無痛症になりたい?もしもあなたが痛みを感じなくなったら

 

痛みのない人生

マインドパレッサー
誰もが一度は夢見たことがあるのではないでしょうか?

 

幼少期の自分
痛みがなかったら、注射も恐くないし、ケガも恐くない。それにスーパーヒーローみたいでカッコイイ!

幼少期に、僕はそんな風に考えていました。

 

では、実際に痛みを感じなくなったら人はどうなってしまうのでしょうか?

この記事では、実際に無痛症になった人の事例を挙げ、痛みの役割について説明したいと思います。

 

 

無痛症になりたい?もしもあなたが痛みを感じなくなったら

この世には「先天性無痛無汗症(英語:Congenital Insensitivity to Pain with Anhidrosis, CIPA)という病を患った人がいます。

先天性無痛無汗症は、遺伝性感覚自律神経ニューロパチーという疾患に属する病気です。

 

この遺伝性感覚自律神経ニューロパチーはⅠ~Ⅴ型に分かれており、Ⅳ型とⅤ型を先天性無痛無汗症と呼んでいます。

 

「Ⅳ型」は全身の温度や痛みを感じることがなくなり、汗をかく機能も低下または消失し、精神発達遅延が出ることもあります。

 

「Ⅴ型」は全身の温度や痛みを感じる機能だけが障害されます。

患者自体の数も少なく、先天性無痛無汗症という病気もあまり知られていないので、発症の原因も分かっておりません。

 

Ⅳ型の先天性無痛無汗症患者は最初の患者が日本人で、何故かはわかりませんが、その他の型も含めて患者は日本人が多いです。

 

先天性無痛無汗症患者の事例

先天性無痛無汗症の患者アシュリン・ブロッカーさんとカレン・カン2人の事例をご紹介します。

 

アシュリン・ブロッカーのケース

彼女は生まれてから”痛み”を感じたことがありません。

外見はごく普通の女の子ですが、遺伝子に疾患があるため神経の伝達が上手くいかず、痛みの信号が脳に届かないのです。

 

彼女の両親が気づくまで、骨折したかかとで丸二日も走り回っていたこともあったそうです。

 

カレン・カンのケース

カレンは第一子の出産で骨盤を粉砕骨折していながら、数週間経って腰回りの筋肉が硬直して歩けなくなるまで、自分が骨折しているという事実に全く気が付きませんでした。

 

先天性無痛無汗症患者の寿命は短い傾向!?

先天性無痛症の患者は寿命が短い傾向にあり、小児期になくなることも珍しくありません。

先天性無痛症の乳児の半数が、4歳の誕生日を迎えることができないといいます。

 

幼少期には、

  • 幼少期に指をしゃぶり過ぎて皮膚がただれたり、噛んでしまう。
  • 目を擦りすぎて角膜をひどく損傷してしまう。
  • 体温が上がりすぎても、鳴き声をあげることができない。

などの特徴がありますし、成長してからも

  • 生傷がたえず、目で見て初めて気が付く。
  • 高い所から飛び降りて骨折しても気が付かない。
  • 火傷しても気づかないので、ひどい状態になる。

といったことが起こります。

 

先天性無痛無汗症の方は気付かぬ内に体がダメージを受けており、対処ができないまま重症化してしまうということが起こってしまうのです。

 

痛みは身体が発する重要なシグナル!?痛みの役割とは?

痛みは身体が発する重要なシグナルです。

 

例えば、サッカーをしている最中に捻挫をしてしまった場合、もし痛みがなければそのまま走り続け、組織がどんどん損傷していきます。

しかし、捻挫をした段階で痛みがあれば、そこでベンチに戻り、アイシングをして回復に向かいますよね。

 

また、擦りむいたり、切ったりしたときに痛みがないと治療が遅れ、ばい菌が入り、悪化してしまいます。

 

目で見えない内臓のダメージが特にヤバい!

特に大変なのが目で見えない部分、内臓です。

 

健常者の場合は内臓に何か異常があれば、大体痛みが伴うので、異変に気が付きますが、先天性無痛症の患者はその痛みがないため、気づかずにそのまま亡くなってしまうというケースもあります。

 

最後に

人は痛みを経験していく中で学習し、自分の行動をコントロールしていきます。

そのため、痛みは重要だと言えます。

 

しかし、そうは言っても痛いのは嫌なもの。

 

医療費と生産性の低下という観点からいうと、痛みによる損失はアメリカでなんと年間65兆~74兆円にも上ると言われています。

日本でも、膝や腰、ガンなどによる慢性痛で苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。その方々からしたら”痛みのない世界”というのは魅力的ではないでしょうか。

 

先天性無痛症の原因は分かっておらず、難病指定されていますが、今後の研究で原因が分かれば、慢性痛にも効く治療法や薬が見つかるかもしれません。

 

今後の研究に期待ですね。

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。