【ストレスコーピングの極意】ストレス対処法の種類や具体例を紹介

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  • 近頃、ストレス溜まっていませんか?

    コロナ流行に伴って、慣れないテレワークや外出自粛などでストレスが溜まっている人も多いと思います。

     

    ストレスのある状態が長い間つづくと、心身ともに不調をきたします。そのため、ストレスに正しく対処すること「ストレスコーピング」が大切になります。

    ストレスコーピングにはいくつか種類があり、たくさん知っておくと状況に合わせて、ストレスを上手く対処することができます。

    この記事では、ストレスコーピングの種類や具体例を解説していきます。

    【ストレスコーピングの極意】ストレス対処法の種類や具体例を紹介

    ストレスの元(ストレッサー)にうまく対処しようとすることを「ストレスコーピング」と言いますが、ストレスコーピングには、「問題焦点化型コーピング」と「情動焦点化型コーピング」の2種類あります。

    問題焦点化型コーピング

    問題焦点化コーピングとは、ストレッサーそのものに対処して、ストレスが発生しないようにする対処法です。

    ストレッサーに対処するので、ストレッサーが何かによって行動が変わります。

    【ストレッサー:新型コロナウイルスに感染するリスク】

    • 手洗いやうがいをしっかり行う
    • 外出時はマスクをつけ、手指の消毒をこまめにする
    • 規則正しい生活や適度な運動を行うetc

     

    【ストレッサー:嫌味な上司】

    • 上司の居ない部署に異動希望を出す
    • 上司ときちんと話し合ってお互いを理解するように努める
    • 仕事で成果を出して、ぐうの音も出せないようにする

     

    情動焦点化型コーピング

    情動焦点化型コーピングとは、ストレッサーによって発生した不快な感情やカラダの緊張を鎮めるという対処法です。

    情動焦点化型コーピングには、認知的再評価型、情動処理型(情動焦点型)、気晴らし型の3つがあります。

    認知的再評価型

    認知的再評価型は、ストレッサーに対する認知・評価を変えることで、ストレスを軽減させる対処法です。物事を違う角度からみたり、ポジティブに捉えてみたりです。

    • 慣れないテレワークになったけど、通勤しなくてよくなったと考える
    • 上司がちょっとしたことで怒鳴ってくるけど、もしかしたら奥さんとケンカでもしてるのかなと考える
    • トラブル続きで散々だけど、色んな経験ができたと考える

    情動処理型(情動焦点型)

    情動処理型(情動焦点型)は、不満に思っていることや日頃のストレスを誰かに聞いてもらうことで気持ちを整理し、ストレスを軽減させる対処法です。

    • 友人に愚痴る
    • 職場の先輩に仕事の悩みを聞いてもらう
    • カウンセラーに相談してみる

    気晴らし型

    気晴らし型は、好きなことやレジャーを通じてストレスを発散させる対処法です。

    • 好きな映画・音楽を鑑賞する
    • スポーツで汗を流す
    • カラオケで思いっきり歌う

    自分のストレスに気づけてる?

    ストレスコーピングをするには、まず「自分は今、ストレスを感じている」ということに気づく必要があります。

    当然と言えば当然のことなのですが、自分がストレスを感じてることに気付いていないひとは意外といます。

    筑波大学の人間系心理学域教授の原田氏は「自分のストレスに気づかない人は案外、多い。不眠などの体への影響が出てから気づく人が多く、もっと早いタイミングで自分のストレスに気づく必要がある。」と話します。

     

    さらに原田氏は自分のストレスにいち早く気づくためには、お風呂に入ってるときや眠る前などの時間を利用して、「自分の心と向き合う時間」を作ることが大切だと主張しています。

    自分の心と向き合ってみて、「最近、疲れてるかも」と思ったら、それがストレスコーピングを行うタイミングかもしれません。

    最後に

    この記事では、ストレスコーピングの種類をご紹介しました。

    コーピングはどれか一つを徹底的にやるというよりも、さまざまなコーピングを持っておくことが大切です。

    「家の中で出来るコーピング」「外で出来るコーピング」「一人で出来るコーピング」「大人数で出来るコーピング」と色んな種類を持っておくと、どんな状況でもストレスを軽減させられます。

    大人数でお酒を飲むことだけがストレス発散になるという人にとっては、現在の状況だとその方法でのストレス発散は厳しいので、ストレスが溜まってしまう一方ですよね。

     

    ストレスコーピングの種類を増やすためには、ストレス解消になりそうなことを30個書き出してみましょう。そして、実行できそうなことをやってみて、自分に合うコーピングを見つけましょう!

     

    【参考文献】

    科学雑誌「Newton」コロナはなぜ冬こそ危険か。コロナ時代の心理学

    【ストレス解消に関するオススメ本】


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    tetsuya
    北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。