人類は「痛風」になるべくしてなった!進化的背景とは?

「風が吹くだけで痛い」と言われる痛風。

人類はこの「痛風」になるべくしてなりました。

 

痛風は血液中の「尿酸」という成分が多いと発症しやすいということが分かっています。

ほとんどの哺乳類は尿酸を分解する酵素を持っており、血液中の尿酸値が低いので、痛風にかかることはありません。

一方で、人類・チンパンジー・オランウータンなどの哺乳類はその酵素を持っていません

遠い昔、人類もこの「尿酸」を分解する酵素を持っていましたが、約1500万年前の突然変異でその酵素を失ったと言われています。

それは尿酸の恩恵を受けるためです。

 

かつて痛風は「贅沢病」「帝王の病」などと言われていましたが、現代は尿酸の材料となるプリン体を多く含むレバー・白子・ビールなどが容易に手に入るので、誰でもなる可能性があります。

特に痛風患者の約95%は30~50代の男性と言われているので注意が必要です。

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「痛風」ってどんな病気?

「痛風」は血液中の尿酸が多くなり、それが結晶化して関節炎を引き起こす病気です。

痛風による関節炎(痛風関節炎)は急に発症することが多いです。

この急に起こる痛風関節炎を痛風発作と言います。

痛風発作が起こった時の痛みはめちゃめちゃ酷く、一歩も歩けないほどの激痛に襲われることもあります。

この痛風発作は身体の防御機構が尿酸の結晶を異物として認識し、それを排除しようとするために起こります。

痛風の初期症状

痛風の初期症状
  • 膝や足の指に痛みや熱感を感じる
  • 足の指の変形が見られる
  • 膝の関節などに炎症が起きている
  • 立ち上がる時などに痛みが伴う

これらの症状は痛風の初期段階で確認できる症状です。

もしこれらの症状に心当たりがある場合は一度、内科を受診しましょう!

早期発見が早期回復につながります!

人類は「痛風」になるべくしてなった!進化的背景とは?

人類はもともと尿酸を分解する酵素を持っていましたが、尿酸の恩恵を受けるためにその酵素を失いました。

その尿酸の恩恵とは「尿酸の抗酸化作用」です。

 

あなたは「活性酸素」をご存知ですか?

活性酸素は文字通り「活発な酸素」のことで殺菌作用があったりと、ある程度は身体に必要なものなのですが、増えすぎると身体の細胞を傷つけてしまい、

  • 老化を早める
  • ガン
  • 動脈硬化

などを引き起こします。

 

活性酸素を増やす原因は主に以下の5つが挙げられます。

  1. 激しい運動
  2. 喫煙
  3. 食生活の乱れ
  4. 強いストレス
  5. 紫外線を浴びすぎる

人類の祖先は森林の樹上で生活していて夜行性でした。

やがて樹上の生活を止め、昼行性に移行したこともあって、たくさんの紫外線お浴びるようになりました。

そのため、体内で生じる活性酸素を処理するために、尿酸に含まれる抗酸化作用必要になったのではないかと考えられています。

 

つまり、人類は尿酸に含まれる抗酸化作用を手に入れた代わりに、痛風になるリスクも抱えたのです。

このようなメリットとデメリットの関係を「トレード・オフ」と言い、進化医学ではよくみられます。

直立二足歩行と腰痛、なんかもそうですね。

▼人類がなぜ直立二足歩行になったかの理由はこちらの記事をご覧ください▼

 

痛風の予防法は?

痛風や糖尿病といった生活習慣病はプチ断食運動で改善出来ます!

何をするにも健康が一番大切です!

プチ断食と運動にはあなたがまだ知らないメリットがたくさんあります。

 

日本人の寿命は他の国と比べて長いですが、寝たきりなんて嫌ですよね?

プチ断食と運動で健康になりましょう!

 

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【参考文献】

「Newton」2019年7月号

 

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