『本当の勇気は「弱さ」を認めること』恥とともに生きていく方法

ただ批判するだけの人に価値はない。

強い人のつまずきを指摘し、「やり手ならもっとうまくできたはずだ」とあげつらうだけの人には。

称賛に値するのは、実際に競技場に立ち、埃と汗と血にまみれながらも勇敢に戦う人だ。

あるときは間違いをおかし、あと一歩というところで届かないことが何度もあるかもしれない。

 

何をするにも間違いや欠点はつきまとう。

それでもなお、事を成し遂げるためにもがき苦しみ、情熱を燃やし、力を尽くし、大義のために身を粉にして励む人こそ偉大なのだ。

順風ならば最後には勝利に輝くだろうし、最悪の場合、失敗に終わるかもしれない。

だが、彼らは少なくとも果敢なる挑戦をしたのである。

 

引用:「競技場に立つ人」1910年4月23日 セオドア・ルーズベルト大統領 パリのソルボンヌ大学にて

僕たちは不安定で不確実な世界で生きています。

良いことや楽しいこともあれば、良くないことや危険なことも起こります。

それらが起こることは不可抗力ですが、それにどう関わるかは選ぶことができます。

 

完璧で誰にも批判されない自分になってから挑戦しようと思っていると、チャンスを逃して取り返しのつかない事態になり、自分の才能や自分だからこそできることをみすみす逃してしまいます。

失敗する可能性のある中で挑戦するのは、とても勇気が必要です。

でも、勇気を持って自分の存在を示し、生身の自分をさらけ出し、果敢に挑戦することにはとてつもない価値があります。

 

この記事では、ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院の教授であるブレネー・ブラウンさんが執筆した『本当の勇気は「弱さ」を認めること』の内容をかいつまんでお伝えします。

この記事を読むと、誰もが抱える認めたくはない、でも愛おしい「弱さ」との向き合い方について学ぶことができます。

 

このTEDトークでは、ブレネー・ブラウンさんが本の内容について話しています。

1700万回以上再生されており、僕はこれを視聴したとき、自分の中で色々と腑に落ちる体験をしました。

 

人間関係に悩んでいる方、完璧主義の方、強がってしまう方は是非、見てみてください。

そして、より詳しく内容を知りたい方は『本当の勇気は「弱さ」を認めること』を手に取ってみてください。


 

『本当の勇気は「弱さ」を認めること』恥とともに生きていく方法

『本当の勇気は「弱さ」を認めること』恥とともに生きていく方法
Image by Tumisu from Pixabay

「勇気がある人」と言われたら、次のような人を想像するのではないでしょうか。

  • 恐怖や不安に負けず、困難に立ち向かっている人
  • 自分の信念を貫き、勇ましい人

確かにこういった人たちのことも勇気がある人と呼びますが、この本では、本当の勇気は自分の弱さを認め、恥をさらけ出すことだと説いています。

 

「弱さ」とは?

この本で言う「弱さ」とは、次のような精神的な弱さを意味しています。

  • 他人から批判されたくない
  • 自分が恥ずかしい

特に「恥」という感情によって、人は様々な自滅的な行動を取ってしまうことが研究で明らかになっています。

 

恥はマイナスな行動につながる

マイナスな行動とは、具体的には次のようなことです。

  • 自分が恥をかかされないために、相手を攻撃したり、横柄な態度をとる
  • 恥を誤魔化すために自分のミスを相手に擦り付ける

 

マインドパレッサー
僕の場合、恥をかきたくないので陰で残業したり、見栄を張ったりしてしまい、結果的に自分の首を絞めるパターンが多いです。

 

ナルシストの根っこには恥がある

「ナルシスト」は自分のことが好きすぎたり、逆に他人のことを極度に怯える人のことです。

医学的には、「自己愛性パーソナリティ障害」と言います。

 

ナルシストの根っこには恥があると言われています。

ナルシストは一見、自分に自信が満ち溢れていて、恥なんか感じないように思うかもしれません。

多くの人は「平凡でいることが恥ずかしい、特別でありたい」という思いを抱いていますが、ナルシストはこの傾向が特に強いのです。

 

【パーソナリティ障害についてはこちらの記事をご覧ください】

 

「見捨てられるんじゃないか?」という不安が恥を生む

現代は一人でも何とか生活していけると思います。

しかし、狩猟採集時代はそうではありませんでした。

 

一人で獲物を捕ることはかなり難しく、猛獣に襲われた時も誰も助けてくれません。

そのため、集団から見放されることは死を意味していました。

 

そして、そのDNAが現代の僕たちのカラダにも流れているので、僕たちは所属している場所や人から見放されることを恐れます。

完璧に仕事のできない自分は人から認められるのに値しない...。
ブランド品を身に付けていないと、認めてもらえない。

 

こういった不安が恥の感情を生んでいるのです。

 

嫉妬や不満の原因は「欠乏感」

嫉妬や不満の原因は「欠乏感」

人は朝起きた時には「寝足りない」と感じ、起きている時は「時間が足りない」と焦り、眠る前には「今日は○○ができなかった」と後悔します。

または、SNS上の贅沢で派手な暮らしをしている人たちを見て、「自分にはお金がない」「こんな美貌はない」と考えます。

 

こういった「欠乏感」は他人に対する嫉妬や人生に対する不満を生みます。

 

恥と比較が欠乏感を生む

「自分は完璧じゃないから恥ずかしい」と考えたり、キラキラ輝いている他人と比較することで「自分には何かが足りない」という欠乏感を生みます。

 

仮にあなたが1億円という大金を持っていたとしても、10億円持っている人と比べると、欠乏感を感じるので、「豊かさ」は欠乏感を埋めてはくれません。

では、何が欠乏感を埋めてくれるのでしょうか?

 

「充足感」が欠乏感を埋める

古代中国の思想家、老子は「足るを知る」という言葉を残しています。

これは「何事に対しても、満足するという意識を持つことで精神的に豊かになり、幸せな気持ちで生きていける」という意味です。

 

自分が持っていないものに目を向けるのではなく、持っているものに有難さを感じ、充足感を得ましょうということです。

 

漫画「ONE PIECE」で兄・エースを失い、絶望に打ちひしがれているルフィにジンベエはこう言いました。

失ったものばかり数えるな!無いものはない!お前にまだ残っているものは何じゃ!?

すると、ルフィは指折り、まだ自分のことを支えてくれる仲間を思い出します。

「仲間がいるよ」
画像引用:ワンピースまんがぱうち「レビュー・ネタバレ」

 

人は何かを失ったとき、自分よりも多くのものを持っている他人と比べたときなどに、欠乏感を味わいます。

何も持っていない訳ではありません。

無いものをねだったり、他人と比べたりするのではなく、今自分が持っているものを確認しましょう。

 

恥を克服する方法

恥を克服する方法

ここまでの話で恥によって、他人を攻撃してしまったり、他人に対する嫉妬や人生に対する不満を抱いてしまうことが理解してもらえたと思います。

では、ここからはどうやって恥を克服するのかについて解説します。

 

結論から言うと、恥を克服するには、恥を受けとめてその体験を誰かに話すことです。

自分の情けない話、恥ずかしい話をすることはとても勇気がいります。

しかし、信頼する相手に自分の恥の体験を話し、受け入れられると、ストレスレベルは一気に下がります。

 

先ほど、恥は「見捨てられるんじゃないか?」という不安から生じると説明しました。

従って、自分の恥をさらけ出して関係性が切れない、という体験によって不安は解消され、安心感を持てるようになるのです。

 

完璧主義は捨ててしまえ!

先ほど、欠乏感を埋めるには充足感が必要と説明しました。

しかし、充足感を得るのに邪魔となるのが「完璧主義」です。

 

完璧主義が強い人の心理は「完璧にできたら、非難や批判をされず、恥による痛みを避けられる」という思いです。

「完璧主義」という盾によって、他人からの批判や恥を防いでいるのです。

 

しかし、人はいくら頑張っても「完璧」は手に入れることはできません。

自分の良い面だけではなく、弱く情けなくカッコ悪い面も自分の一部だと受け止められると「自分は不完全だけど、これでいい」と思えるようになり、完璧主義から解放されます。

 

まとめ

  • 本当の勇気は「弱さ」を認めること
  • ナルシストの根っこには「恥」がある
  • 嫉妬や不満の原因は「欠乏感」
  • 「充足感」が欠乏感を埋める
  • 「見捨てられるんじゃないか?」という不安が恥を生む
  • 恥の体験を人に話すことで恥を克服できる
  • カッコ悪い自分を受けとめることで完璧主義から解放される

 

【人間関係に関する記事】

 

【自分を苦しめる考え方に関する記事】

 

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