細菌とウイルスの違い!大きさ・増殖方法・対処法の違いを徹底解説

細菌とウイルスを一緒くたに考えている方も多いですが、実は全然違います!

細菌 ウイルス
生物 or 生物じゃない 生物 生物じゃない
大きさ 1~5μm(マイクロメートル) 20~300nm(ナノメートル)
増殖方法 細胞分裂による増殖 他の生物の細胞の機能で増殖
対処法 抗生物質 抗ウイルス薬

といった違いがあります。

 

この記事ではこれらの違いをより詳しく解説し、僕たちがよく知っている病気は細菌性なのか、それともウイルス性なのかを解説していきます。

 

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細菌とウイルスの違い!大きさ・増殖方法・対処法の違いを徹底解説

細菌とウイルスの大きな違いの1つとして、「生物」か「無生物」かがあります。

良い質問する人
あれっ?生物と無生物って何が違うんだっけ?
マインドパレッサー
実は「生物の定義」はけっこう曖昧なんですが、NHK高校講座の生物基礎では生物の要素として、以下の5つを挙げていました。

 

【生物の要素】

  1. 細胞から構成されている
  2. 自分でエネルギーを生産して、それを利用することができる
  3. DNAを持っている
  4. 子孫を生む
  5. 体内環境を一定に保とうとする

 

copy right@役に立つ薬の情報~専門薬学
copy right@役に立つ薬の情報~専門薬学

 

細菌は細胞を持っていますが、ウイルスは細胞は持っていません。

つまり、生物の定義上ウイルスは無生物なのです。

大きさの違い。細菌とウイルスの大きさは1000倍違う!?

copy right@病原体:ウイルスと細菌と真菌(カビ)の違い

細菌の大きさはおよそ1~5μm(マイクロメートル)

ウイルスの大きさはおよそ20~300nm(ナノメートル)

1μm(マイクロメートル)=1/1000mm(ミリメートル)

1nm(ナノメートル)=1/1000μm(マイクロメートル)

つまり、細菌の方がウイルスよりも1000倍以上大きいのです。

 

細菌は顕微鏡で見ることができますが、ウイルスは小さすぎて普通の顕微鏡では見ることができず、見るには電子顕微鏡などが必要です。

細菌は自分で増殖できるが、ウイルスは自分だけでは増殖できない

細菌が体内に入ると体内の細胞の横に陣取り、その細胞から栄養を横取りするのと同時に毒素をばらまいて細胞を殺したり、弱らせたりします。

そして、吸収したエネルギーを使って細胞分裂し、どんどん増えていきます。

 

一方、ウイルスは自力で細胞分裂をすることが出来ないので、細胞の中に入り込んでその細胞の機能を使って自分のコピーを複製してどんどん増えます。

対処法の違い

細菌性による病気には「抗生物質」が有効とされています。

抗生物質は現代医学が成し遂げた最大の成果だ!という人も居るほどの大発明です。

それでは、簡単に抗生物質が体内でどのように作用するのかを説明します。

細菌性の病気になった場合、僕たちとしては普通の細胞は傷つけず、細菌だけをやっつけたいですよね?

しかし、「細胞を攻撃する薬」だと細菌の細胞だけではなく、人間の細胞も攻撃してしまいます。

そこで研究者たちは「細菌の細胞」と「人間の細胞」の構造の違いを徹底的に調べ上げ、その違いを発見しました。

その違いとは「細胞壁」の有無です。

細胞壁は植物や菌類、細菌類の細胞にはありますが、人間を含む動物の細胞にはありません。

研究者たちはここに目をつけました。

つまり、抗生物質とは細菌の細胞にある細胞壁を破壊してやっつける薬です。

 

ただ、ウイルスには細胞壁も細胞もないため、抗生物質は効きません。

ウイルスには「抗ウイルス薬」が有効です。

しかし、抗ウイルス薬の開発は非常に難しいとされています。

なぜなら、ウイルスの構造がシンプル過ぎるからです。

細菌の場合と同じように人間の細胞との構造の違いを利用して、ウイルスだけをやっつける薬を作りたいのですが、ウイルスは膜とDNA・RNAだけという単純すぎる構造のため、ウイルスだけに効く薬の開発は大変なのです。

現段階では、インフルエンザやヘルペスの抗ウイルス薬はいくつか開発されていますが、風邪やノロウイルスの抗ウイルス薬はありません。

病院へ行って処方される風邪薬は風邪の症状を抑えるだけの薬です。

身近な病気は細菌性?それともウイルス性?

【細菌性の病気】

  • 結核
  • 梅毒
  • クラミジア
  • O-157(腸管出血性大腸菌)
  • 中耳炎
  • 結膜炎
  • 水虫 など

 

【ウイルス性の病気】

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • ヘルペス
  • はしか
  • エイズ
  • おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
  • 水疱瘡 など

 

ちなみにエイズとHIVの違いが分かりますか?

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が人間の免疫細胞に入り込み、その免疫細胞を破壊して免疫不全を起こしてしまう疾患をエイズ:AIDS(後天性免疫不全症候群)と言います。

最後に

細菌とウイルスの違いを知っておくことで、予防法や対処法なども違ってきます。

例えば、「風邪の抗ウイルス薬はまだ存在しないし、病院へ行っても症状を緩和する薬しかもらえない」ということを知っておけば、市販の薬で事足りるのにわざわざ病院へ行ったり、長時間待ったりする必要ないですよね?

意外と細菌とウイルスの違いを知らない人が多いので、この記事を読んだ方はまだ違いを知らない人に得意げに話してみましょう!

 

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