日本では古くから血液型によって、性格が異なるという血液型性格診断が広く浸透しています。
- A型は几帳面
- B型はマイペース
- O型はおおらか
- AB型は天才肌
この記事では、どのような経緯で血液型性格診断(血液型占い)が生まれたのか、そして、血液型性格診断は本当に信憑性があるのかを解説していきます。
血液型の性格診断(血液型占い)の起源とは?
血液型による性格診断は、昭和初期に教育学者の古川竹二さんによって生み出されました。
古川竹二さんは身近な人を観察していて、あることに気が付きました。
古川竹二さんはそんな着想を得て、『血液型と気質』という本を出版しました。
それが、血液型の性格診断のはじまりです。
日本人の間に浸透した理由
『血液型と気質』は話題となり、当時の軍隊で「お前はA型で几帳面だからここの部隊だ」「君はO型でおおらかだからそっちの部隊だな」などと兵の配置に利用したり、学校教育などでも利用されました。
その後、一旦、血液型による性格診断は下火になってきました。
しかし、1970年頃にメディアで取り上げられて、日本人の間に広く浸透したのです。
ちなみに、血液型の性格診断が浸透しているのは、日本と韓国くらいのもんです。
欧米諸国などでは、自分の血液型さえ知らない人もいます。
血液型性格診断の信憑性
ハッキリ言って、血液型と性格には全く関係がありません。
血液型による性格診断は発表された当初から、心理学者たちの批判を受けてきましたが、そのことは公にはありませんでした。
しかも、今なお血液型の性格診断を信じている人が多くいます。
そう。
けっこう血液型占いって当たります。
しかし、それにはカラクリがあります。
そのカラクリとは「自己充足予言」です。
自ら実現させる!?自己充足予言とは?
人は無意識のうちに、その人が期待されている通りに行動してしまうという傾向(自己充足予言)があります。
つまり、A型の人は世間一般では「几帳面」と思われているので、几帳面であるかのように振る舞い、B型の人はマイペースであるかのように振舞ってしまうです。
そのため、周りの人たちは、
と考えてしまうのです。
まとめ
血液型によって病気のなりやすさは違いますが、性格が違うという根拠はまったくありません!
だから、もし「私、A型だからB型のあの人が気になるけど、性格合わないかも」なんて気にする必要はありません。
「朝食は食べなきゃダメ!」とかもそうですが、情報が溢れている世の中で何が正しくて、何が間違っているのかを見極める目、そして思考を養うことが非常に大切な時代です。
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1.血液型の性格診断はどうやって生まれたのか?
2.日本人の間に浸透した理由
3.血液型性格診断の信憑性
3-1.自ら実現させる!?自己充足予言とは?
4.まとめ