「損」のインパクトは「得」の2倍以上!?プロスペクト理論とは

突然ですが、質問です!

あなたは次の選択肢A,Bのどちらを選びますか?

A.「確実に240ドルもらえる」

B.「25%の確率で1000ドルもらえる」

 

恐らく多くの方はAの「確実に240ドルもらえる」方を選ぶのではないでしょうか。

実際、アメリカの認知心理学者、ダニエル・カーネマン(1943~)らが行った調査によると、被験者の84%がAを選びました。

つまり、大半の方が少額でも確実に得する方を選んだという訳です。

 

では、こちらの質問はどうでしょう?

 

C.「確実に750ドル失う」

D.「75%の確率で1000ドル失う」

 

 

調査では、被験者の87%がD.「75%の確率で1000ドル失う」方を選びました。

つまり、お金を払わずに済むなら多少リスクがあっても、賭けに出る人が多いという訳です。

 

ダニエル・カーネマン氏と心理学者のエイモス・トヴェルスキー氏(1937~1996)はこの「得をすることよりも損するインパクトの方が大きい」という人間の心理傾向を「プロスペクト理論」と呼びました。

 

「損」のインパクトは「得」の2倍以上!?プロスペクト理論とは

ダニエル・カーネマン氏とエイモス・トヴェルスキー氏は様々な実験結果を数学的に分析することで「プロスペクト理論」を作り上げました。

この理論は

人は損のインパクトを得のインパクトの約2.25倍強く感じてしまう

というものです。

 

つまり、「1万円損すること」と「2.25万円得すること」の心理的インパクトは同じという訳です。

 

 

経済学において、人間は「合理的で、利己的で利益を最大にするために行動する」者である、ということが前提にあります。

しかし、現実は不合理で、自分の利益を顧みずに他者のために行動することもしばしばありますよね?

 

ダニエル・カーネマン氏はこうしたことも考慮し、現実の経済活動に伴う人間の心理を重視した新しい経済学を提唱しました。

それが「行動経済学」です。

 

こうした業績が評価されて、ダニエル・カーネマン氏は2002年にノーベル経済学賞を受賞しました。

 

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