「引きこもり」ってけっこう定義が曖昧ですよね。
と思う方多いのではないでしょうか?
World Psychiatryという精神医学などを主に扱う科学雑誌に掲載されたオレゴン健康科学大学医学部と九州大学の論文で、“「引きこもり」の精神医学的な定義を明確にすべきだ”と述べました。
そんな訳で「引きこもり」を定義する3つの要件がこちらです。
- 自宅の中で社会的に孤立している
- 社会的孤立が少なくとも、6か月以上継続している
- 社会的孤立に関連する機能障害、または苦痛がある
この記事を読んでる人の中には、「あれっ自分、当てはまってるかも」という方もいるのではないでしょうか?
この論文では、「引きこもりレベル」も提示されていたのでご紹介します。
なお、こちらの記事はPodcast 「バイリンガルニュース」エピソード396 Topic3引きこもり定義を参考に執筆してます。
バイリンガルニュースはスピーカーの2人があるトピックについて、それぞれ英語と日本語で話し合うというバイリンガル会話形式で進められます。
2人が選ぶトピックが毎回、興味深いものばかりなので、英語の勉強をしている方はもちろん、していない方も聴く価値があると思います。
バイリンガルニュースについてはこちらの記事をご覧ください
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引きこもりレベル
引きこもりレベルは3つの段階に分けられます。
軽度‐週2~3回外出する
中度‐外出が週に1日以下
重度‐自室からほとんどでない
週に4日以上外出する場合は、「引きこもり」には該当しません。
また、3か月~6か月未満の間、社会的に孤立している状態は「引きこもり予備軍」とされています。
お年寄りや乳幼児の母親も当てはまるかも!?
足腰が悪くなって外出するのが億劫になったお年寄り、頼れる人が身近にいない乳幼児の母親はそんなに外出できません。
今の時代、食料品や日用品などもネットで買えちゃいますから、外出する必要がないのも事実です。
僕の住む地域にはまだないのですが、Uber Eatsもどんどん広がっているので、外出する必要がだんだんとなくなってきています。
ただ、6か月以上外出せず社会的に孤立した状態だと、上の定義でいう「引きこもり」に該当するのです。
デジタル・コミュニケーション技術の発展で引きこもりはさらに増える!?
オレゴン健康科学大学医学部と九州大学のチームは精神的健康を保つには対面での社会的交流が必要不可欠であると述べました。
そして、対面での社会的交流の代わりになるデジタル及びコミュニケーション技術の発展により、引きこもりは今後さらに懸念すべき問題となる可能性がある、と考えています。
何でもやり過ぎは良くないので、対面・デジタルの良い所をとっていきましょう!
たまには、デジタルデトックスしてみるのも良いかもしれません。
デジタルデトックスについてはこちらの記事をご覧ください
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