朝日と呼吸で健康に!毎日できる自律神経を整える習慣

 

体が重くてダルいなぁ...。最近、寝付きも悪いんだよな。

 

と悩んでいる人は、もしかしたら自律神経が乱れているのかもしれません。

 

現代社会では、ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経が乱れがちです。

自律神経は私たちの体を自動的に調整しており、そのバランスが崩れると体調不良や心の不調に繋がります。

 

本記事では、自律神経の役割とその整え方について具体的な方法を紹介します。

 

【この記事を読んで分かること】

  • 自律神経は体を自動で調整する重要なシステム
  • 自律神経の乱れは心と体に悪影響を与える
  • 整えるためには、睡眠や呼吸法、朝日を浴びることが有効
  • 日常の生活習慣を改善することで、自律神経を整えられる

 

この記事は、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんが書かれた、『結局、自律神経がすべて解決してくれる』を参考に書いています。

そもそも自律神経とは?

自律神経は、体を自動で調整するシステムです。

洗濯機や自動車の自動運転のように、意識せずに体内の調整を行います。

 

自律神経には交換神経副交感神経の2種類があり、活動時には交換神経が、リラックス時には副交感神経が活発になります。

この2つの神経がシーソーのようにバランスよく働くことで、私たちは健康な状態を保つことができます。

 

交換神経と副交感神経の役割

交換神経と副交感神経の役割

交感神経と副交感神経はお互いに協力しながら、体を活動的にするための「アクセル」と、リラックスさせるための「ブレーキ」として働いています。

以下で、それぞれの役割を具体的な例を交えながら解説します。

交感神経:体の「アクセル」

交感神経は、私たちがアクティブに動くときに働く神経で、まさに体の「アクセル」に相当します。

たとえば、仕事や勉強をしているとき、運動をしているとき、何か緊急事態に遭遇したときに交感神経が活発になります。

 

交感神経は、スポーツカーのように一気にスピードを上げるときに必要です。

スポーツカーがアクセルを踏んで加速するように、交感神経が働くと、心臓の鼓動が速くなり、血圧が上がり、体が「戦闘モード」や「行動モード」に入ります。

 

たとえば、何かに驚いたときに心臓がドキドキしたり、緊張すると汗をかいたりするのは、交感神経が活発に動いているからです。

 

副交感神経:体の「ブレーキ」

副交感神経は、リラックスしたり、体を休ませたりするときに働く神経です。

これは体の「ブレーキ」のような役割を果たします。食事をした後や、寝る前、リラックスしているときに副交感神経が優位になります。

 

車がゆっくり停止する瞬間 副交感神経は、スポーツカーが急なカーブを迎え、スピードを落とすときのブレーキに似ています。

副交感神経が働くと、心臓の鼓動はゆっくりになり、血圧が下がり、体は「休息モード」や「修復モード」に入ります。

これは、食事をした後に体が消化に集中したり、ゆっくり休んでエネルギーを回復するためです。

 

この「アクセル」と「ブレーキ」の役割を持つ交感神経と副交感神経が、うまくバランスを取ることが、私たちの体の健康にとって非常に重要です。

 

交感神経が強すぎると、体は常に興奮状態になり、疲れが溜まりやすくなります。

一方で、副交感神経が強すぎると、常にリラックス状態で集中力が低下し、活動する力が不足します。

 

 

自律神経が乱れるとどうなるのか

自律神経が乱れるとどうなるのか

自律神経の乱れによる影響

自律神経が乱れると、心臓の動きや呼吸、さらには睡眠にも悪影響を及ぼします。

体調不良や自律神経失調症など、特定の病気が発生することもあります。

 

特に、倦怠感や不眠、動悸などの症状がよく見られます。

精神的ストレスや過労が原因となることが多く、休養を取ることが重要です。

 

自律神経失調症の症状

自律神経失調症は、私たちの体を自動的に調整してくれる自律神経のバランスが崩れた結果、さまざまな不調を引き起こす状態です。

日々のストレスや生活習慣の乱れが原因で、心身のバランスが崩れると、以下のような症状が現れます。

1. 倦怠感(けんたいかん)

常に疲れを感じてしまい、体が重く、何をしてもエネルギーが湧かないような状態が続きます。

休息を取っても疲れが取れず、朝起きるのが辛いと感じることも少なくありません。

 

自律神経の乱れによって、体のエネルギーをうまく管理できなくなり、回復が遅くなります。

特に交換神経が過剰に働きすぎると、体が常に「戦闘モード」に入り、リラックスすることが難しくなります。これが長引くと慢性的な疲労感に繋がります。

 

2. 肩こりや首の痛み

肩や首周りの筋肉が常に緊張し、固くなるため、重さや痛みを感じるようになります。

特にデスクワークをしている人に多く見られ、頭痛を引き起こすこともあります。

 

自律神経のバランスが崩れると、血流が悪くなり、筋肉が硬直します。

ストレスや精神的な緊張は、無意識のうちに体に影響を与え、特に肩や首周りにその影響が出やすくなります。

 

3. 動悸

突然、心臓がドキドキと速くなったり、強く脈打つような感覚が現れます。

何もしていないのに心臓が乱れるように感じることがあり、不安を伴うことも多いです。

 

交換神経が優位になると、心臓の働きが活発化し、心拍数が上昇します。

これは、ストレスや緊張によって起こることが多く、自律神経のバランスが崩れることで、普段は穏やかであるはずの心拍が不安定になります。

 

4. 不眠

夜、なかなか寝つけなかったり、眠りが浅く、夜中に何度も目が覚めてしまうことがあります。

朝までぐっすり眠ることが難しく、日中に眠気や集中力の低下を感じます。

 

副交感神経が十分に働かず、リラックス状態に入れないため、眠るための準備が整わず、不眠が続きます。

また、過剰なストレスによって交換神経が活発な状態が続くと、体が休むことを拒むような状態に陥ります。これが原因で、睡眠障害が長期化することもあります。

 

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その他の病気

自律神経の乱れは、上記の症状に加え、さまざまな身体の不調を引き起こします。

例えば、神経性胃炎ではストレスによって胃酸が過剰に分泌され、胃の痛みや胸やけが現れます。

また、過敏性腸症候群では、ストレスが引き金となり、腹痛や便秘・下痢といった消化器系のトラブルが起こります。

 

さらに、メニエール病や呼吸症候群のような耳や呼吸器に影響を与える病気も、自律神経の不調が原因となることがあります。

これらの症状は、自律神経の働きが乱れることで、私たちの体全体に広く影響を及ぼすことを示しています。

 

自律神経を整える生活習慣

自律神経を整える生活習慣

朝日を浴びる

自律神経を整えるために効果的な方法の一つが、朝日を浴びることです。

朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされ、自律神経が整いやすくなります。

 

また、散歩などの軽い運動も併せて行うと、さらに気分が良くなります。

 

長生き呼吸法

もう一つの有効な方法は、呼吸を意識することです。

長生き呼吸法と呼ばれる方法では、鼻から3秒吸って、口から6秒吐くリズムで呼吸を整えます。

 

これにより、リラックス効果が得られ、自律神経が安定します。

肩幅に足を開き、リラックスした姿勢で行うと効果的です。

 

整骨院やマッサージ

自律神経を整えるためには、定期的に体のメンテナンスを行うことが重要です。

整骨院に通うことで体のバランスを整えたり、マッサージを受けてリラックスすることも効果的です。

 

これにより、心と体がリフレッシュされ、日常生活のストレスに対処しやすくなります。

 

まとめ

この記事では、自律神経の役割や乱れた際の影響、そしてそれを整える具体的な方法について解説しました。

若いうちから体のメンテナンスを行い、自律神経を整えることで、将来の健康を保つことができます。

 

日々の習慣を見直し、心と体のバランスを整えることで、快適な生活を送り続けることができます。

健康維持のために、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。