このような悩みを抱えている人は意外と多いはず!
資格の勉強以外でも、
- 観た映画の内容が思い出せない
- 読んだ本の内容が覚えられない
といった悩みも、あることをすれば記憶に残るようになります。
そのある事とは、アウトプットを前提にインプットをするということです。
例えば、資格の勉強・映画鑑賞・読書をする前に、
- 覚えたことを友人に話す
- SNSに投稿する
- ブログに書く
などのアウトプットをすると決めると、ただインプットするよりも圧倒的に記憶に定着します。
そのことはロンドン大学が行った研究により証明されています。
あるものを覚えてもらう実験で、1つ目のグループには「これが終わった後でテストをしますので、覚えてください。」と言います。
2つ目のグループには「これが終わった後で他の人に教えてもらいますので、覚えてください」と言います。
2つのグループには同じ時間をかけて覚えてもらい、同じテストを行いました。
その結果、「他の人に教えてもらいます」と伝えられたグループの方がテストで高い得点を取っていたのです。
「テストをする」も「他の人に教える」も両方ともアウトプットですが、「他の人に教える」方が圧倒的に心理的プレッシャーが大きいアウトプットだからです。
それでは、アウトプット前提のインプットがなぜ効率的な勉強法なのか、その理由をもう少し詳しく解説していきます。
なお、この記事は精神科医の樺沢紫苑先生が執筆した「インプット大全」を参考に書いています。40万部を超える大ベストセラーになった「アウトプット大全」の続編です。
情報が溢れかえる現代で、自分に本当に必要な情報を取捨選択するのは容易なことではありません。
そんな時代なので「情報を選び取る力」は重要さを増してきています。その力を鍛えるためにもこの本は大変有益でした。
この本は手に取って読んでみる価値のある本だと、自信を持ってオススメできます。
やらないともったいない!超効率的な勉強法
「アウトプット前提でインプットをする」ことを樺沢紫苑先生は「AZ」と呼んでいます。
『インプット大全』の前編『アウトプット大全』には、「インプットしたことを2週間で3回以上アウトプットすると記憶に残る」と書かれていました。
それはなぜか?
よくアウトプットする=よく使う、ということなので、脳は
と考えるわけです。
神経伝達物質がドバドバ出る
アウトプット前提でインプットをすると、「ちゃんと覚えないと!」と心理的なプレッシャーがかかり、軽い緊張状態になります。
すると、脳内ではノルアドレナリンという「悲しみ・緊張・不安」を感じたときに分泌される神経伝達物質が出ます。
ノルアドレナリンが分泌されると、集中力・記憶力・思考力・判断力が高まります。
セミナーや学校の授業を受けるときも、後ろの席で受けるより最前列で受けた方が記憶に残りますよね?
それも「マイク向けられたらどうしよう?」「質問されたら答えられるかな?」といった軽い緊張感があるため、記憶が定着しやすいのです。
受動的な学習ではなく、能動的な学習になる
人間がそのときしていることに完全に浸り、とんでもなく集中している精神状態を「フロー」といいます。
そのフロー概念の提唱者で集中力研究の世界的権威であるチクセントミハイ教授は、娯楽を
- 受動的娯楽
- 能動的娯楽
の2つに分けました。
「受動的娯楽」とは、テレビ・スマホをただ見るなど、ほとんど集中力を使わず、スキルも必要としない娯楽です。
「能動的娯楽」とは、読書、スポーツ、ボードゲームなどのようにある程度の集中力を必要とし、目的設定とスキル向上を要する娯楽です。
「能動的娯楽」をする時間が長い人は、フロー状態に入りやすく、「受動的娯楽」をする時間が長い人はフロー状態に入りずらいです。
チクセントミハイ教授によると、
能力を発揮するフロー体験は人を成長させ、受動的な娯楽は何も生まない
と言います。
つまり、「能動的娯楽」は集中力を高めるトレーニングとなり、自己成長につながりますが、「受動的娯楽」は何も生まない、単なる時間の浪費です。
しかし、「受動的娯楽」に分類されているテレビやスマホも、アウトプット前提なら能動的娯楽に変化します。
スマホでYouTubeを見る前に「よし!今日は樺沢紫苑先生のチャンネルで『精神的に強くなる方法』を学んで、職場のストレスに負けないようにするぞ!」と決意することで、能動的娯楽に変わります。
「AZ」でインプット効果が100倍!?
樺沢紫苑先生は定期的に「樺沢塾」という勉強会を開催し、参加者と美術館へ行くそうです。
「樺沢塾」では、参加者は各々自分のペースで美術作品を鑑賞し、その後の会食で各自の感想を述べ合います。
「樺沢塾」の参加者はそれぞれどのくらい感想を述べたと思いますか?
樺沢先生が以前、前日に2時間、美術展を見てきた人に「美術展どうでしたか?」と聞いたそうです。
すると、その人は「いろいろ、良かったです!すごく感動しました!」と約3秒ほどのアウトプットしかできませんでした。
「樺沢塾」の参加者はというと、1人3~5分も話したそうです。5分=60秒×5=300秒
つまり、ただ美術展を見た人の100倍のアウトプットです。
「樺沢塾」では美術鑑賞をする前に「会食では各自感想を話してもらう」と伝えていました。
それが「会食で発表するために、何か自分らしい発見をしないと!」と軽いプレッシャーになったというわけですね。
最後に
僕がこの記事を書いた理由は「『インプット大全』を読んで勉強になったことを読者とシェアしたい!」と思ったのと、「ブログに書いてアウトプットすることで自分の記憶に刻み込みたい!」と考えたからです。
僕は月に10冊ほど本を読んでいますが、ただ本を読むよりもブログに書くことを前提に読んだ方が圧倒的に記憶に残ります。
これは本当です!
サラーっと読んだだけでは、ブログは書けませんからね。
ただ、映画をみる、本を読むというのは非常にもったいないです!
是非、アウトプット前提でインプットしてみてください。
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