共感性羞恥は病気なの?こんな映画のシーンを観るのが辛い!

ドラマ・アニメ・映画などを観ていて、「このあと、登場人物が恥をかくな」っていうシーンにさしかかると見続けることが出来ず、思わず目を背けてしまった、なんて経験ありませんか?

 

もし当てはまるなら、あなたは「共感性羞恥」かもしれません。

「共感性羞恥(empathic embarrassment)」は自分が恥ずかしいと思っている行動を、ドラマ・アニメ・映画などで登場人物が行っているのを観た時に、自分を登場人物と同化し、まるで自分が恥ずかしい思いをしているかのように感じてしまう感情を表す言葉です。

10人に1人がこの共感性羞恥のようです。何を隠そう、僕もこの共感性羞恥です。

 

ただ、「恥をかくシーンを観てられない!」って現象を「共感性羞恥」ということはつい最近知りました。笑

特にこの現象について深く考えたことがなかったので、みんな同じだと思っていましたが、共感性羞恥の人が10人に1人だと知って驚きを隠しきれませんでした。

 

この記事では、共感性羞恥はなぜ起きるのか、共感性羞恥って病気なの?、共感性羞恥の僕が観るのが辛かった映画をご紹介したいと思います。

共感性羞恥はなぜ起きるの?

「共感性羞恥」は1987年にミラーが「他人を自分と重ね合わせて考えることで、実際に自分が体験しているわけではないのに、あたかも自分が恥ずかしい体験をしているかのように感じる状態」をempathis embarrassment(共感性羞恥)と定義したことに端を発します。

 

日本では「観察者羞恥」と訳されることも多いのですが、2016年に『マツコ&有吉の怒りの新党』で「共感性羞恥」と紹介されて、一気にその名が知られるようになりました。

 

ドラマ・アニメ・映画などで登場人物がこれから恥をかくなっていうシーンにさしかかると、僕は

  • 目をつぶる
  • 早送りする
  • スマホをいじる

などの行動をとります。

小さい頃は特に顕著だったのですが、最近ではあまりなくなってきたような気がします。

 

では、なぜ共感性羞恥が起こるのかを器質的な要因(ハードウェア)と性格的な要因(ソフトウェア)の観点から説明します。

共感性羞恥の人の脳はある部分が発達している!?

引用:センスプロデュース研究所

 

共感性羞恥の人は人間の共感・同情心・情動に関係があるとされている「扁桃体」や脳の前帯状皮質の前頭葉に近い部位が他の人よりも発達している可能性があります。

 

僕は以前、ジーンライフという会社が出している「Genesis 2.0」という遺伝子検査を受けました。

Genesis 2.0の検査項目は約360項目もあり、その中の1つに「扁桃体の大きさ」という項目がありました。

検査によると、確かに僕の扁桃体は比較的大きいという結果でした。

 

【遺伝子検査について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください】

 

共感性羞恥の人に多い性格的な特徴

共感性羞恥の人の性格的な特徴として以下のような点が挙げられます。

  1. 他人を自分と同化しやすい
  2. 恥をかくことが苦手
  3. 感受性が高め

それでは1つずつ解説していきます。

他人を自分と同化しやすい

共感性羞恥の傾向がある人は、他人やドラマなどに出てくる登場人物に自分を投影して同化させやすいという特徴があります。

 

「これから恥をかく!」っていう人と自分を同化させるので、自分は体験していないにもかかわらず、まるで自分が体験している様に感じてしまうため、いたたまれなくなり、思わず目を逸らしてしまうのです。

本来、自分とは関係のない外部の出来事を自分と関係があるように思ったり、自分にとって「特別な意味があるじゃないか?」と感じたりすることを「関係念慮」と言います。

 

共感性羞恥の傾向がある人はこの関係念慮が他の人よりも強めです。

恥をかくことが苦手

誰しも「恥はかきたくない!」と思っていますが、共感性羞恥の傾向がある人は特に恥をかくことを苦手に思っているという特徴があります。

 

自分の失敗や自分がおかしな事を言って恥をかくことを恐れているので、他人のそういった場面を見ても「うわっ見てられない!」「こうなりたくない!」と思うのです。

 

そのため、共感性羞恥の傾向がある人はなるべく出しゃばらないように慎重に行動することが多いです。

感受性が高め

共感性羞恥の傾向がある人は感受性が高めです。

 

外部からの刺激や影響を受けやすいので、他人に自分を投影しやすいのです。また、日ごろから他人の感情や考えを感じ取りやすいという特徴もあります。

共感性羞恥は病気なの?

共感性羞恥は病気ではありません!

ただ、他人に自分を同化しやすいという関係念慮、他人の目を過度に気にするなどの特徴があるので、行き過ぎると何らかの精神疾患になってしまう可能性はあります。

 

僕の場合は共感性羞恥の恩恵の方が大きいです。

僕は今現在、サービス業に従事しているのですが、お客さんの考えや感情を察するのが得意なので、とても役立ってます。

 

「自分や他者の心の動きを理解し、その気づきを利用して自分の行動や人間関係をマネジメントする力」いわゆる感情知能(EQ)を測定したところ、高いスコアが出ました。

社会的に成功するにはIQよりもEQの方が重要じゃないかと言われているほど、感情知能は社会生活を送っていく上で大切なものです。

 

感情知能(EQ)に関して詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

 

HSP(Highly Sensitive Person)との関係

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき高度な感覚処理感受性を持っている人のことです。

 

噛み砕いて言うと、人一倍感情の動きに敏感でちょっとしたことにも気づく、気遣いに長けているという特徴があります。

それと同時に、強い刺激に圧倒されてしまったり、たくさんの人の中にいると疲れてしまうという特徴も併せ持ちます。

 

1996年にアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した概念です。

アーロン氏の研究によると、人類の15~20%がこのHSPの傾向があるそうです。

そして、HSPの人に共感性羞恥の方が多いのです。

【HSPに関する記事】

 

こんな映画のシーンを見るのが辛い!

この記事を書くにあたって、共感性羞恥に関する他の記事を読んだところ、「見てられない!」と感じるシーンは人によって違うということが分かりました。

 

というのも、共感性羞恥は“自分が恥ずかしいと思う言動”を登場人物がしている時に感じるからです。

例えば、共感性羞恥の方で『名探偵コナン』の中で毛利小五郎がとんちんかんな推理を披露するシーンを見てられないという方がいらっしゃいました。

 

しかし、僕は少しザワッとしますが見ていられます。

マインドパレッサー
人によって、見ていられないシーンが違うというのは面白いですよね

この記事では僕が見ていられなかったシーンを含む映画をご紹介します。

 

『ライアーライアー』

画像引用:Yahoo! 映画

『ライアーライアー』は1997年に公開されたジム・キャリー主演のハートフルコメディ映画です。

 

ジム・キャリー演じるフレッチャー・リードは一流の弁護士で、どんな依頼でも得意の嘘を駆使し、無罪を勝ち取ります。

彼には最愛の息子マックスがいるのですが、彼はしょっちゅうマックスの約束をすっぽかしていました。

自分の誕生日パーティをすっぽかされたマックスはショックを受け、神様に「パパが一日だけでも嘘をつきませんように」とお願いをしました。

 

すると、その願いが神様に届き、フレッチャーは本当に嘘をつけなくなりました。

ただ、フレッチャーはその日も難しい依頼人の弁護を頼まれていていました。

 

その法廷でのジム・キャリーが見ていられませんでした。

ジム・キャリーは大好きですし、彼の映画も全部好きなんですが、彼の演技にちょいちょい僕の共感性羞恥が発動します。

 

『ハングオーバーⅡ史上最悪の二日酔い予防、国境を越える』

 

結婚前夜バチェラーパーティのドタバタを描いた「ハングオーバー」シリーズの2作目。

イケメンのブラッドリー・クーパーやコメディアンのザック・ガリフィアナキスが出演するこのシリーズは全3部作で、2009年に公開された『ハングオーバーⅠ消えた花婿と史上最悪の二日酔い』が爆発的なヒットを記録しました。

 

僕はこのシリーズの2作目でザック・ガリフィアナキス演じるアランが友人スチュのためにしたスピーチがいたたまれなくなりました。

 

『リトル・ミス・サンシャイン』

『リトル・ミス・サンシャイン』は2006年に公開されたコメディ・ドラマ・ロードムービーです。機能不全になった家族の絆の再生を描いた映画です。

 

娘のオリーブは美少女コンテストの出場をの夢見ていて、運よく補欠で出場できることになったが、金銭面の問題で開催地まで一家そろって車で向かうことになりました。

コンテスト会場に着くと、全国から集まった選りすぐりの美少女たちを目の当たりにし、オリーブでは勝ち目がないことを悟ります。

 

そんな中でオリーブがコンテストにふさわしくないダンスを披露するシーンにいたたまれなくなりました。

 

最後に

共感性羞恥は人によって、程度の差があります。

共感性羞恥の人の中でも特にその傾向が強い人は、他人の負の感情を自分に取り込み過ぎたり、他人に自分を投影しすぎたりして、苦しんでいる人もいます。

 

そういった方は感情知能(EQ)の本を読むことをオススメします。

 

「他人の感情や考えを察することが出来る」ことは社会生活を送る上で、優れた能力です。

上手く自分をコントロールして、そのメリットを享受しましょう!

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。