あなたは朝をどう過ごしていますか?
など、人によって朝の過ごし方はさまざまです。
ただ、これを朝にやっちゃうとヤバイという行動があります。
それは「今日は何か大変な一日になりそうだなぁ」と考えることです。
と思うかもしれませんが、それだけで脳の認知機能が低下して判断能力が落ちる、つまり、頭が悪くなるということが分かりました。
朝にやりがちなヤバイ習慣!「ストレス期待値」の罠
ペンシルベニア州立大学の研究によると、朝起きた時に
と考えるだけで、実際にストレスが多かったかに関係なく、その日の作業記憶が低下してしまうことが分かりました。
研究ではスマホアプリを使って24~65歳の男女240人の被験者を2週間モニターしました。
毎朝、「その日がストレスのある一日になりそうかどうか」を記録させ、その後5回にわたり、日中のストレスレベルを記録してもらいました。
また、一日に5回、作業記憶のテストを行いました。
すると、朝の自分のストレス期待値によって、実際にストレスになることが起きなくても「ストレスありそう」と考えるだけで、影響を受けてしまうことが分かりました。
podcast 「バイリンガルニュース」ep322 ストレス期待値より
「朝に今日はストレスがありそう」と考えることが肝で、前日の夜に「明日はストレスがありそう」と考えても、翌朝考えなければ影響はありませんでした。
ストレス期待で低下する「作業記憶」とは?
作業記憶(ワーキングメモリー)とは、理解、学習、推論など認知的課題の遂行中に情報を一時的に保持し操作するためのシステムです。
例えば、ランチでの会計時、店員さんに「お会計は800円です」と言われ、お財布から800円を出す間は「800円」という数字を覚えていますが、お会計が終わるとすぐ忘れてしまいます。
そんな感じのごく短い間だけ覚えている記憶です。
この作業記憶は日常のいたる場面で使うため、低下すると集中力が落ち、仕事中にミスしやすくなります。
また、自制心にも関係しているので、ダイエット中だけどポテトチップスを食べちゃうなど、誘惑に負けやすくなります。
人間は予測を立てる生き物
人間は常に予測を立てて生きています。
予測を立てることで予想外の事態を回避して、損をしないようにしているのです。
予測なので、現実にはまだ起こっていませんが、今現在の自分に大きな影響を与えます。
実際、彼氏に合うのは明日だし、イタリアへ行くのは今週末ですが、今現在の気分も変わります。
ペンシルベニア州立大学の研究では、「未来の予測」が「現在の認知機能」にも影響を与えることを明らかにしました。
まとめ
朝、出かける前にテレビで「今日の占い」を見てから出社する人も多いのではないでしょうか?
もし、今日の運勢が悪くて、
と考えると、作業記憶が低下してしまうので、運勢が悪くても気にしないでください。
そして、運勢が良い時だけ、
と考えるのが良い方法です。
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参考
Podcast 『バイリンガルニュース』エピソード322 Topic2 ストレス期待値
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