「ルッキズム(外見至上主義)」とは?なぜ人は外見を重視するのか

昨今、大学やさまざまな自治体で「ミスコン」が廃止されています。

多様性が求められる現代に、見た目で人を評価する「ルッキズム(外見至上主義)」への違和感が背景にあるようです。

 

この記事では、そもそもルッキズム(外見至上主義)とは何なのか、そして、なぜ人は外見を重視するのか、といったことについて解説します。

 

「ルッキズム(外見至上主義)」とは?なぜ人は外見を重視するのか

ルッキズム英語:lookism→look(外見、容姿)+ism(主義)】とは、外見でその人の価値をつけることです。

外見至上主義とも呼ばれています。

 

私たちは美的な特徴を持つ個人を選んで繁殖することが有益だと考える傾向があります。

これは、美的な特徴が健康や適応能力を示すため、遺伝学的に有益な特徴を持っている可能性が高く、社会的にも高く評価されると考えられるからです。

 

生物にとって最重要なのが「生存」と「生殖」であり、遺伝学的に有益な特徴を持っている個人と繁殖したいと考えるのです。

ただし、外見を重視する生物学的な理由は、文化や社会的な要因にも影響を受けるため、それぞれの国や地域で異なる可能性があります。

 

男性は女性よりも「海外旅行が趣味です!」と答える人は少ない傾向があります。

それは、男性の魅力の高さが社会や文化によって違うためです。

例えば、先進国などでは高級スーツや高級腕時計をつけていれば、「自分は経済的に裕福ですよ!」とアピールすることができます。

しかし、アマゾンなどで生活している人からすれば、それらは動きづらくさせるだけでの物であり、獲物を取れるたくましい人の方がよっぽど魅力的なのです。

 

【詳しくはこちらの記事を御覧ください】

 

見た目がいい人ほど成功する社会

私たちが住む社会は見た目がいい人、容姿が整ってる人の方が成功する傾向があります。

以下のことが分かっています。

  1. 美しい女性は4%ほど収入が高い
  2. イケメンは3%ほど収入が高い

大した差ではないと思うかもしれませんが、生涯年収は23万ドル(およそ2900万円)の差があります。

 

ただし、見た目のいい人の方がそうでない人よりも稼ぐのは、その外見が好まれているからではありません。

調査によると、見た目のいい人、容姿が整っている人は自信を持って行動する傾向があるからのようです。

自信を持つほど収入が上がる

この社会は自信を持てば持つほど、収入が上がる傾向があります。

ある研究によると、自信過剰の人には以下のような特徴があったようです。

  1. 生産性が伸びる
  2. より困難な課題に挑戦する
  3. ②によって職場で頭角を現すようになる

会議などでたびたび発言するなど、自信がある態度を示すだけで、周りから「頼りになる」「信頼できる」といったイメージを与えることができるのです。

 

【参考文献】

日本人女性は世界で一番「見た目」に自信がない

ルッキズムの各国比較。日本は諸外国よりも外見を重視する
@Unsplash-Christine Roy

ユニリーバのビューティーケアブランド「ダヴ(DOVE)」は世界14カ国の10〜17歳の女性5165人を対象に「少女たちの美と自己肯定感に関する世界調査(2017年)」を行いました。

その結果、日本の10代女性のなんと93%が、「容姿に自信がない」と回答していたのです。

 

容姿に自信がない女性ほど、美しさへのプレッシャーを感じたり、やりたいことを諦めたりする人が多い傾向にあるようです。

ちなみに、日本の次に中国が65%、イギリスが61%の順になっています。

 

日本は世界第3位の整形大国

古いデータですが、国際美容外科学会(ISAPS)が2016年に、どこで誰がどんな手術を受けているか分析している「審美・美容整手術に関するレポート」を発表しました。

その結果を元に作成された美容整形手術を受けている国の世界ランキングは以下のとおりです。

  1. アメリカ合衆国(17.9%)
  2. ブラジル(10.7%)
  3. 日本(4.8%)
  4. イタリア(4.1%)
  5. メキシコ(3.9%)

日本はアメリカ、ブラジルに次いで整形する人が多かったのです。

 

日本で整形する人が増加した背景には、SNSの普及醜形恐怖症などが様々な要因が関連しています。

醜形恐怖症とは、実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、多大な苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたしたりする障害です。

詳しくは「MSDマニュアル家庭版 【醜形恐怖症】」を御覧ください。

 

まとめ

  • 人間は美的な特徴を持つ個人を選んで繁殖することが有益だと考える傾向がある。
  • 「見た目がいい人」「容姿が整っている人」の方がそうでない人よりも社会的に成功しやすい。
  • 日本人女性は世界で一番「見た目」に自信がない。
  • 日本は世界第3位の整形大国。

 

【参考文献】

Buzz Feed News「日本の女性は、世界で一番「見た目」に自信がない。調査でわかった7つのこと

Bazaar「美容整形にご執心の国、世界トップ5は?

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。