とお悩みの方、必見です!!
人類は元をたどると、最大でも150人ほどの集団で暮らしており、その人たちは家族ぐるみの付き合いなので、“見ず知らずの他人”と接する機会はあまりありませんでした。
つまり、人間は本来、見ず知らずの他人と仲良くするのが苦手なのです。
とは言っても、現代社会では他人と関わらずに生きていくのは不可能です。
そこで、この記事では、他人と打ち解ける方法の1つをご紹介します。
他人と打ち解ける方法!自己開示が大切!
他人と打ち解ける方法とは、ずばり「自己開示(self-disclosure)」です。
自己開示とは、自分自身の情報を良い所も悪い所もありのままに伝えることです。
つまり、「自分がどんな人物であり、今何を考え、何を感じ、何に悩み、何を夢見ているか、などを相手に伝えること」(榎本,1997)です。
他人と出会うと、まずは自分の名前や出身地などの当たり障りのない内容を「自己開示」していき、親密になっていくと自分のコンプレックスなどの深い部分について話します。
信頼のおける人間関係を築くためには、この「自己開示」は欠かすことの出来ない大切なことです。
自己呈示(self-presentation)との違い
「自己開示」と似た言葉に「自己呈示(self-presentation)」があります。
自分をプレゼンテーションする、つまり自分のかっこ悪いところを隠して、かっこ良い所だけを伝えることを自己呈示といいます。
人は普段から自己呈示を使います。
人間は誰しも「自分のことを良く思って欲しい!」と思ってますから、出来るだけ自分のダメなところは隠しておきたいものですからね。
「返報性の法則」を利用しよう!
他人と打ち解けるのに、「返報性の法則」を利用するのが効果的です。
「返報性の法則」とは、他人から何かの施しを受けた場合、「お返しをしないと!」と思う心理現象です。
例えば、自分の趣味について話せば、相手も趣味について話したくなり、自分の悩みを話せば、相手も悩みを話すという感じです。
つまり、自分が自己開示をしたら、相手も自己開示をする傾向にあるということです。
なので、「相手の〇〇について聞きたいなぁ。でも、どうやって切り出して良いのか分からない」ってときは、自分からまずその内容を話すと効果的です。
ただ、話す内容の順番は気にしないといけません。
いきなり「俺、両親が寝たきりで休みの日はずっと介護してるんだ」など、深く重たい内容を話すと相手が引いてしまうかもしれないので、話す内容とタイミングはある程度注意が必要です。
ウォルトマンら(1976)は、会話の最後の方よりも、最初の方に深い内容の自己開示が行われた場合、その相手に対する好意度は低くなり、ネガティブな印象を持つことを明らかにしています。
人と打ち解けるためには、天気とか趣味とかの軽い内容だけではなく、悩みなどの深い内容を共有することが重要なので、タイミングを見計らって自分から切り出すというのが良いですね。
会社の飲み会は絶好のチャンス!
という方がいらっしゃると思います。
そんなときは、飲み会を利用しましょう!
お酒を飲むと、おでこの2,3cm後ろにある前頭葉の思考・推測・計画などを司る部分の働きが鈍くなります。
もうそうなったら、「相手がどう思うだろう?」という不安も消えるので、自己開示し合って、打ち解けることが出来るという訳です。
最後に
自分をさらけ出すのは、勇気が要ります。
しかし、あなたが本当に親密な人間関係を築きたいのなら、自己呈示だけではなく、自己開示が必要です。
職場に親しい友人が2,3人いる人はそうでない人に比べて人生の満足度が高くなるという研究もあるので、自己開示をして、親しくなっちゃいましょう!
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【参考文献】
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