圧倒的記憶術「マインドパレス」とは?特徴、やり方を解説

世の中には、円周率を何千桁も覚えてしまう人や言われた物語をすぐに事細かく記憶してしまう超人たちがいます。

その人たちはどうやってそんな神業的な芸当をやっているのでしょうか?

 

ある実験で、記憶の超人たちが何かを覚えている時の脳活動を調べると、一般の人よりも*デフォルトモードネットワーク(複数の脳領域にまたがるネットワーク)や海馬の活動が活発になっていた。

海馬は記憶と深い関係がある脳部位で、イメージや空間認識とも関係があります。

つまり、記憶の超人たちはイメージや空間を覚えたいことと結び付けて、記憶しているというわけです。

 

用語解説
デフォルトモードネットワーク‐人の脳は仕事や勉強などで頭を使っているときよりも、ボーっとしているときの方が、エネルギーを使っていることが明らかになっている。デフォルトモードネットワークは「ボーっとしているとき」に活性化する脳のネットワークのこと。

 

効果的だと言われている、ノート術のマインドマップもただの文章ではなく、イメージと結び付けてます。

このことからも分かるように、人間は単なる文章や数字よりもイメージと結び付けた方が記憶に残りやすいのです。

その記憶術の1つが今日ご紹介するマインドパレス(記憶の宮殿)と呼ばれる方法です。

 

お気づきかもしれませんが、マインドパレスは僕のブログタイトルにもなってます。

僕は最近、Netflixでシャーロック・ホームズというベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマを観ているのですが、その中でシャーロックが「マインドパレスに行ってくる。」と言って、自分の記憶を探索するんです。

それが何かかっこよかったのと、マインドパレスって響きが良くて、使っちゃいました。笑

では、そんなマインドパレスの概要をご説明します。

 

【引用文献】

 

圧倒的記憶術「マインドパレス」とは?特徴、やり方を解説

圧倒的記憶術「マインドパレス」とは?特徴、やり方を解説
Colorful vector illustration of scientists researching brain and psychology of human on blue background

マインドパレスは簡単にいうと、自分がよく知っている建物(家、仕事場、学校)に覚えたいことを頭の中で配置していくというものです。

 

それでは具体的に例をご紹介します。

以下のリストが今日のあなたのやることだとします。

  1. ヨーグルトを買う
  2. Aさんに電話をする
  3. コートをクリーニングに出す

 

以下のような手順で記憶していきます。

まず、よく知っている建物(今回は家)を思い浮かべます。

 

玄関のドアを開けると、右手に棚があり、そこにヨーグルトが置かれています。

リビングに進むと、ソファに電話をしているAさんが座っていて、あなたを急かしています。

 

急いで、クローゼットに行くと、そこには光輝いたコート(光り輝く=クリーニング出して綺麗になったという意味)があります。

みたいな感じです。

やる順番があるなら、自分で建物を時計回りに進むとかルールを決めると良いと思います。

 

「記憶の宮殿」を増築しよう!

この記憶術に慣れてきたら、記憶の保管場所をどんどん増やしましょう!

「記憶の宮殿」があなたの家だとしたら、まずは各部屋の中で保管場所を増やします。

具体的には、台所なら冷蔵庫・食器棚・電子レンジ・オーブンなどなど。

 

注意していただきたいことは、各部屋が乱雑にならないように保管することです。

 

例えば、冷蔵庫の「中」に記憶を保管するならば、他の記憶を冷蔵庫の「横」に置くのはOKですが、「中」で一緒に保管するとお互いのイメージが邪魔してしまうので良くないです。

以前は保管する場所と場所の間に十分な距離をとることが重要視されていましたが、最近は「距離」よりもイメージ同士を「区別」することの方が大切だとされています。

 

記憶を保管するのに適さない場所

「記憶の宮殿」として利用するのに、以下の場所は適さないと言われています。

  1. 記憶があいまいで細部までイメージできない場所
  2. 良い・悪いイメージがある場所

これらの場所はその空間と距離を置いてしまう原因になりますし、実際にその場に自分が立って場所をイメージすること自体に努力が必要になってしまうからです。

 

数字を覚える方法

数字を覚える方法
Image by Sam Karanja from Pixabay

イギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンさんは数字もイメージと結び付けているそうです。

  1. ワン・・・パン
  2. ツー・・・靴(シュー)
  3. スリー・・・木(ツリー)
  4. フォー・・・扉(ドア)
  5. ファイブ・・・巣(ハイブ)
  6. シックス・・・棒(スティック)
  7. セブン・・・天国(ヘブン)
  8. エイト・・・門(ゲイト)
  9. ナイン・・・線(ライン)
  10. テン・・・鶏(ヘン)

といった具合に。

 

「123」を覚えるなら、「パン(1)が靴(2)にスッポリはまって、木(3)に引っかかった」という感じですね。

発音が似ている物や「3」という形から耳が連想しやすいなら、それを結び付けてOKです。

 

僕もマインドパレスや数字とイメージを結び付ける方法を試してみましたが、本当に効果があります。

ただ、慣れれば簡単なんでしょうけど、慣れるまでが大変なので、あんまり続きませんでした。笑

 

最後に

記憶の超人たちはこうやって神がかり的な芸当をやってのけていたのです。

しかも、メンタリストDaiGoさんによると、マインドパレスなどのイメージと結び付けた記憶術をすると、脳のネットワークが変化し、記憶力が上がると紹介されていました。

 

マインドパレッサー
そう聞くと、ちょっとやりたくなりませんか?

 

騙されたと思って一度試してみてください。

 

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【参考文献】

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。