男が浮気をする進化心理学的な理由。身体の浮気と心の浮気どちらが許せない?

男ってすぐ浮気しますよね。ホント、困ったもんです。

女性からしたら、なんで浮気するのか理解できないと思います。

ただ、男が浮気してしまうのには進化的な理由があります。

 

この記事では、進化心理学の視点からみた男性・女性それぞれの恋愛観と、長い間決着がつかなかった「カラダの浮気とココロの浮気どっちが許せないか問題」について解説します。

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男が浮気をする進化心理学的な理由。男女の恋愛観の違いを解説

男が浮気をする進化心理学的な理由。男女の恋愛観の違いを解説
Image by Tumisu from Pixabay

私たち人間は生物です。生物としての目的は子孫を残すこと。それが私たちのDNAに深く刻み込まれています。

そのため、人間は意識的にも無意識的にも子孫を残すように行動します。

しかし、男性と女性とでは、子どもが生まれるまでの大変さが全然違います。

男性はものの数分あれば事が済んでしまいますが、女性は何か月ものあいだ身重ですし、出産のときは命を落とす危険性だってあります。

この違いが男女の恋愛観に影響を与えます。

男性が浮気をするのは、生物的な本能!?

男性は繁殖が可能な期間が長く、人生を通じて長い間子どもを作ることが出来ます。

つまり、男性は配偶者の選択について慎重になるよりも、多くの女性と関係を持つ方が子孫を残す上で、効率が良いのです。

そのため、男性は女性に比べて、性的に興奮しやすく、短期的な性的関係を結びやすい傾向があるので、身体目的・浮気に走りやすいのです。

男性が若くてナイスバディな女性を好きになる理由

男性の繁殖にとって重要な点は、配偶する女性が確実に健康な子を出産することなので、出産に適した身体の女性を魅力的に感じます。

出産に適した身体の女性とは、健康であることを表す外見(顔や身体の美しさ)をもち、出産が可能な若い女性です。

また、胸やお尻が大きい女性は栄養状態が良く、出産に適していると考えられます。

そして、お尻が大きい人は出産のときに命を落とすリスクが小さい人よりも少ないというのも考えられます。

だから、男性は若く、胸やお尻が大きな女性が好きなのか!

女性は配偶者の選択に慎重にならざるを得ない

女性は配偶者の選択に慎重にならざるを得ない
Image by Clive Einstein from Pixabay

女性は毎年1度しか子供を産めません。

そして、女性は生涯における繁殖可能な期間が閉経期までに限られます。

また、子供を身ごもったら長い期間、動きずらくなりますし、出産の際は命の危険だってあるので、男性とは比べ物にならないほど、子孫を残すのにコストがかかります。

そのため、女性は配偶者の選択には慎重にならざるをえないのです。

女性は自分と子どもを養う能力がある男性を好む

人間の原型が出来た狩猟採集時代においては、母親は子供の世話に拘束され、外敵から狙われやすかったと想定されるため、他者からの助けが必要であったと考えられます。

したがって、女性は自分と子どもに十分な投資を行う男性を配偶者に選ぶことが繁殖上で有利になります。

つまり、投資がどれだけできるかを表す経済力がある男性、勤勉さや野心をもっていて将来の投資能力が高いと予想される男性に好意を抱く傾向にあります。

「身体の浮気」と「心の浮気」どっちが許せないか問題

男性と女性が生物学的に大きく異なる点の1つは、親であることの「確証性」です。

つまり、女性は自分から子どもが出てくる訳ですから、その子どもの親であるのは明らかですが、男性はDNA鑑定でもしない限りは、その子どもの親であるという絶対的な確証はありません。

男性として最も避けたいのは、我が子と思って時間もお金も労力もかけて育てた子が、実は自分の子供じゃなかったというケースです。

そのため、男性は配偶者の不貞を許せない傾向をもっており、嫉妬感情も身体的な浮気に対して強く生じます。

 

一方、女性として最も避けたいのは、配偶者が他の女性への投資を優先し、自分への投資が打ち切られるケースです。

したがって、女性は配偶者の身体的な浮気よりも、精神的な浮気により嫉妬心を抱きます。

最後に

僕が大学生の時に、「身体の浮気」と「心の浮気」どっちが許せないか論争がありました。

僕はどっちかというと身体の浮気が許せないと思っていましたが、女性陣は大体、心の浮気の方が許せないという結論に至りました。

その謎が進化心理学を学ぶことで解けました!

進化心理学を学ぶと身近な疑問が解決できるので、オススメです。

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。