「学校へ行く意味はあるのか」
誰しも考えたことがあるのではないでしょうか?
少し前に小学3年生で不登校になったYouTuber、ゆたぼんくんが人気になりましたね。
彼の登場によって、「学校へ行く意味」を再び考えさせられたと思います。
しかし、実は科学的には「学校へ行く意味」があるのかについて結論が出ています。
結論をいうと、学校へは行った方が良いです。
なぜなら、学校へ通う期間が長くなるほど、IQが上がるからです。
この記事では、学校へ行く意味を明らかにした研究とIQが上がることで得られるメリットについてご説明します。
学校へ行く意味はあるのか論争に決着をつけた研究
学校へ行くとIQが上がる
これはスコットランドにあるエディンバラ大学が「学校教育とIQの変化」について研究した42の論文で、合計615,811人を対象に調べたメタ分析で明らかになりました。
そのメタ分析によると、学校へ1年間通うと、IQが1.197~5.299ポイント上がっていました。平均では3.394ポイントの上昇です。
学校へ長く通えば、それだけIQも上がっていました。
【信憑性ランキングに関する記事はこちら】
IQが上がることで得られるメリット
それでは、IQが上がると良い人生が送れる具体的な理由をご説明します。
長生きできる
IQが高い人は低い人に比べて長生きできます。
2001年に行われた大規模な調査で、11歳のときのIQと65年後の生存率を調べるというとんでもない研究で明らかになりました。
その調査の結果、IQが15ポイント上がると、生存率が21%も上がっていたのです。
IQが高いと良い仕事につけて裕福になる可能性が上がるので、高いけど体にいい食品なども買えるから、長生きできるということも考えられます。
ただ、研究者たちは裕福さ以外でもIQが上がることで健康メリットがあると考えてある調査を行いました。
その調査では、900人のIQと経済状況を調べました。つまり、裕福さとIQの高さは「健康」にどのくらい影響を与えるのかを調べた研究です。
その結果、裕福さは「健康」に30%、IQの高さは「健康」に70%影響を与えていました。
IQが高いと自暴自棄になることも少なく、自分の健康にとって良い行動をとる傾向にあるからだと、研究者たちは考えました。
老けにくい
IQが高い人は「自分は同年代の中では健康だと思う」と考える傾向にあります。
これはモンペリエ大学が4494人を対象に行った調査で明らかになりました。
「自分は健康だ」と考えると何で良いのかというと、「自分は健康だ」と考えると実際に自分の健康にとって良い行動をとりやすいからです。
など自分の健康にとって良い行動を自然と選択できるんです。
最後に
学校へ行くと教養も身に付きますが、社会生活を送る上での道徳やルールなども学べるので、学校へは行った方が良いです。
なお、社会生活を送る上ではIQよりも「EQ(感情知能)」の方が重要視されています。
EQは簡単にいうと、自分や他者の心の動きに気づき、理解する力のことです。
▼EQについてはこちらの記事をご覧ください▼
【あわせて読みたい】
【BlogPickerオススメ記事】
▼このブログを応援する▼
論文を貼らないのはなぜですか?
これは失礼しました!
記事はYouTubeメンタリストDaigoさんの「【ゆたぼん】学校に行くべきか否か、科学的結論は」を参考にしています。
元の論文は以下のリンクから見られます。
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797618774253
https://osf.io/pna4f/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC30556/
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0160289617303598