サイコパスの特徴!これに当てはまったらあなたもサイコパスかも!?

Pixabay by engin akyurt

あなたは「サイコパス」と聞くと、どんなことをイメージしますか?

  • 頭がイカれた人
  • 行動が予測不可能
  • 凶悪犯

 

など様々なイメージをお持ちだと思います。

しかし、サイコパスの多くは高い知能を持ち、とても社交的という一面も持っており、もしかしたら、あなたのイメージとは若干異なるかもしれません。

 

この記事では、あなたの「サイコパス」に対するイメージとちょっと違うかもしれない、犯罪心理学から捉えた「サイコパスの特徴」「サイコパスになる原因」をご説明します。

 

 

 

そもそもサイコパスとは?

サイコパス(Psychopaths)とは、極度の自己中心性と衝動性をあわせ持つ、一種の人格障害です。

彼らは非情で、基本的に自分の欲求を満たすためなら他人のことはどうでもよく、他人を自分の道具のように扱い、身も凍るような犯罪をしばしば引き起こします。

驚くことに、欧米では25人中1人はサイコパスがいると言われています。日本はというと、欧米よりも割合はグッと減って、250人中1人の割合だと言われています。

マインドパレッサー
欧米よりも割合は低いとはいえ、250人中1人ならそこまで珍しくないので、もしかしたら、あなたの周りにもいるかもしれませんね。

 

サイコパスの特徴

サイコパスには以下のような特徴があります。

  1. めちゃくちゃ自己中心的
  2. 衝動的に行動する
  3. 無責任
  4. 感情が薄い
  5. 共感性がない
  6. 罪悪感がない
  7. 息を吐くように嘘をつく
  8. 口が達者で社交的
  9. 自信に満ちた態度
  10. 同情を引こうとする

 

また、サイコパスの人は罰による回避学習が成立しにくい、と言われています。

普通の人は子どもの頃に何かいたずらをして、両親に怒られると、

いたずら=怒られる(罰)

と学習して、いたずらをしなくなりますが、サイコパスはこの学習が成立しにくいのです。

 

これは行動生物学者で心理学者のデイビット・リッケン(David T.Lykken,1957)によって明らかになりました。

 

彼はサイコパスの実験参加者に4つの選択肢が次々と現れる迷路課題をさせました。4つの選択肢のうち、1つは正解で残り3つは不正解です。

不正解の選択肢のうち1つは不快な電気ショックを与えるという仕組みでした。

その結果、サイコパスと健常者で迷路課題ができるまでの時間は変わらなかったのですが、サイコパスは誤って電気ショックを受けてしまう頻度が健常者よりもかなり多かったのです。

 

これはサイコパスが罰に対する感受性が弱く、罰による回避学習がしにくいということを意味します。

 

サイコパスになる原因

サイコパス傾向は、生まれ持っての性格特性だと考えられており、原因としては神経系の問題だと考えられています。

神経系に何らかの問題があるために、共感性の欠如、感情が薄いなどのサイコパスの特徴が現れるという訳です。

また、アメリカの科学捜査精神科医ヘレン・モリソン博士が連続殺人の染色体を調べたところ、異常が見つかったと報告しています。

 

サイコパスが起こした事件

サイコパスは健常者が身の毛もよだつような残虐な行為を平然と行います。

3つ有名な事件をご紹介します。

 

殺人ピエロ ‐ ジョン・ゲイシー

ジョン・ゲイシーは資産家の家庭で生まれ育ち、慈善活動にも積極的に参加していたので、周りからは「模範的な市民」と考えられていました。

しかし、彼は陰では「アルバイト料の支払い」などを理由に少年を呼び出し、その少年に性的暴行を加えた上で、殺害し、遺体を自宅の地下または川に遺棄していたのです。

犯行の理由としては、自身のホモセクシュアリティを隠すため、だと考えられています。

彼は1972年から1978年の6年間で、少年を含む33名を殺害しました。

彼の残忍な犯行はアメリカ全土を震撼させました。

慈善活動で子どもを楽しませるために、ピエロに扮装することが多かったことからキラークラウン(殺人ピエロ)の異名を持ちます。

 

悪いピエロと言えば、バットマンの宿敵「ジョーカー」ですよね!

よければこちらの記事もあわせてご覧ください

 

シリアルキラー ‐ テッド・バンディ

彼は高学歴、ハンサムで聡明で外見からはとても殺人を犯すような人物には見えませんが、彼は1974~1978年にかけて30人以上の女性を殺害した「世界で最も有名な連続殺人犯」です。

実際、シリアルキラー(Serial Killer ,serial=連続の)という言葉は彼を表すために生み出された言葉です。

彼はワシントン大学の学生時代から、怪我人を装い、介抱してくれようとした女子大学生を自分の車に連れ込み、監禁して殺害していったのです。

警察は街で連続殺人事件が発生していること、犯人は若い男性であること、を調べ上げており似顔絵も作成していましたが、その頃には彼は別の州に移動していました。

彼は移動先でも警察官を装い、女性を車に連れ込んで殺害することを繰り返し行っていましたが、交通違反が元で逮捕されましたが、脱走しました。

そして、また別の州へ移動し、大学の女子寮へ侵入し、何人かの学生を殺傷したあと、逮捕されました。

彼は裁判でその饒舌な話術を駆使し、自分を弁護しましたが、最終的には被害者に残された歯型と彼の歯型が一致したことから、有罪となり死刑が宣告されました。

 

このテッド・バンディのストーリーは2019年12月、あのイケメン俳優ザック・エフロン主演で映画化するので、興味のある方はみてみてください。

『テッド・バンディ』 (C) 2018 Wicked Nevada,LLC

 

北九州監禁殺人事件

このおぞましい事件は福岡県の北九州市で起きました。

この事件の主犯格Aは非常に人当たりが良く、饒舌で魅力的で周囲の人たちは彼の本当の素顔に気づきませんでした。

彼はその巧みな話術で共犯者の妻の親族を洗脳しました。洗脳された親族はその後監禁されてしまいます。

そして、お互いの不満をぶつけさせることで親族間の不信感を募らせ、親族同士で虐待させ、最終的に親族同士で殺人をさせるに至ります。自分の手は一切汚すことなく、用済みになった人を殺害・遺体処理を行わせたのです。

結局、監禁されていた少女が隙をついて逃げ出したことで事件が発覚しました。

犯罪史上稀に見る凶悪犯罪とされ、第一審で検察側は「鬼畜の所業」と主犯格Aと共犯の妻を激しく非難しました。

2011年12月、最高裁判所の判決で主犯格Aと共犯の妻は無期懲役が確定しました。

マインドパレッサー
ちなみに「闇金ウシジマくん season3」はこの北九州監禁殺人事件がモデルになっているそうです。

 

ただ、誤解しないで頂きたいのが、サイコパス傾向がある人は必ずしも犯罪者になるわけではありません。

というのも、オックスフォード大学のケヴィン・ダットン教授は会社の経営者にサイコパスが多い、と述べています。

サイコパスの特徴として、社交的、饒舌、冷酷などがありますが、これらの能力は経営者として必要になってくる能力と一致しています。

会社の経営者として業績を伸ばしていくために、時には冷酷に社員をリストラしなければならないですし、取引先の方とのコミュニケーション能力も必要になってきます。

マインドパレッサー
サイコパスの中には、犯罪に手を染めてしまう人もいれば、会社の経営者や政治家として活躍する人もいる。その人を取り巻く環境によっても違ってくるという訳ですね。

 

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参考文献

「犯罪心理学」越智啓太 サイエンス社

 

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