日常で使える嘘の見抜き方! 今日から使える実践的なヒント

 

人は1日に平均13回嘘をつく」と言われています。

嘘を見抜くことために昔は拷問や嘘発見器を使っていましたが、今ではもっと賢い方法が使われています。

この記事では、嘘を見抜くための言葉の使い方に注目した方法について解説します。

嘘を見抜けることで、人間関係を円滑にしたり、他人の本音をより理解できたりする可能性があります。

嘘つき野郎を丸裸にしちゃいましょう!

 

【この記事を読んで分かること】

  • 嘘を見抜く技術は中世から進化し、今は言葉の分析が主流となっている。
  • 嘘をつく理由には、自分をよく見せたいという心理的な動機がある。
  • 言葉のパターンを分析することで、嘘を見抜くための手がかりを得ることができる。
  • 日常生活で嘘を見抜くスキルは人間関係や仕事に役立つ。

 

日常で使える嘘の見抜き方!今日から使える実践的なヒント

嘘をつくときには、特定の言葉のパターンがあります。

たとえば、自分を指す言葉が少なかったり、否定的な表現が増えたりします。

また、職場でのミスを隠すために「それは自分のせいではない」と責任を押し付けたり、「いつも」「絶対に」などの強い言葉を使うこともあります。

 

これにより、自分の主張を無理に強調しようとするのです。

こうした言葉の使い方は、無意識のうちに行われることが多いため、嘘を見抜くポイントになります。

 

それでは、嘘をつく際によく現れる言葉のパターンをいくつかご紹介します。

 

自己参照が少ない

嘘をつく人は、自分を指す言葉をあまり使わない傾向があります。

次の2人の発言を聞いてください。

この家でパーティーは絶対にやってないよ!

 

私はここでパーティーを開かなかったわ!

 

この2人の言葉の表現では、後者の方が信頼性が高いです。

 

日常でも、自分の行動について話したくないときには、第三者的な言い方が増えがちです。

自己を指す言葉を避けることで、責任を逃れようとする心理が働いているのです。

このような表現の違いは、嘘を見抜く際に重要な手がかりとなります。

 

否定的な言葉の使い方

嘘をつくと、無意識に罪悪感を感じて否定的な言葉を使いやすくなったり、他人を批判するような言葉が増えることもあります。

これは、自分の嘘を正当化するために相手を悪者にしようとする心理が働いているためです。

 

たとえば、「彼が間違っていたからこうしたんだ!」といった表現がこれに当たります。

否定的な言葉が多くなるときには、相手が嘘をついている可能性を考えた方が良いかもしれません。

 

短くても複雑な説明

嘘をつくときには、説明が短いのに文の構造が複雑になりがちです。

余計な言葉や細かい詳細な内容を挟むことで、嘘を信じてもらおうとするのです。

たとえば、些細なことについてやたらと詳しく説明しようとする場合、何かを隠そうとしている可能性があります。

 

また、嘘をついている人は、質問に対して遠回しに答えることが多いです。

これは、自分の嘘を隠すために時間を稼ごうとするためです。

具体的には、次のような感じに話して、答えを引き延ばそうとすることがあります。

そのときの状況を詳しく説明しようと思ったんだけど、まあ、いろいろあってね…

 

このような言い回しは、嘘をついているサインとして捉えることができます。

 

日常生活での具体的な使い方!

日常生活での具体的な使い方!

「自己参照が少ない」「否定的な言葉や断定的な言葉を使う」「短くても複雑な説明」など嘘をつくときに表われやすい言葉のパターンを理解しておくと、過大評価された株や効果のない製品を避けたり、悪い人間関係から自分を守ったりすることができます。

 

たとえば、製品レビューを読むときに、不自然に複雑な説明や否定的な表現がある場合、そのレビューは信用できないかもしれません。

特に、商品を過剰に褒めたり、他の商品を強く非難したりする場合、それが嘘の兆候である可能性があります。

 

また、人間関係においても、相手が何かを隠そうとしていると感じたら、質問をして相手の反応を観察することで嘘を見抜けることがあります。

相手が質問に対してあまりにも遠回しに答えたり、視線を避けたりする場合、それは何かを隠しているサインかもしれません。

 

こうしたスキルを日常生活で活用することで、より良い判断を下し、信頼できる関係を築くことができるでしょう。

嘘を見抜く力は、日々の生活だけでなく、仕事や人間関係の中でも非常に重要なスキルです。

 

嘘をつく心理的な理由

嘘をつく心理的な理由

嘘をつく理由の一つは、自分をよく見せたいという気持ちで、理想の自分と現実の自分のギャップを埋めるために嘘をつくことがあります。

たとえば、面接や初対面の場面で、自分を少し良く見せようとするのが典型的な例です。

 

人は誰でも、自分を他人に良く見せたいという欲求を持っています。

特に、新しい環境や初めて会う人との関係では、自分の良い部分だけを見せようとすることが多いです。

そのため、少し誇張したり、できないことをできると言ったりすることがあります。

 

これらは、一見小さな嘘かもしれませんが、積み重なることで信頼を失う原因になることもあります。

 

嘘をつく際に生じる3つの感情

嘘をつく際に生じる3つの感情
Image by Gino Crescoli from Pixabay

嘘をつく際には、以下の3つの感情が生じる傾向があると言われています(Ekman, 2010)

  1. 嘘をつく際、それを見破られるのではないかという不安
  2. 嘘をつくことに対する罪悪感
  3. 相手を騙すことへの喜び

嘘による不安と罪悪感が強いほど、心拍数や血圧の増加などの生理的反応が高まり、非言語的な手がかりが漏れやすくなります。

そして、声が高くなったり、発話の休止が増加するなどの現象が現れます。

 

さらに、嘘をつくときに生じる感情は、隠そうとしても表情に現れやすくなり、他の非言語行動が不自然になり、嘘がばれやすくなります。

 

嘘をつく人の特徴

嘘をつく人の特徴

マキャベリズム

マキャベリズムとは、他人を操ることを目的とする傾向があり、嘘をつくことにためらいがないといった特性のことです。

マキャベリズムが高い人は、嘘をついているときに相手に対する視線量が多くなり、不安も低いことが明らかになっています。

 

つまり、マキャベリズムの特性が強いほど、嘘による不安や罪悪感をうまくコントロールして、相手から信頼される適切な行動とみなされやすくなるのです。

 

ソーシャルスキルが高い

ソーシャルスキルは一般的なコミュニケーション能力をベースとして、相手からの印象を操作するスキルと関連があります。

ソーシャルスキルが高い人は印象操作が上手いため、嘘をついている時でも相手に好ましい印象を抱かれるように行動します。

 

また、社交的で流暢に会話することができ、自分の感情状態を隠したりすることにも長けているので、嘘をつく際に生じる感情をうまくコントロールし、相手に真実を話しているかのような印象を与えることができます。

 

セルフモニタリングが高い

セルフモニタリングとは、対人場面において他者の行動を観察し、自身の言動を状況に応じてコントロールする特性です。

セルフモニタリング傾向が強い人はデートをする時に相手が求める理想と一致するような自分を見せようとするため、嘘をつきやすいと言われています。

 

つまり、セルフモニタリング傾向が高いほど、状況や他者の要求に合わせて行動や態度をコントロールできるため、嘘をついているときでも適切に自分の行動をコントロールすることができると考えられています。

 

まとめ

嘘を見抜くためには、言葉の使い方や体の反応に注目することが大切です。

日常生活で使える技術として、自己参照が少ない、否定的な言葉が多い、説明が短いのに複雑であるといった特徴に気をつけることが有効です。

 

また、嘘をつく心理的な理由を学ぶことで、より効果的に嘘を見抜けるようになるでしょう。

嘘を見抜く力は、人間関係やビジネス、日常生活において非常に役立つスキルです。

 

これを機会に、嘘を見抜くスキルを身につけてみてはいかがでしょうか?

 

【あわせて読みたい】

 

【参考文献】

Ekman, P. 2001. Telling Lies: Clues to Deceit in the Marker-place, Politics and Marriage. New York: W.W. Norton.

朴 喜静・大坊 郁夫(2014)個人特性が嘘をつくときに表われる非言語行動に及ぼす影響 Japanese Journal of Applied Psychology Vol.39, No.3, 215-224

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。