目に浮かぶ影の正体を知ろう! 飛蚊症の仕組みと影響

 

忘れもしません。

あれは僕が小学3年生の時、教室の白い壁に突如、半透明の虫みたいなのが見えることに気づきました。

次の画像の右側のような感じです。

正常と飛蚊症の違い

僕は自分の身に何が起こっているのか分からず、「このまま目が見えなくなるんじゃないか...」と押しつぶされるような不安を感じました。

でも、親には心配をかけたくなくて、相談できませんした。

 

そんな不安を抱えながら過ごしていたある日テレビで目に浮かぶ虫みたいなのが「飛蚊症」という症状であることが分かりました。

原因が分かってめちゃくちゃ安心しました。

 

この記事では、飛蚊症とは何かやその要因、改善方法、眼科を受診した方が良いケースなどを解説していきます。

 

【この記事を読んで分かること】

  • 飛蚊症は、目の中にある浮遊物が影となって、黒い点や糸のようなものが見えること
  • 白い壁や青空など、明るい場所で特に目立ち、目を動かすと、それに合わせて黒い点や糸も動く
  • 目の中のゼリー状の部分(硝子体)が変化し、小さなゴミが浮かぶことで影が見えるようになる
  • 老化やストレスや疲れも影響する
  • 急に黒い点が増えたり、光がチカチカしたり、視界が欠けることがあれば、重大な病気が隠れていることがあるので、すぐに眼科に行った方が良い

 

飛蚊症とは何か

飛蚊症(eye floaters)は、視界に浮かぶ小さな点や糸のようなものです。

これは目の中にある「硝子体」というゼリーのような部分に浮いている小さな物体が影となって見える現象です。

 

飛蚊症は年をとると増えやすく、多くの人が経験します。特に明るい場所で見やすく、飛蚊症を感じることが多くなるため、多くの人にとってはちょっとした煩わしさに感じることもあります。

 

飛蚊症が生じる原因

飛蚊症は、目の中にある硝子体が年齢とともに変化して小さな浮遊物ができることで起こります。

硝子体が液体に変わり始め、細胞や繊維が浮かぶことで飛蚊症が見えるようになります。

 

また、目にケガをしたり手術を受けたりした後に増えることもあります。

これらの浮遊物が光を遮って網膜に影を作り、それが飛蚊症として見えます。

さらに、ストレスや疲労も飛蚊症の増加に影響することがあります。

 

飛蚊症の動きとカタチ

飛蚊症は目を動かすと一緒に動き、目を止めると少し後からついてくるように見えます。

これは飛蚊症が目の中で動いているためです。

 

形は点や糸のように見えることが多く、その動き方は人によって違います。

時には丸い点のように見えたり、細長い糸状のものが視界を漂ったりすることがあります。

 

飛蚊症が見えやすくなる条件

飛蚊症は明るくて均一な背景があるとき、例えば白い壁や青空を見ているときなどに、特に見えやすくなります。

明るい光の下では瞳孔が小さくなり、飛蚊症の影がはっきり見えます。

 

朝の光や明るい照明の下でもよく見えることがあります。これは明るい環境で影がより鮮明になるためであり、飛蚊症が目立つ理由の一つです。

 

影が見える仕組み

飛蚊症が見えるのは、目の中にある浮遊物が網膜に影を落とすためです。

これは、手をテーブルに近づけると影がはっきり見えるのと同じ仕組みです。

 

飛蚊症が網膜に近いと、影がよりくっきり見えるようになります。こうした仕組みにより、飛蚊症の影がどのように見えるかが決まります。

 

飛蚊症を悪化させる要因と改善方法

飛蚊症は年齢とともに増えやすいですが、その他にもいくつかの要因で悪化することがあります。

例えば、ストレスや睡眠不足、長時間のコンピュータ作業などが飛蚊症を悪化させる原因となります。

 

これらの要因により目が疲れ、飛蚊症が増えることがあります。

また、栄養の偏りや不十分な水分補給も飛蚊症の悪化に影響を与えることがあります。

 

そのため、以下のようなことを意識すると飛蚊症を改善することができると思われます。

目の健康を保つための栄養摂取

1.適切な栄養補給

ビタミンC、E、亜鉛、ルテインなど、目の健康に良いとされる栄養素を含む食品(緑黄色野菜、果物、ナッツ類)やオメガ3脂肪酸を含む魚(サバ、イワシ)を摂る。

2.水分補給

硝子体の状態を改善するためには、十分な水分を摂ることが重要です。

3.睡眠とストレス管理

睡眠不足やストレスは目の疲労や健康に影響を与えることがあります。

 

目の使い方の工夫

1.画面を長時間見続けない

パソコンやスマートフォンを使う時間を調整し、1時間ごとに休憩をとる(20-20-20ルール:20分ごとに20秒間、20フィート(約6m)離れたものを見る)。

2.紫外線を避ける

サングラスをかけるなどして紫外線から目を保護する。

 

眼科を受診した方が良いケース

普通の飛蚊症は健康に大きな問題を起こしません。

ただし、急にたくさんの飛蚊症が見えるようになったり、視界がぼやけるほど大きな影が見える場合は網膜剥離という深刻な状態の兆候かもしれないので、すぐにお医者さんに相談しましょう。

以下のような症状がある場合は必ず眼科医に相談してください。

  • 突然の症状の出現
  • 急激な増加
  • 光がちらついて見える(光視症)
  • 視野の一部が欠ける
  • 目の痛みや赤み

 

症状が重い場合や視界の障害が大きい場合は、以下の治療法が考えられます。

レーザー治療(YAGレーザー)

特殊なレーザーで硝子体の濁りを分解します。ただし、すべてのケースに適用されるわけではありません。

硝子体手術(硝子体切除術)

症状が非常に重く生活に支障がある場合に行われることがあります。この手術はリスクが伴うため慎重な判断が必要です。

 

最後に

人間は視覚から多くの情報を得ているので、目に異常があると、めちゃくちゃ不安ですよね。

僕はかれこれ20年以上、飛蚊症と付き合っていますが、特に支障はありません。

数年前にレーシックをしましたが、その時も特に問題なくできました。

 

ただし、急に増えたり、視界を遮るくらい色の濃い浮遊物が見えたりしたら、別の病気の可能性があるので、眼科受診を受診した方が良いです。

 

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【参考文献】

大正製薬 製品情報サイト「飛蚊症(ひぶんしょう)」

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。