二日酔いに関して、
- お酒には利尿作用があり、脱水状態になるからそれが原因だ
- お酒を分解しきれないからだ
と言われていますが、正確な原因は現段階ではまだ分かっていません。
原因が分からないので、二日酔いになってしまったら、対策の仕様がないのが現状です。
つまり、二日酔いになった後に水や「しじみのなんちゃら」などを飲んでも効果がないです。ただ、脱水気味にはなるので、水分は補給した方が良いです。
じゃあどうすればいいのって話ですが、二日酔いになっちゃったら、どうしようもありませんが、二日酔いを防ぐことはできます。
この記事では、お酒に関するよくある勘違いや二日酔いになりやすいお酒をご紹介します。
アルコールを飲むとどうなるのか?
アルコールが身体に入ると、「アルコール脱水素酵素」がアルコールを分解して、有害なアセトアルデヒドになります。
このアセトアルデヒドがお酒を飲んだ時に現れる
- 顔の紅潮
- 動悸
- 吐き気
- 頭痛
などの症状を引き起こすと考えられています。
アセトアルデヒドはその後、「アルデヒド脱水素酵素」によって、無害な「酢酸」へと分解されます。
酢酸は血液により、全身をめぐって、最終的には水と二酸化炭素に分解され、汗や尿、呼気となって体外に排出されます。
お酒を飲むと、息が酒臭くなるのはこのためです。
血中アルコール濃度が0.2%を超えると二日酔いになる
「血中アルコール濃度」とは、飲酒して消化管から吸収されたアルコールが血中に移行した状態の濃度のことです。
この濃度が酔いの程度を決めます。
そして、血中のアルコール濃度が0.2%を越えると、アルコールに強い人も弱い人も関係なく、二日酔いになってしまいます。
よくあるお酒に関する勘違い
お酒に関するデマが広まっているので、ここではよくある勘違いをとりあげます。
ちゃんぽんは二日酔いの原因?
ビールにワイン、日本酒、ウイスキーなど色んな種類を飲むこと、いわゆる「ちゃんぽん」は二日酔いの原因だ!とよく言われています。
あれは嘘です。
というのも、重要なのはアルコール濃度と摂取量なので、ちゃんぽんしようがしまいが関係ありません。
ケンブリッジ大学の研究で、男女90人を対象に二日酔いに関する実験を行いました。
90人は以下の3つグループに分けられ、どのグループが二日酔いになりやすいかを比較しました。
- 1400mlのビールを飲んだ後に、グラスワイン4杯を飲むグループ
- グラスワイン4杯を飲んだ後に、1400mlのビールを飲むグループ
- ビールかワインをたくさん飲むグループ
実験結果はどのグループも二日酔いのなりやすさは変わりませんでした。
ただ、男性よりも女性の方が二日酔いになりやすかったそうです。
余談ですが、海外ではバーなどで女性のお酒に薬を混ぜて乱暴するという事件が結構起きてます。
それを防ぐために自分のお酒に薬が混ざっているかを判別するネイルが開発されているそうです。そのネイルをお酒に付けると薬が入っていたら、色が変化するそうです。
そんな便利なネイルもありますが、海外ではもちろん、日本でもお手洗いに行く時などは自分の飲み物を持っていく、もしくは信頼できる人に見てて、もらうのが賢明ですね。
お酒と水を交互に飲むと二日酔い予防になる?
アルコールと水を交互に飲むと良いってよく聞きますよね?
それは水がアルコールを薄めるからではなく、ただ単に水を飲むとお腹が膨れて、アルコールの摂取量が減るからなんです。
二日酔いになりやすいお酒ランキング
最後に二日酔いになりやすいお酒を説明します。
お酒に「コンジナー」が多く含まれていて、アルコール度数が高いものは二日酔いになりやすいということが分かっています。
コンジナーとは、お酒に含まれるアルコールと水を除いた物質・成分のことです。
赤ワインにはタンニン・カテキン・フラボノイドなどのポリフェノールが含まれていますが、それらもコンジナーです。
二日酔いになりやすいお酒ランキングは
- ブランデー
- 赤ワイン
- ラム酒
- ウィスキー
- 白ワイン
- ジン
- ウォッカ
- ビール
の順番です。ブランデーが最も二日酔いになりやすく、ビールは比較的二日酔いになりにくいです。
あくまでも二日酔いになりやすいかどうかなので、身体に良いかどうかは別の話です。
自分の体調と相談しながら、二日酔いにならない程度に上手に嗜みましょう。
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【参考文献】
『水を飲んでも無駄!? 二日酔い対策の科学』You tube メンタリストDaigo
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1.アルコールを飲むとどうなるのか?
1-1.血中アルコール濃度が0.2%を超えると二日酔いになる
2.よくあるお酒に関する勘違い
2-1.ちゃんぽんは二日酔いの原因?
2-2.お酒と水を交互に飲むと二日酔い予防になる?
3.二日酔いになりやすいお酒ランキング