結婚生活がうまくいかない理由とは?ケンカの原因や対処法を解説

 

こんな人に読んで欲しい
  1. 結婚生活がうまくいっていない人
  2. よくパートナーとケンカする人
  3. パートナーに優しすぎる人

 

結婚生活でうまくいく人とうまくいかない人の違いは何でしょうか?

 

結婚相手とは言っても、元々は赤の他人です。

 

育ってきた環境、考え方、ゴミの分別方法1つとってみても違います。

 

となると、間違いなく何かしらで意見が対立してしまうことがあります。

 

対人関係の中で生じる葛藤を「対人葛藤」といいますが、その対人葛藤に対する考え方から、結婚生活がうまくいく人、行かない人の違いをひも解いていきたいと思います。

 

 

結婚生活がうまくいかない理由とは?ケンカをするのは当たり前!?

結婚をした間柄とは言っても、もともとは赤の他人。

ケンカやいさかいなどの対人葛藤はどんなに仲の良い2人でも生じてしまうものです。

 

「対人葛藤は人間関係につきものだ」と考える人もいるし、「対人葛藤は避けないといけない」と考える人もいます。

 

クロハン(1992)は新婚カップルを2年間追跡した研究で、

  1. 対人葛藤は人間関係につきものだと考えるカップル
  2. 対人葛藤は避けなければならないと考えるカップル

に分けて調べたところ、夫婦2人とも①のような考えを持っているカップルは、夫婦2人とも②の考えを持っているカップルよりも、結婚に感じる幸福度が高いことを報告しています。

 

対人葛藤が生じるのが当たり前のことだと考えているカップルは、対人葛藤が生じても深刻な問題だとは考えず、お互いを理解したり、関係を改善するための良い機会だと捉えることが出来るため、このような結果になったのだと考えられます。

 

衝突する問題の種類。深刻度の高い問題は...

ブレイカーとケリー(1979)は、衝突する問題を以下の3つに分類しました。

  1. 特定の行動に焦点が当てられる行動の問題
  2. 権利や義務に焦点が当てられる規範・役割の問題
  3. 個人の持続的な傾向に焦点が当てられる個人的傾性の問題

 

① 特定の行動に焦点が当てられる行動の問題

「くつ下を脱ぎっぱなしにする」「弁当の容器を洗わないまま捨てる」といった特定の行動が衝突の原因になります。

 

② 権利や義務に焦点が当てられる規範・役割の問題

「炊事洗濯は男のすることじゃないと考えて全然手伝ってくれない」「「休日くらい休ませてよ~」とどこにも連れて行ってくれない」といった権利や義務が衝突の原因になります。

 

③ 個人の持続的な傾向に焦点が当てられる個人的傾性の問題

「お金に対する価値観が違う」「失敗したらグチグチ文句を言う性格が嫌だ」といった個人の持続的な性格・特性・考え方が衝突の原因になります。

 

①<②<③で、葛藤はより深刻になっていきます。

 

対人葛藤への良い対処法と悪い対処法

葛藤への対処の方法も、結婚生活がうまくいくかどうかに大きく影響します。

 

ラズバルトら(1982)は対人葛藤への対処が建設的か破壊的かという次元と、 積極的か消極的かという次元で説明しました。

 

【対人葛藤への対処行動の分類(ラズバルト、1982)】

  積極的 消極的
建設的

対話

関係改善に向けた行動を行う

待機

事態の改善を信じて待つ

破壊的

退去

相手との関係を終わらせる

無視

相手を無視する、接触する時間を減らす

 

つまり、夫婦2人とも破壊的な対処方法を選択した場合、関係が終わってしまう可能性が高くなると考えられます。

 

許すことの2つの側面

相手に対する「寛大さ」「優しさ」は関係を維持していく上で重要な働きをします。

 

  • 他人を許しやすい性格の人‐怒りやストレスの少なさ
  • 他人を許しにくい性格の人‐抑うつ、社会になじめないこと

と関連することが示されています。

 

しかし、近年では許すことの否定的な側面が明らかにされています。

 

マクナルティ(2011)は、新婚カップルを対象に、許やすい性格とパートナーから受ける身体的、心理的な攻撃の関係を4年間にわたって追跡調査しました。

 

その結果、許しやすい性格を持っている人ほど、受ける攻撃が増加することが明らかになりました。

 

パートナーからの攻撃を減らすには、攻撃を許さずに否定的なフィードバックを与えることも必要なのです。

 

許しの負の側面はドメスティックバイオレンス(DV)の維持にもつながる問題です。

 

DVに関する記事

DVから逃れられない理由。加害者との絆「ストックホルム症候群」とは?

ドメスティックバイオレンス(DV)の3つの原因とサイクル理論とは?

 

関係を続けるのは利益のため!?「投資モデル」とは?

アメリカの社会心理学者ラズバルトは恋愛が長続きする要因を整理した「投資モデル」を提唱しました。

 

この投資モデルでは、関係を続けようとする意図(対人関係へのコミットメント)は以下の3つの要素で決まると考えます。

  1. 関係への満足
  2. 現在までの投資
  3. 代替関係の魅力

 

関係への満足

関係への満足は、関係から得ている利益とそこに費やしているコストの比率で決まります。

 

少ないコストで得るコストが大きければ、関係への満足度は高くなります。

 

どのくらいの比率で満足するかは、過去の経験に影響を受けます。

 

たとえば、友人や家族からの評価はあまり高くないけど、今まで付き合ってきた人と比べると、全然マシだから満足している、など。

 

現在までの投資

現在までの投資は、「関係に費やしてきた資源」を指します。

 

関係に費やしてきた資源には以下の2つがあります。

  1. 内在的な資源‐関係に投資してきた時間、想いなど
  2. 外在的な資源‐共通の友人や共有している思い出や所有物など

 

これらの資源は、関係が終わってしまうと失われてしまうものなので、投資の量が大きくなると人は関係を終わらせにくくなります。

 

代替関係の魅力

代替関係の魅力は、現在のパートナーの他に関係を結びうる魅力的な相手がいるかどうか、ということです。

 

他に魅力的な相手がいる場合は、今の相手との関係を続けようとする思いは弱くなると考えられます。

 

自分と相手の利益のバランスが関係満足につながる

ウォルスターら(1973)は自分の利益と相手の利益のバランスが保たれているとき、喜びや満足が感じられ、関係が安定すると考えました。

 

また、バランスが成り立たないとき、

  • 自分の利益が大きすぎる → 罪悪感
  • 自分の利益が小さすぎる → 不満、怒り

が生じ、バランスを保つために行動を起こすと考えます。

 

上記のような関係は、ある程度は相手からの「見返り」を期待しています。

 

一方、相手からの見返りを全く求めないような関係「共同的関係」(クラークとミルズ,1979)も存在します。

 

共同的関係では、自分と相手が不可分に結びついている、言い換えると「ニコイチ」なので、相手のために行動することが自分のために行動することと同じ意味を持ちます。

 

まとめ

結婚相手とは言えども、もともとは赤の他人です。

生まれ育ってきた環境が違うため、それぞれの“常識”も異なります。

 

そうなると、当然ケンカもするでしょう。

 

ケンカは心地よいものではありませんが、お互いを知る良い機会になりますし、ケンカがきっかけとなって関係がより良くなったなんてことも、テレビドラマとかで観ます。笑

 

しかし、ケンカの時は相手の性格などの個人的な特性を攻撃するのは、やめた方が良いでしょう。

 

攻撃するなら、直すことが難しくない「服を脱ぎっぱなしにする」「シンクに洗い物を溜める」など特定の行動にしましょう。

 

 

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参考文献

 

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