新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、家にいる時間が長くなりました。
恋人と同居している人は最初、一緒に過ごせる時間が長くなって嬉しかったと思いますが、だんだんと相手の嫌なところが目に付くようになり、イライラくることがあります。
実際に、新型コロナウイルスの感染拡大以降、各国で離婚率が上昇しています。
また、家庭内暴力(DV)も増えてきています。
パートナーへのストレス、先行きの見えない不安はパートナーとケンカする原因を作り出し、関係を悪化させてしまいます。
この記事では、カップルセラピストがオススメする科学的根拠に基づいた、すぐに実行できる5つの対処法をご紹介します。
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普段はあまりケンカをしないカップルでもこの状況下で、ついついパートナーにあたってしまい、ケンカが多くなりがちです。
ホントはそんなこと、思ってないのに...
不安やストレスによって、言葉が攻撃的になり、思いとは裏腹に相手を傷つけてしまいます。
ここで、すぐに実践できる心理学的5つの対処法をご紹介するので、ぜひ試してみてください!
物理的な距離をおこう!
大好きなパートナーでも、四六時中、一緒だとプレッシャーやストレスを感じてしまいます。
なので、パートナーと物理的な距離をおきましょう!
研究者たちはパートナーと物理的な距離をおき、一人の時間を作ると、リラックスでき、ストレスレベルが下がると述べています。
- 近所を散歩する
- 部屋のドアを閉めて、パートナーが視界に入らないようにする
などで構いません。
ただし、一方的に距離をおこうとしたら、パートナーとの間に亀裂が生じかねないので、ちゃんと理由を説明しましょう。
すると、パートナーも2人の関係が良好であるように一緒に努力をしてくれるはずです。
「I(アイ)メッセージ」を使おう!
- パートナーがお皿を全然洗ってくれない
- 服を脱ぎっぱなしにする
- 食事のとき、くちゃくちゃする
など、パートナーに対してイライラすることが何かしらあると思います。
そんなとき、あなたはどのように伝えていますか?
と言ってしまうと、パートナーが反発してしまう可能性が高いです。
そこで、パートナーに気持ちを伝えたり、何かをしてもらうときは私が主語の「I(アイ)メッセージ」を使いましょう!
「ちゃんとやってよ」は「(あなたが)ちゃんとやる」ということなので、「YOU(ユー)メッセージ」です。
それを「私はそれをやってくれると嬉しいな」などと「I(アイ)」、つまり「わたし」を主語にしたメッセージで伝えるのです。
アイメッセージは指示・命令のように聞こえないため、ユーメッセージよりも「敵意」や「怒り」を感じさせにくいことが分かっています。
ユーメッセージを多用している方はアイメッセージを使ってみてください。
ケンカになりそうなときはポーズボタンを押そう!
ケンカがヒートアップしてくると、口調が攻撃的になったり、相手を無視したりしがちです。
そうなると、2人の関係が悪化し、修復するのが難しくなってしまいます。
なので、「ケンカになりそうだな」と感じたら、会話を一旦、やめましょう!
一息ついて、2人とも冷静に考える時間を取ると、感情に任せた言い争いではなく、合理的な思考、反応ができるようになります。
また、冷静になり、ストレスレベルが下がると、2人の合意点も見つけやすくなります。
ケンカをしているときの自分の傾向を知ろう!
あなたはパートナーとケンカをするとき、どんな傾向がありますか?
しつこく相手を責め立てる?
自分の理想を相手に押し付けてる?
相手を避けたり、無視する?
感情焦点化療法の創始者であるスー・ジョンソンさんは、多くのカップルはしばしば「問題のある関係サイクル」に陥ってしまうことを指摘しています。
そこで、ケンカ中における自分の傾向を見直し、良くないところがあったら、改めましょう!
具体的には、
- 相手を避けたり、無視する代わりに、思いやりを持って接する
- ゴミを出してくれない、お皿を洗ってくれないことをしつこく責め立てる代わりに、自分の思い・不安を伝える
などです。
パートナーの良いところは素直に認めよう!
辛いときだからこそ、パートナーの良いところを素直に認めましょう!
パートナーがやってくれて当たり前になっていることに対して、改めて「ありがとう」と伝えてましょう。
感謝の気持ちを伝えたり、相手の良いところを認めると、カップルの満足度は上昇し、より親密な関係になれます。
「ありがとう」ということ、親切をすることの素晴らしさについてはこちらの記事をご覧ください。
ストレスの原因はあなたの歪んだ思考が原因かも
人はよく「何か嫌な出来事が起こるから、自分はストレスを感じる」と考えます。
しかし、それは違います!
たとえば、お客さんにクレームをつけられたとき、
と頭にくる人もいれば、
と前向きに捉える人もいます。
つまり、何が言いたいのかというと、ストレスの原因は「出来事」ではなく、出来事に対する「歪んだ思考」なのです。
歪んだ思考を変えることができれば、行動が変わります。
歪んだ思考(イラショナル・ビリーフ)に関してはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
未知のウイルス、外出自粛、収入減少...
この状況下で、不安やストレスを感じるなというのは無理な話です。
パートナーにも自分にも至らない点はあります。
なので、完璧を求めてはいけません。
この記事で紹介した5つの対処法、相手・自分に対して思いやりを持って、この大変な時期を乗り越えましょう!
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参考
INVERSE「5psychology tips for couples stuck at home together for the foreseeable future」
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1.コロナ失恋は避けたい!恋人にイライラしてきたときの心理学的5つの対処法
2.ストレスの原因はあなたの歪んだ思考が原因かも
3.まとめ