などで悩んでいませんか?
現在の日本では5人に1人が不眠症と言われており、その割合は年々増え続けています。
日本睡眠医学協会の調査によると、2020年には不眠症の人の数は3000万人を超えるとの報告もあり、もはや現代を代表する病気と言えます。
不眠症の人の中には、「不眠症の治療をしているんだけど、あまり良くならない」という方もいると思います。
実は不眠症にはいくつか種類があり、その種類によって有効な治療法というのは異なります。
・あなたの不眠症の治療法は間違ってるかも!不眠症には種類がある
オランダ神経科学研究所が不眠症の症状を持つ2000人を対象に行った調査の結果、不眠症のタイプは以下の5つに分けられることが分かりました。
⑴不安や心配事のレベルがとても高く、幸福感が少ない状態
⑵不安や心配事がある程度あるものの、幸福感は通常の状態
⑶不安や心配事はある程度あり、幸福感が少ない状態
⑷不安や心配事は少ないものの、高いストレスを引き起こす何らかの出来事が起きたために長期間の不眠に陥っている状態
⑸不安や心配事が少なく、また特にストレスとなる出来事があったわけでもない場合
⑴の方はうつ病にかかるリスクが最も高くなっていました。
治療法をみると、⑵と⑷は向精神薬であるベンゾジアゼピンを飲むことで症状が改善されましたが、⑶には効果がありませんでした。
また、⑵には認知行動療法が効果を示しましたが、⑷には効果がみられませんでした。
そして、最初の調査から5年後に被験者に同様の調査をしたところ、大半の人が5年前と同じタイプのままだったそうです。
お医者さんも専門家でない限り、不眠症がいくつかのタイプに分かれるということは知らないと思います。不眠症で病院へ行っても、睡眠導入剤などの薬を処方されて終わりなんてこともあるのではないでしょうか?
この調査が示しているように、不眠症はいくつかのタイプに分かれ、そのタイプごとに対処方法も違うのです。
被験者が5年後も同じタイプのまま改善がなかったということは、その被験者が行っている治療法がその人の不眠症のタイプに合っていないということになります。
不眠症に関する研究は次々と発表されています。
不眠症のそれぞれのタイプに最適な対処方法もみつかるかもしれません。
不眠症で悩んでいる方はお医者さんにばかり頼るのではなく、自分で色々知らべてみる、ということが大切ではないかと思います。
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参考文献
Podcast 『バイリンガルニュース エピソード348 topic 2 不眠症種類 01.24.19』