今、「昆虫食」が注目を集めています!
昆虫は世界中の約20億人に食されていて、食べられている虫の種類は1900種以上です。
日本でも昔からイナゴや蜂の子を食べてきました。
江戸時代に編纂された日本の食物全般をまとめた『本朝食鑑』にも、「イナゴは農家の子どもが炙って喜んで食べる」と記載されています。
現在でも一部の地域で好んで食される昆虫ですが、実は見た目とは裏腹に高栄養価で環境への負荷もすくなく、何より美味しいという特徴を持っているので、「*国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization:FAO)」も今後必ず来る食糧難の解決策として注目しています。
この記事では、未来の食事「昆虫食」の魅力をたっぷりと解説していきます。
この記事を読むと、あなたの昆虫を見る目が変わると思います。
人生で一度は食べたい!未来の食事「昆虫食」の魅力とは?
人類だけではなく、鳥類、魚類、アリクイなどの哺乳類、食虫植物などからも絶大な人気を誇る食材「昆虫」。
昆虫食の魅力とは、一体なんなのか。徹底解説していきたいと思います!
“天然のプロテイン”と呼ばれるほどの高い栄養価
昆虫には、人間が生きていくのに必要な栄養素がたくさん含まれています。
魚介類に多く含まれるオメガ3脂肪酸や動物性食物繊維のキチン、鉄・マグネシウム・カルシウム・亜鉛などのミネラルなどを豊富に含んでいます。
さらに注目すべきは、タンパク質の含有量です。
昆虫は牛肉、豚肉、鶏肉にも引けをとらないというか、むしろそれらよりも豊富にタンパク質を含んでいるのがお分かり頂けると思います。
そのため、昆虫は“天然のプロテイン”と呼ばれることもあります。
高たんぱくで低カロリーなので、
- アスリート
- ダイエットしてる人
- 筋トレ好きな人
には、打ってつけです。
地球温暖化に歯止めをかけるのは昆虫食だ!
牛、豚、鶏などの家畜、特に酪農(牛)は一日に100~200リットルものゲップ(=メタンガス)を排出しています。
メタンガスは二酸化炭素(CO₂)のなんと21倍の温室効果があるため、地球温暖化の原因の一つとされています。
家畜と比べ、昆虫は温室効果ガスの排出量が少なく、育てるのに必要な水も少ないため、環境への負荷が少ないというメリットがあります。
また、育てるのに必要な飼料の量も少ないというメリットがあります。
たとえば、牛を1kg 太らせるには、約8kgのエサが必要になります。
これに対して、昆虫の場合は 2kg 程度のエサで 1kg 太らせることができるため、非常に効率的です。
そして、家畜は人間も食べられるトウモロコシ、大豆などの穀物もエサとして与えられています。
そうなってくると、次のような疑問が湧いてきます。
昆虫は人間が食べられない木の葉や植物などを食べているため、食糧難を解決するのに有効ではないか考えられているのです。
カリッ!ジュワー!見た目とはウラハラな美味しさ
ここまで「昆虫は栄養が豊富」だとか「昆虫食はエコ」だと説明してきましたが、正直それはおまけです。
僕が一番伝えたいことは、「昆虫は美味しい」ということです。
昆虫は旨味が強いものが多く、味はしばしばエビ・カニなどの甲殻類、ナッツ類に例えられますが、中にはシトラス・洋ナシのようなフルーツの味もします。
堅い外皮に覆われた成虫はザクザクッという噛み応えのある食感が楽しめますし、柔らかい幼虫が揚げると、外はカリッとしていて噛むと中からジュワーっとクリーミーで濃厚な旨味が口全体に広がります。
昆虫食の中で美味しいと評判なのが、カミキリムシの幼虫です。
直火で焼くと皮はパリパリで中身は甘く、コクがありクリーミーなバターのような食感です。
カミキリムシの幼虫を甘味・クリーミー系の最高峰として「好きな昆虫食材ナンバー1」に挙げる人も多いです。
昆虫を食べる際の注意点
昆虫を自分で捕まえて食べる際はいくつか注意することがあります。
まず、昆虫はどこで何をエサとして食べてたのか分からないのと、寄生虫がいる恐れもあるので、生で食べるのはNGで必ず加熱して食べてください。
また、昆虫は腐りやすいので、死んでいる虫を拾って食べるのも危険です。
昆虫はカニやエビなどの甲殻類と近い種族です。
たとえば、ゴキブリの背中とエビの尻尾は同じ成分で出来てます。
したがって、甲殻類アレルギーをもっている方は食べる昆虫を吟味する必要があります。
「宇宙食」としても注目される昆虫食
日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が宇宙でカイコのサナギやイエバエの幼虫を食用にすることを検討しています。
イエバエは家畜糞で発育できるため、人間の糞でも育てることが可能だと考えられています。
人類が火星まで行くとなると、食料の確保は大きな課題です。
人間の糞にイエバエの卵をうえつけさせ、糞を分解・消化します。
大きくなった幼虫は貴重なタンパク質源に、幼虫が出した糞は船内で野菜を育てるための有機肥料として活用できるため、一切無駄がありません。
昆虫は成長のスピードが早く、エサもそんなにいらず、タンパク質を豊富に含んでいるため、資源の限られた宇宙空間には打ってつけといえます。
気軽に食べられる昆虫食の通販
ここまで読んでくださったあなたは昆虫食のことが気になり始めていると思います。
そんなあなたのために、気軽に安心して昆虫食を試せる「昆虫食専門の通販」を2つご紹介します!
bugoom(バグーム)
バグーム(bugoom)は「昆虫食が未来を救う」をコンセプトに、“世界各地の人間が食べられる虫を集めて販売するネットショップ”として生まれました。
bugoomという名前はbug(昆虫)がboom(発展)することを願って名付けられました。
昆虫は「汚い」「気持ち悪い」などネガティブな印象を持たれやすい生き物ですが、地球環境の悪化が進み、食糧が足りなくなる未来で重宝される食材として、バグームは注目しています。
次世代のスーパーフード昆虫食を販売【bugoom(バグーム)】
- バッタ
- コオロギ
- タランチュラ
- サソリ
- カブトムシ
- タガメ etc
バグームでは商品を豊富に取り揃えており、いろいろな昆虫が入ったミックスパックも販売してます。
また、インスタで昆虫を使った料理のレシピも公開しているので、「直接食べるのはちょっと...」という方も参考にできます。
▼バグーム公式サイト▼
BugsFarm(バグズファーム)
バグズファームでは、取り扱っている昆虫の種類が多いのはもちろんのこと、そのままの昆虫だけではなく、粉末・ふりかけ・麺・お酒など様々な形で昆虫を販売しています。
こんなお菓子もあるので、
といった虫が大っ嫌いな人や昆虫食を初めて食べる方も気軽に試せるかと思います
▼Bugsfarm公式サイト▼
最後に
日本では一部を除いて、昆虫=食材としては認識されていませんでした。
僕も虫を食べたいとは全く思いませんでした。
しかし、ポッドキャスト「バイリンガルニュース」であるエピソードを聴いて、虫に対するイメージが少し変わりました。
そのエピソードには、食用昆虫科学研究会の佐伯真二郎さんという方がゲストとして出ていました。
佐伯さんは昆虫食にまつわる興味深い話をされてて、その中で佐伯さんは昆虫を見て「美味しそうだ」と思うという話をされていました。
「虫が美味しそう!?そんな風に虫を見る人もいるのか!」と僕にとって、その話はあまりにも衝撃的でした。
今までずっと、虫=食材じゃない というイメージが自分の無意識に刷り込まれていたため、虫を食べようとは思いませんでしたが、勇気を振り絞って食べてみると、これが美味しいんですよね。笑
一部の哺乳類、鳥類、魚類などの多くの生物から好んで食べられてきた「昆虫食」。
色んな生物に愛されてきたのには、理由があるのです。
あなたも試しに一匹、どうですか?
【野食に関するオススメ本】