この記事では、あなたの周りにもいるかもしれない、笑顔のうつ病(Smiling depression)についてお話します。
笑顔のうつ病とは?うつ病は見た目だけじゃ分からない
「笑顔のうつ病」という見えにくい病について、アメリカのペンシルベニア州ピッツバーグの臨床心理士であるハイジ・マッケンジー博士によると、”うつ病と笑顔は共存し得る”そうです。
笑顔のうつ病の方は、どんなに気分が落ち込んでいても、朝ちゃんとベッドから起き、仕事に行き、会社の人と問題なく接することが出来ます。
世間一般の”うつ病”の人のイメージとはだいぶ違いますよね。
問題なのは、笑顔のうつ病の方自身も自分がうつ気味であるということを自覚していないことだと思います。
うつ病患者はいつも暗い顔をして、日常生活を営むのも困難で、一日中部屋に閉じこもっているというイメージがあるから、「自分はそうではないから大丈夫だ」と何も改善せずに、症状が悪化、長期化してしまう方が多いのではないかと推察されます。
「笑顔のうつ病」チェックリスト
ハイジ・マッケンジー博士によると、次のようなことに当てはまる方は笑顔のうつ病である可能性を疑った方が良いそうです。
- 仕事は何とかこなせるが、集中力を保てない。家に帰るとクタクタで、夕食を食べず服も着替えずにベッドやソファで眠りに落ちてしまう。
- 落ち込むことに対して、罪悪感や恥辱感を持ったり、何をする気力が起きない自分を責めてしまったりして、常にネガティブな感情が湧いてしまう。
- 朝起きて、身支度をして仕事に向かうのがとても大変に感じる。職場に着いてからは元気な従業員として振る舞うことができるが、その間も心ここに在らずといった空虚感を感じる。
- セルフケアを最後にしたのがいつか思い出せない。最低限のことをするのにエネルギーを使いはたし、ジムをさぼったり、不健康な食事で済ませたり、友人からの遊びの誘いをすっぽかしたりしてしまう。
- 死にたい気持ちがある。積極的に命を絶とうとはしないが、事故などで突然命を失うことを想像しても動揺を感じない。
もし自分に当てはまる項目がある、または当てはまる人を知っている場合は主治医や心理カウンセラー、相談しずらい場合は誰か話しやすい人に話を聞いてもらうようにしてください。
まとめ
2017年のWHOの報告によると、うつ病患者は世界で約3億2200万人おり、日本でも約506万人もの方がうつ症状に苦しんでいるそうです。
精神疾患は外傷とは違い、見た目ですぐに分かるというものではありません。なので、上記の例などが2週間以上現れる場合はすぐにでも誰かに相談してください。
うつ病もまだ軽度であれば、大半は食事、睡眠、運動習慣で症状を改善させることが出来ます!
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【参考】
「笑顔のうつ病」という見えにくい病について Yahooニュース
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