内気な性格の人の強み!無理して外向的にならなくて大丈夫!

僕は内気な性格です。

友人と遊んだり飲みに行くのは好きですが、自分一人の時間をめちゃくちゃ大切にしています。

しかし、世間的には社交的な人、外向的な人が良しとされる傾向があります。

なぜ外向的な人の方が良しとされているのかというと、外向的な人の方が宣伝能力が高く、自分たちの良いところを広めるのが上手いからです。

 

僕は「内気な人だって優れている!」という確信のもと、内気な性格の人が外向的な人よりも優れている点を調べました。

その結果分かったことは、「世界は間違いなく内向的な人も外向的な人も両方を必要としている」ということです。

 

この記事では、「内気な性格の人」が外向的な人よりも優れている点にフォーカスしてお伝えしていきます。

 

なお、この記事は『残酷すぎる成功法則~9割はまちがえる「その常識」を科学する』を参考にしています。

 

 

内気な性格の人の強み

世界は内気な性格な人を必要としている。

では、どういった点で「内気な性格」が優れているのかを深堀していきます。

 

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各専門分野でエキスパートになれる確率が外向的な人よりも高い!?

あなたは「一万時間の法則」をご存知でしょうか?

一万時間の法則はアメリカのジャーナリストであるマルコム・グラッドウェル氏が提唱した「ある分野でエキスパートになるのに必要な時間は一万時間である」という法則です。

 

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

一万時間の法則では「練習の量」ばかり考えており「練習の質」はあまり注目されていないことなどが問題で信憑性はありません。

ただ、ある分野でエキスパートになるには間違いなく、長い時間が必要です。

外向的な人は社交能力によって、有益なネットワークを構築しやすいですが、ネットワークを保つためにその人たちとの交流が欠かせないため、長い時間を確保するのが困難です

一方、内気な性格の人は一人の時間を好むため、外向的な人よりも何かに打ち込む時間を確保しやすいです。

 

それを証明した『外向性は個人的な熟達度と負の関係がある』と題する研究があります。

この研究を簡単に言うと、「外向的であればあるほど、業績が落ちる」ということです。

有益なネットワークを構築したり、友人をたくさん持つことは多くのメリットをもたらしますが、同時に注意散漫の原因にもなるのです。

 

外向的な人が多いというイメージが強いアスリートも実は、内向的な人が多いです。

作家で1968年メキシコシティオリンピックで男子400mハードルの金メダリストでもあるデビット・ヘメリー氏によると、「トップアスリートのほぼ10人中9人が自分のことを内向的だと認識している」というのです。

 

内訳は以下の通りです。

自分を内向的だと思う‐89%

自分を外向的だと思う‐6%

自分を内向的と外向的の中間だと思う‐5%

彼らの華々しいプレーの陰では、独りでバッティング練習、日没後にダッシュ、黙々とスリーポイントシュートの練習などを行う時間があるのです。

学校で優秀な成績をおさめる人を予測する因子は「内向性」!?

この人は学校で優秀な成績を取れるかな?

と判断する材料になるのは「内向性」です。

マインドパレッサー
IQじゃないのは驚きですよね。

 

スーザン・ケインは著書『内向型人間の時代』で以下のように述べています。

大学レベルで学業成績の予測因子として優れているのは、認知能力より内向性だ。

ある調査で141人の大学生を対象に、美術から天文学、統計学にいたる20科目の知識をテストしたところ、すべての科目で内向的な学生のほうが多くの知識があった。

創造的な天才になりやすいのも、実は嫌われ者のオタクです。

生涯にわたって情熱を注ぐ対象にだけ一途に没頭することは、クリエイティブな人たちに共通する特性です。

1990~1995年にかけて、91人の優れたアーティスト、科学者、実業家などの調査を行った心理学者、ミハイ・チクセントミハイ氏によると、彼らの多くは青春期において“社会のはみだし者”でした。

あの宇宙の摂理を書き換えた偉人も内向的な性格だった

「リンゴの木からリンゴが落ちるのを見て、万有引力を思いついた。」

でお馴染みのアイザック・ニュートンも内向的な性格だったことで有名です。

研究以外のことは上の空で、ときには寝室に何日間も籠って研究に没頭していました。

一人で散歩に行っては、ブツブツ何かを呟きながら地面に木の棒で方程式を書いていました。

マインドパレッサー
傍から見たら、“ヤバイ奴”ですよね。

世界がどのように動いているのかを解明する数学的手段は当時まだありませんでしたが、ニュートンは一人で作り上げてしまいました。

友人はほとんどおらず、一度も結婚をしませんでした。

まさに“孤高の天才”とは彼のことです。

内向的なリーダーVS外向的なリーダー

外向的な人の方が有利と思われている領域でも、実は内向的な人の方が成功している場合があります。

あなたは「組織のリーダー」として成功する人は人が好きで外向的な性格の人だと思っていませんか?

実は必ずしもそうではありません。

 

組織心理学者のアダム・グラント氏がリーダーシップについて研究したところ、興味深い事実が明らかになりました。

外向的な人と内向的な人のどちらが優れたリーダーになるのかは、彼らが統率する人々のタイプによる」というのです。

 

従業員が受け身の人が多い場合は、社交的でエネルギッシュな外向的なリーダーの方が上手くいきます。

しかし、目的意識のある従業員が多い場合は、彼らの話によく耳を傾け、後ろ盾となりながらも従業員の自主性を重んじる内向的な人の方が上手くいきます。

 

目的意識のある従業員が多い組織に外向的なリーダーが就いた場合、最初こそ持ち前の饒舌さやリーダーシップから有望視されますが、しばらくすると従業員の声に耳を傾ける能力の不足が露わになってきて、支持を失います。

まとめ

社会は外向的な人を買いかぶり過ぎているのかもしれません。

宣伝能力の高い外向的な人たちは、自分たちの良いところばかりを広めます。

  • 誰とでもすぐに打ち解けられる
  • 友達が多い
  • 人脈を築くのが上手い
  • 他人から好かれやすい
  • 世渡り上手

 

しかし、一方でこんなマイナス面もあります。

  • 犯罪に巻き込まれやすい
  • 自動車事故に遭いやすい
  • 自信過剰になる傾向
  • 金融的なリスクを厭わない傾向

外向性のこういったマイナス面は無視され、「外向的な性格は良い」というバイアスが僕たちの職場・学校・文化に浸透しています。

もし仮に、この世界に住む人間全員が外向的な性格になったら、とんでもないことになりかねません。

大切なのは多様性です。

「内気な性格の人」と「外向的な性格人」と「両向型の人」がお互いのダメな部分を補い合うことで、世界は上手くまわっていくのです。

なので、内気な性格の人は“社会では社交的な人の方が良いされている”からと無理して、外向的になる必要はありません!

 

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参考文献

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