カウンセラーは信頼できる?心理士の種類や資格をわかりやすく解説

カウンセリングに興味はあるけれど、心理士ってどんな人? 本当に信頼できるの?

そんな不安を感じていませんか。

心理士とは、心の悩みに寄り添ってくれる心の専門家です。体の不調をお医者さんに相談するように、気持ちのモヤモヤや悩みは心理士に相談できます。

この記事では、心理士の種類・仕事内容・学んでいること・資格の信頼性を解説します。不安な気持ちを和らげ、「それなら安心してカウンセリングを受けてみようかな」と思えるきっかけになれば幸いです。

心理士とはどんな人?安心して話せる「心の専門家」

心理士とは、専門的な心理学の知識と技術を持ち、相談者の心の悩みに対して助言やサポートを行うプロフェッショナルです。いわば「心のケアの専門家」であり、病院・学校・福祉現場など様々な分野で人々を支えています。

心理士は医師(精神科医)とは違い、カウンセリング(相談)を中心に行い、診断や薬の処方はしません。

1回のカウンセリングは約30分〜1時間程度じっくり時間をかけ、相談者の話に耳を傾けて一緒に問題解決に取り組みます。医師の診察が5〜15分ほどで症状の確認と薬の処方を行うのに対し、心理士とのカウンセリングではゆっくり話を聞いてもらえるイメージです。

心理士は「クライエント(相談者)の話を聞いて寄り添い、問題解決の道筋を共に探す」のが役割です。カウンセラー(心理士)がお悩みを魔法のようにパッと解決してくれるというより、相談者と二人三脚で心の問題に取り組んでいくパートナーだと思ってください。

必要に応じて心理テスト(心理検査)などを実施し、相談者の性格傾向や精神状態を客観的に把握することもあります。

また、相談内容によっては医師や支援機関と連携しながら、相談者に最適なサポートにつなげることも心理士の大切な仕事です。

【心理士の種類】どんな「心理のプロ」がいるの?

ひと口に心理士と言っても、実はさまざまな資格や肩書きがあります。ここでは代表的な心理士の種類を紹介しましょう。

公認心理師

心理職で唯一の国家資格です。

2017年に創設された比較的新しい資格で、保健医療・福祉・教育など幅広い領域で心理支援を行う専門職です。大学で心理学を学び(指定科目履修)、その後大学院修了や実務経験を経て国家試験に合格することで資格取得できます。

国が認定した国家資格ということもあり、公認心理師は心理の専門資格の中でも社会的信用が高い存在です。医療機関のカウンセラーやスクールカウンセラーなど、様々な現場で活躍しています。

臨床心理士

心理職分野で長い歴史を持つ民間資格です。

公益財団法人が認定する資格で、臨床心理学にもとづく専門知識と技術で人の心の問題に寄り添うエキスパートです。取得には指定の大学院(大学卒業後、大学院修士課程)で専門的な研修を積んだ上で試験に合格する必要があります。

公認心理師が誕生するまでは、心理分野で最も権威ある資格とされ、多くの心理職が臨床心理士として活動してきました。臨床心理士も公認心理師と同様にカウンセリングや心理療法を用いて相談者の問題解決を支援し、医療・福祉・教育など幅広いフィールドで活躍しています。

なお、「産業カウンセラー」「学校カウンセラー」など特定分野に特化した心理の専門家もいます。

たとえばスクールカウンセラーは学校現場で児童生徒や保護者の相談に応じる心理の専門職です(実際には臨床心理士や公認心理師がスクールカウンセラーとして配置されているケースが多いです)。

また企業内で社員のメンタルケアを行う産業カウンセラーという資格も存在します。いずれも基本的な役割は「心の悩みを相談に乗るカウンセラー」ですが、活動する場や対象が異なるだけです。

身近な学校や職場にも実はこうした心理の専門家がいて、私たちの心の健康を支えてくれているのですね。

【心理士の仕事内容】カウンセリングでは何をしてくれるの?

カウンセリング(相談業務)

相談者の話に耳を傾け、気持ちや悩みを受け止めた上で、問題の解決策や気持ちの整理をお手伝いします。具体的には、まず安心できる雰囲気の中で話をじっくり聞くことから始まります。

心理士はただうなずくだけでなく、プロの「傾聴(けいちょう)」の技術を使って、相談者が自分の気持ちをゆっくり表現できるようサポートします。

悩みを打ち明けるのは勇気が要りますが、話す中で「自分の気持ちに気づけてスッキリした」「整理がついた」と感じる方も多い印象があります。

カウンセリングでは、心理士からのアドバイスや提案が行われることもあります。

専門的な視点から心の状態を見立て、「こんな考え方のクセがストレスにつながっているかもしれませんね」「リラックスするために、こんな方法を試してみましょう」といった提案を受けることもあるでしょう。

ただし、心理士が一方的に解決策を押し付けることはありません。あくまで相談者ご本人のペースや気持ちを尊重しながら、一緒に「より良い状態」へ向かっていくのがカウンセリングの特徴です。

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心理検査やアセスメント(評価)

例えば、質問票に記入してもらったり、簡単なテストを実施したりして、性格の傾向やストレスの程度を客観的に測るのです。

こうした情報は、相談者に合ったサポート方針を決める際の参考になります。もちろん検査が必須というわけではなく、カウンセリングの中で必要と判断された場合に行われます。

プライバシーの保護

心理士は職業上、相談内容の秘密を厳守する義務があります。

特に公認心理師の場合は法律(公認心理師法)によって「業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない」と明記されており、臨床心理士も倫理規定により守秘義務が課されています。

面と向かって相談するのは勇気がいるかもしれませんが、心理士はあなたのお話を他の誰かに漏らすことは決してありません。安心して本音を話せるよう、配慮された環境でカウンセリングは行われます。

心理士はどんなことを勉強しているの?専門知識と技術の裏側

「カウンセリングで話を聞いてくれるのはわかったけど、心理士さんはどんな勉強をしてきたの?」と気になる方もいるでしょう。

心理士になるためには大学で心理学を専門的に学び、さらに大学院や養成課程で実践的な訓練を積むのが一般的です。その過程で人の心について幅広く深く学んでいます。

具体的には、以下のような内容を勉強しています。

心理学の基礎知識

人の心の働きや行動の仕組みについて基礎から学びます。

記憶や感情の仕組み、性格の違い、発達段階(子どもから高齢者まで心がどう成長・変化するか)など幅広い分野を履修します。心理学は科学的な学問ですので、実験やデータ分析の方法についても学び、心の動きを客観的に理解する訓練を積みます。

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臨床心理学・カウンセリングの専門知識

悩みやストレスを抱えた人の心の状態を理解し、適切に支援するための知識を学びます。

例えば、異常心理学という分野では、うつ病や不安障害といった心の病について理解を深め、そうした問題にどう対処するかを学びます。

さらにカウンセリング心理学では、相談面接の理論と方法を学びます。カール・ロジャーズの提唱した「来談者中心療法」をはじめ、認知行動療法など様々な心理療法の基本も勉強します。

これらは実習を通して、実際の相談場面で使える技術として身につけていきます。

コミュニケーションスキルと実習

心理士には高いコミュニケーション力が求められます。

傾聴のスキル(相手の話を深く受け止める技術)や、言葉のかけ方、問診の仕方など、対人援助の具体的スキルも訓練します。

大学院や養成講座ではロールプレイ(相談役とカウンセラー役を演じる練習)や実習を通じて、机上の知識を実践に応用する経験を積みます。

実際にカウンセリング現場で一定時間の実習・インターンを行うことが資格取得要件になっている場合もあり、本番さながらに先輩の心理士から指導を受けながらスキルを磨いていきます。

このように、心理士は単に人の話を聞くだけではなく、科学的知見に裏打ちされた知識と技術を持っているのです。

長い学習と訓練を経ているからこそ、私たちの悩みに対して適切なアドバイスや支援ができるわけですね。言い換えれば、「誰かに悩みを相談する」のプロフェッショナルなので、友人や家族には話しにくいことでも安心して任せることができます。

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おわりに

ここまでお読みいただき、「心理士ってなんだか難しそう…」というイメージが少しでも和らいだでしょうか。

心理士は心の専門家ですが、決して特別な人間ではありません。悩める人の力になりたいという思いで勉強と訓練を積んだ「話を聞くプロ」です。あなたが抱えている不安や悩みを受け止め、一緒に考えてくれる心強い味方だと言えます。

とはいえ、「やっぱり直接会って専門家に話すのはちょっとハードルが高い…」と感じる方もいるかもしれません。そんな時は、まず電話やオンラインで気軽に相談できるサービスを利用してみるのも一つの手です。

オンラインなら移動や待ち時間もなく、自宅でリラックスしながら相談できます。 最近はスマホやパソコンでできるオンラインカウンセリングも普及しており、通院の手間がないので育児や仕事と両立しながら無理なく続けられると好評です。

自宅の安心できる空間からカウンセラーとお話しできるため、緊張が和らぎ本音を話しやすいというメリットもあります。

悩みを相談する第一歩は勇気がいるものです。

でも、心理士はあなたのお話を優しく受け止め、寄り添ってくれる存在です。本記事がその不安を少しでも取り除き、あなたが安心してカウンセリングを受けてみようと思える助けになれば幸いです。

「この人たちになら話してみてもいいかも」と感じたら、ぜひ一度カウンセリングの扉を叩いてみてください。専門家との対話によって、心がふっと軽くなるかもしれませんよ。

まずは無理のない範囲で、一歩を踏み出してみましょう。

【参考資料】

厚生労働省:公認心理師

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。