夫婦関係と親子関係。
2つの間には切っても切れない関係があります。
この記事では、夫婦関係が親子関係に及ぼす影響について話していきます。
夫婦関係が親子関係に及ぼす影響。息子は夫のミニバージョン?
ポッドキャストのバイリンガルニュースで親子関係に関する興味深い研究を取り上げていたでのご紹介します。
ケンブリッジ大学の研究で夫婦関係の質が親子間のコミュニケーションに与える影響を調べるために、初めて子どもを持ったばかりの93組の夫婦を対象に関係性の調査を行いました。
赤ちゃんが7か月になった時点で両親が共に家にいる日に赤ちゃんの腕にウェアラブルの録音装置を取り付け、ソフトウェアを使って親が赤ちゃんに話しかける頻度などを分析しました。
その結果、夫婦関係に不満が大きいほど母親が赤ちゃんに話しかける頻度が上がっていました。
夫婦関係が「悪い」と答えた母親は夫婦関係が「普通」と答えた母親に比べて、赤ちゃんに使う言葉の数が35%増加し、20%多く話しかけていました。
しかしこれは赤ちゃんが男の子の場合のみで女の子の場合にはこうした差はみられませんでした。
チームは希薄になっている夫との関係性の埋め合わせとして子どもにより時間と労力を割いている可能性があるとし、娘は自分のミニバージョンであるのに対し、息子は夫のミニバージョンと捉えている可能性もあるとしています。
また父親と母親で同じ時間家に居ても、父親は母親に比べて子どもに話しかける頻度が大幅に少なく、夫婦関係の良し悪しと頻度に関連性は見られませんでした。
引用:Podcast「バイリンガルニュース」エピソード378 Topic 3ミニバージョン
エディプスコンプレックスとは?
バイリンガルニュースの本編でもマイケルとマミちゃんが言っていましたが、ミニバージョンと捉えるのはオーストリアの精神科医、ジークムント・フロイトが提唱した「エディプスコンプレックス」に似ていると感じました。
エディプスコンプレックスとは子どもが異性の親に愛着を持ち、同性の親に対しては敵意や罰せられる不安を抱くという無意識の葛藤です。
男児であれば母親に対して愛着を持ちますが、父親には嫉妬心を抱きます。
しかし、その一方で「反抗したら去勢されるかもしれない」という不安を抱きます。
フロイトは他にも「無意識」の存在や「防衛機制」を提唱したことで有名です。
【フロイトの研究に関する記事はこちら】
エディプスコンプレックスの由来
「エディプスコンプレックス(Oedipus complex)」の語源は古代ギリシャ3大悲劇詩人の1人、ソポクレスが紀元前427年頃に書いた戯曲「エディプス王」に由来します。
「エディプス王」はギリシャ悲劇の最高傑作として呼び声高い作品です。
その内容をざっくり説明すると、知らずして自分の父を殺し、自分の実の母親を妻として迎えるというストーリーです。
子どもが
というのはきっとエディプスコンプレックスの表れなんですね。
最後に
バイリンガルニュースでは、この記事でご紹介したような国内外の興味深いニュースについて話しています。
日本語と英語でのバイリンガル会話形式で話し合っているので、英語の勉強にも打ってつけ!
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1.夫婦関係が親子関係に及ぼす影響。息子は夫のミニバージョン?
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