「文明病」とは?現代人が太りやすい原因とは?

文明病」とは、近代化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状のことです。

最も典型的なものが「肥満」です。

 

実は1890年代までは、「肥満」がとても珍しかったので、相撲取りの小結くらいの体型の人でも「異常者」として扱われて、見世物小屋で働かされていたという記録が残っています。

しかし、現代はどうでしょう。

 

日本はまだそんなに多くないですが、アメリカでは10人に4人が肥満度を示すBMIで「肥満」に分類されるということが分かっています。

現代人がここまで肥満化したのは、食料の大量生産と価格の低下によって、かつてないほどのカロリーを摂取しているからに他なりません。

また、現代人が圧倒的に運動不足なのも、肥満化した原因の1つです。WHOの報告によると、日本人の3人に1人は運動不足です。

 

肥満にならないように「食べ過ぎないようにしよう!」と言っても、そう簡単にはいきません。

なぜなら、人間の身体は食料が少なかった時代に最適化されていて、

  • できるだけカロリーの高い食べ物を求める
  • カロリーを貯めこむ

ように、脳にプログラムされているのです。

 

この記事では、もう少し詳しく現代人が肥満になりやすい理由を解説します。

肥満は「文明病」!人類の原型は680万年前にできた!?

最新の研究によって、人類の原型が形つくられたのはおよそ680~700万年前ということが明らかになりました。

 

人類が農耕時代に突入したのがおよそ1~2万年前です。

ということは、少なく見積もっても600万年もの間、人類は狩猟採集生活をしていたということになります。

つまり、人間の心身は600万年という想像もつかないほどの長い時間をかけて狩猟採集時代の環境に適応してきたのです。

  • 大自然の中で木の実を収穫したり、獲物を追いかける。
  • 日の出と共に目覚め、日没とともに眠る。
  • 少数の親しい人と語り合う。

人間の心身はそんな環境の中でこそ最高のパフォーマンスを発揮できるように進化してきたのです。

 

現代人が太りやすいのは「進化と環境のミスマッチ」が原因

現代人が太りやすいのは「進化と環境のミスマッチ」が原因
Image by Tumisu from Pixabay

農耕時代から現代に至るまで、目まぐるしい勢いで発展してきました。

  • 森に行ったり、走り回らなくても食料が安定的に手に入るようになった。
  • 「電気」の開発によって、日が沈んでも活動できるようになった。
  • 見知らぬ人ともSNSなどを通じて語り合うことができるようになった。

これらの変化は現代人の生活を豊かにしてきた反面、「文明病」という大きな問題も抱えるようになりました。

 

文明病は「600万年以上かけて狩猟採集時代を生き抜いていくのに最適化された人間の心身」と「急速な勢いで発展・変化してきた現代社会」とのミスマッチが原因です。

 

【こちらの記事をご参照ください】

 

がん・糖尿病・うつ病など、文明病はたくさんありますが、最も代表的なものは「肥満」でしょう。

狩猟採集時代ではスーパーマーケットやコンビニがないので、食料は自分で調達しなければなりません。

また、冷蔵庫がないので、食料を保存しておく手段がありません。

 

そのため、毎日食料を調達しなければいけませんが、当然何も獲れない日もあります。

当時の人間は「飢え」と常に戦っていたのです。

そんな環境で進化してきた人類は、自然と高カロリーな食事を好むように脳を作り変えてきたのです。

 

肥満研究の第一人者であるブルース・キング教授は、2013年のレビュー論文にこう記しています。

人間の消化器系・感覚(味覚と嗅覚)・脳の食欲中枢は、およそ200万年前に発達した。

これらの機能は、古代の狩猟採集民たちが暮らした環境に適応している。

ほとんどカロリーが低い食品しかなく、食事にありつけないことも多かった時代だ。

そのため、私たちの脳の報酬系は、できるだけカロリーの高い食べ物を探すように進化した。

ところが、現代の先進国に住む人間は、食料の豊富な『肥満環境』に生きている。

引用:『最高の体調』鈴木祐

人間に備わった狩猟採集時代を生き残るために獲得したシステムが、いつでもどこでも食料が手に入るという現代の豊かな環境ではうまく機能せず、現代人の肥満化が進んだのです。

 

マインドパレッサー
もともと人間は高カロリーな食事を好むように設計された生き物なので、「意思の力」だけでは肥満に立ち向かうのは難しそうですよね。

では、どうすればいいのか?それを次の章で解説していきます。

 

肥満にならないための方法!オススメは運動とプチ断食

肥満にならないための方法!オススメは運動とプチ断食

何度も言いますが、人間の心身は狩猟採集時代の環境に適応しています。

 

なので、肥満などの文明病と戦うために、狩猟採集時代の生活を取り入れましょう!

現代の生活に人間の心身が適応するように進化するのを何万年も待っても良いですが、狩猟採集時代の生活を取り入れた方が手っ取り早いですよね?

 

当然な意見
狩猟採集時代の生活を取り入れるって、原始人に戻れってこと?そんなの無理だよ!
マインドパレッサー
いえいえ!ここまで便利になった生活を全て捨てるという訳ではなく、現代でも取り入れることが出来るところを部分的に取り入れて、良いとこどりしよう!ていう作戦です。

 

狩猟採集時代では、

  1. 常に運動していた
  2. 満腹の状態よりも飢えに慣れていた

この部分にフォーカスします。つまり、「運動」と「断食」です。

 

運動をしよう!

運動と言っても、「ジムに通え!」とは言いません。

自宅でも簡単に出来る

  • スクワット
  • 腕立て伏せ
  • 腹筋

などの基本的な運動でも十分に効果があります。

 

運動には肥満予防以外でも、本当にたくさんの素晴らしい効果があります。

【詳しくはこちらの記事をご覧ください】

 

プチ断食「リーンゲインズ」がすごい!

「断食」と聞くと数日間、何も食べないとても大変なことを想像すると思いますが、僕がオススメするのは、誰でもすぐに始められるプチ断食「リーンゲインズ」です。

 

「リーンゲインズ」とは、食事する時間を8時間以内に抑えて、残りの16時間はカロリーを摂取しないというものです。

睡眠時間を含めてOKなので、毎日8時間ねる人であれば、8時間食べなければ達成です。

 

基本的には朝食を抜いて、軽い昼食を12時くらいに摂って、19時頃に夕食を摂ります。

ただし、8時間はあなたのライフスタイルに合わせられるので、続けやすいと思います。

 

僕もかれこれ2年ほど、リーンゲインズを継続しています。

当然、食事する時間が8時間以内に収まらない日もありますが、友人と食事する約束がある日なんかもそれに合わせて食事時間を調整したりします。

その甲斐あってか、体脂肪10%前後をキープしています。

 

リーンゲインズの効果はダイエットだけに留まりません。

  • 糖尿病・高血圧・認知症など様々な生活習慣病の予防効果
  • 花粉症などのアレルギー対策
  • 内臓の機能回復
  • 髪・肌の状態改善

などなど、その効果を挙げればキリがないほどです。

 

【詳しくはこちらの記事をご覧ください】

 

まとめ

僕は「現代人が肥満に悩まされるのは、人類の進化と現代の豊かになった環境とのミスマッチが原因」ということを知って、とても腑に落ちたのを覚えています。

 

そして、同時にすごくワクワクしました。なぜなら、原因が分かれば対策を練ることが出来るからです。

 

「運動」と「プチ断食」

僕はその効果を知ってから、色んな人にオススメしてきました。

しかし、僕の説明が悪いのか、ただ単に面倒くさいのか、大半は実践しようとはしませんでした。

こんなにも素晴らしいメリットがあるのに!

 

あなたはどうしますか?

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。