【世界の昆虫食事情】虫を食べてる国はどこ?どんな種類の昆虫?

 

今、「昆虫食」が注目を集めてます!

 

昆虫食は栄養面、環境面で人類を救う可能性を秘めており、世界の飢餓撲滅を目標としている「国連食糧農業機関(FAO)」では、食糧難の解決策の一つとして、昆虫食を推してます。

 

食欲をそそるようなビジュアルではないですが、

  • ビタミン・ミネラル・タンパク質などの豊富な栄養素を含んでいる
  • 養殖するスペースがあまり要らない
  • 家畜に比べてエサの量が圧倒的に少なくて済む
  • 温室効果ガスをあまり出さない

など、たくさんのメリットが昆虫食にはあります。

 

日本では一部の地域を除いてあまり浸透していない昆虫食ですが、世界の他の国では普通に食べられています。

 

昆虫を常食としている国々はアフリカ36か国、南北アメリカ23か国、アジア29か国、ヨーロッパ11か国に広がっていて、およそ20億人が虫を食べています。

 

この記事では、虫を食べている国をご紹介し、どんな種類の昆虫を食べているのかも合わせて解説していきたいと思います。

 

【世界の昆虫食事情】虫を食べてる国はどこ?どんな種類の昆虫?

日本でもイナゴやハチのコは食べられてきましたが、多くの人の「虫」に対するイメージはテレビで芸能人が罰ゲームか何かで無理矢理食べさせられているといったネガティブなものでしょう。

 

しかし、他の国々では虫を好んで食べられています。栄養が豊富なのもその理由ですが、何より昆虫が美味しいからです。

 

それではどんな国で虫が食べられているのか、ご紹介していきます。

 

今最も昆虫食の研究に適しているラオス

ラオスでは、コオロギ・ツムギアリ・カブトムシ・タガメ・ダイコクコガネなど、さまざまな種類の昆虫を食しています。

 

そんなラオスに食べた昆虫360種以上、“蟲ソムリエ”の異名を持つ食用昆虫科学研究会理事長の佐伯真二郎さんが研究で訪れています。

 

佐伯さんには「昆虫を食べる地域ほど栄養状態が良好になる世界の実現」という目標があります。

 

ラオスは古くから昆虫を食べる文化があるのに、栄養状態が良好とは言えない状態です。

こんな状態だと「昆虫は栄養が豊富だから、みなさん食べましょう!」と言っても、説得力がないですよね?

 

佐伯さんがラオスの人びとの栄養状態を調べたところ、炭水化物やタンパク質は欠乏していないが、脂肪と脂溶性ビタミンが不足しているということが分かりました。

 

そこで佐伯さんは栄養面から脂肪と亜鉛を含んだ「ゾウムシ」の養殖を提案しました。

 

ゾウムシはココナッツやヤシなどを食べており、脂肪をたくさん含んでいます。

佐伯さん曰く、串焼きにすると中の脂肪でゾウムシ自体が内側から揚げられて天ぷらみたいになり、噛むとサクッジューシーという感じらしいです。

 

味はナッツ、ピスタチオのような味がするそうです。

 

マインドパレッサー
めちゃくちゃ美味しそうですよね。見た目はアレですけど...笑

 

ゾウムシの養殖は簡単で最初にぬか床のようなエサ(キャッサバなど)を準備しておけば、週に一度バナナを与えるだけです。

5週間ほどで調子が良い時だと、5匹→300匹くらいになります。

 

今後もラオスにおける昆虫食の研究から目を離せませんね!

 

参考

Forbes Japan「昆虫食が世界を救う?360種の昆虫を食した日本人がラオスで研究を続ける理由」

Podcast バイリンガルニュース ep363 特別編 食用昆虫科学研究会理事長 佐伯真二郎

 

エスカルゴを愛する国フランス

あの美食大国フランスでずっと愛され続けている「エスカルゴ」はカタツムリ。

 

 

ガーリックバターで風味をつけたエスカルゴはフランスのブルゴーニュの郷土料理です。

 

歴史的に最も食べられてきたのが、リンゴマイマイというカタツムリです。

リンゴマイマイはフランス語でescargot de Bourgogne(訳:ブルゴーニュのカタツムリ)と言います。味や食感は貝に似ていて美味しいです。

 

しかし、リンゴマイマイは繁殖能力が低く希少種のため、近年はアフリカマイマイという種類がよく食べられています。

 

タランチュラが人気NO.1 in カンボジア

カンボジアでは、サソリやカイコ、バッタなどたくさんの虫を食べますが、その中でも人気No.1なのがタランチュラです。

 

こんなの見つけたら一目散に逃げ出してしまいそうになりますが、実はタランチュラはカニやエビのような味がして非常に美味しいんです!

 

料理講師のアウチ・エタナさんはカンボジア北西部のシエムレアプの路上でタランチュラの揚げ物を売って生計を立てています。

 

値段は大きいもので一つ1ドルほど。

カンボジアの最低日給が約6ドルなので、非常に高価だと言えます。

 

しかし、そんな高いタランチュラが調子の良い日だと、数十匹も売れるというから驚きです。

 

カンボジアの人びとがタランチュラをどれだけ好きなのかが窺い知れますね。

 

参考

CNN「本当は高級料理?カンボジアでタランチュラのフライを堪能」

 

世界一食べたくないチーズ「カース・マルツゥ」in イタリア

あなたは「世界一食べたくないチーズ」と呼ばれるチーズをご存じですか?

 

答えはイタリアのサルデーニャなどで食べられている「カース・マルツゥ」です。

 

当然の疑問
世界一食べたくないチーズと昆虫にどんな関係があるの?

 

マインドパレッサー
カース・マルツゥはもともと、ペコリーノサルドという普通のチーズなのですが、製造過程で昆虫が重要な役割を担います。

 

チーズを熟成させる段階でチーズバエに卵を産み付けさせます。

その状態で3か月ほど放置すると、卵から孵ったチーズバエの幼虫による消化活動によって、通常の発酵状態を超える状態になり、食べると口の中で溶けてなくなってしまうようなトロトロ感を生み出します。

 

「世界一食べたくないチーズ」と呼ばれる所以はそのビジュアルにあります。

 

チーズを切るとそこには、何百、何千というチーズバエの幼虫が蠢いており、虫苦手な人が見たら失神するレベル。

絶対に検索してはいけない画像」とも呼ばれるほどショッキングな映像なので、この記事に載せることも控えました。

 

どうしても気になる方はググって見てください。鳥肌必死です。

 

蚊の卵をトルティーヤで包むと絶品 in メキシコ

メキシコでは古くからアリやイナゴ、イモ虫などを食してきました。

 

人目を引くのが、メキシコの中西部に位置するミチョアカン州で食べられている「蚊の卵」です。

引用:Mosquito Biology

 

焼いた蚊の卵にレモンをかけて、トルティーヤで巻いて食べると、プチプチッとした食感で非常に美味しいそうです。

 

アンジェリーナ・ジョリーも昆虫食の愛好家!?

「トゥームレイダー」シリーズ、ディズニー映画「マレフィセント」、「ソルト」などの映画で有名なハリウッドスターであるアンジェリーナ・ジョリーさんは昆虫食の愛好家として知られています。

 

アンジェリーナさんは国際的な慈善活動を積極的にしており、食糧難に対しても関心を示していました。

 

アンジェリーナさんはカンボジアから養子を迎え入れているということもあり、カンボジアの貧困問題に向き合ってきました。

 

カンボジアの都市部は経済成長してきましたが、農村部は貧困のままで路上では食べ物を入手することも困難な人たちが大勢います。

 

そんな人たちのお腹を満たしてきたものが昆虫です。

 

アンジェリーナさんはカンボジアに初めて訪れた際に昆虫食に出会いました。

 

アンジェリーナさんはインタビューで昆虫食について以下のように答えています。

私たちは昆虫食をダイエットの一部として考えていますが、真実は戦争などの過酷な状況の中で、餓死せず生き残るためにあるのでしょう。

引用:TAKEO「アンジェリーナ・ジョリーと昆虫食を楽しむ」

 

下の動画では、アンジェリーナさんが実際に現地の子どもたちと虫を食べている姿をご覧いただけます。

 

インタビューの中でアンジェリーナさんは昆虫食初心者の方に向けて、「まずは、コオロギからスタートするといいわ。コオロギ&ビールからはじめて、それからタランチュラへと段階を上げるといいわ。」と言ってます。

 

初心者には虫を使ったスナックがオススメ

昆虫食初心者
昆虫食に興味は出てきたけど、いざ食べるとなると抵抗感があるなぁ

 

そんな初心者の方には、虫を使ったスナックがオススメです。

引用:バグズファーム公式サイト

たとえばこの商品は、ローストされた香ばしいコオロギに甘酸っぱいスイートチリ&ライムで味付けをした昆虫スナックです。

 

引用:バグズファーム公式サイト

 

見た目もそこまで露骨な感じではないので、初心者の方でも気軽に食べられるかと思います。

※コオロギの外殻はエビやカニの甲羅と同じ成分であるキチンというものなので、甲殻類アレルギーをお持ちの方は控えた方が良いです。

 

こちらの昆虫スナックは昆虫食通販【バグズファーム】で買えます。

 

昆虫食通販 バグズファーム

リモート飲み会のとき、「何食べてるの?」と聞かれて

 

コオロギだよ!

 

なんて言ったら、その日の主役はあなたになること請け合いです。

 

普通に美味しいので、話のタネにいかがでしょうか?

 

最後に

日本にはもともと、そこまで「昆虫を食べる文化」がなかったうえ、メディアなどで昆虫に対するネガティブなイメージが浸透してしまったため、昆虫を食べ物だとは認識してきませんでした。

 

しかし、今でこそ世界的に受け入れられたお寿司だって、もともとは「魚を生で食べるなんて信じられない!」という感じでした。

 

昆虫食だって同じです。昔から虫を食べる食文化がある国・地域では、昆虫を食べ物として認識しています。

 

異文化体験してみましょう!きっと、あなたの中の世界が広がります。

 

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【引用文献】

愛され続ける世界の10の昆虫食

NATIONAL GEOGRAPHIC「国連が昆虫食を推奨、人気の8種とは?」

 

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