目覚まし時計 Wake Up Light」です。口コミ評価も4.8と高く、日の出を模した徐々に明るくなるライトで自然な目覚めをサポートしてくれます。
入門機として試してみたい方にピッタリだと思います。
本格的に体内時計を整えたい方には、Shizen Flow 光目覚しクロック SZF-01がおすすめです。
価格は少し高くなりますが、太陽光に近い自然な明るさへの変化と豊富な自然音で、質の高い目覚めと入眠を促します。スマホアプリ不要で直感的に操作できる点も好評(口コミ4.5)です。
手持ちの照明をスマート化したいなら、SwitchBot スマート電球 W1401400-GHが2,000円台という圧倒的なコストパフォーマンスでおすすめです(口コミ4.6)。
専用アプリで「起床時間に合わせて少しずつ明るくする」といったスケジュール設定ができ、スマートホームの第一歩としても人気があります。
まとめ:夜型の不安は「夜の孤独」へのケアでやわらぐ
最後に、この記事の要点を整理します。
- 最新研究(SLEEP 2026で発表予定)で、夜型の人ほど孤独感・夜間の孤独感・不安が高い
- 不安の本当のカギは「夜型であること」そのものではなく、夜に一人で起きている「夜間の孤独」だった
- だからこそ、体質を丸ごと変えなくても、夜の孤独にアプローチすれば不安はやわらげられる可能性がある
- 今夜からできるのは、ゆるいつながりを持つ/寝る前のSNSを控える/心を静めるルーティン/朝の光を浴びること
- 「夜型だから仕方ない」と自分を責めず、できることから少しずつ始めるのが大切
もし不安や不眠がつらく、生活に支障が出ているなら、一人で抱え込まず、睡眠やメンタルの専門家に相談することも大切な選択肢です。
この記事が、夜を少しでも心穏やかに過ごすきっかけになればうれしいです。
※この記事は健康に関する情報提供を目的としたもので、医療上の診断・治療に代わるものではありません。
【出典】
NaturalNews:Study Links Later Sleep Schedules to Higher Loneliness, Anxiety(SLEEP 2026速報)
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