「全集中の呼吸」
それは漫画「鬼滅の刃」に登場する鬼殺隊が使う特殊な呼吸法。
一度に大量の酸素を取り込むことで身体中の血液に酸素が行き届き、体温が上昇して鬼のように強くなれるというもの。
中二病気味の僕はこういうのを見ると、
とすぐ考えてしまいます。
そこで僕は普段、無意識におこなっている呼吸について調べました。
その結果、残念ながら鬼のように強くなるのは難しそうですが、意識的に呼吸をすると様々なメリットがあることが分かりました。
この記事では、そもそも人はなぜ呼吸をするのか、呼吸に意識を集中させることで得られるメリットなどを解説していきます。
なぜ人は呼吸をするのか?
突然ですが、人は一日に何回呼吸をしていると思いますか?
年齢などによって異なりますが、およそ2~3万回だと言われています。
ご存じの通り、人は呼吸によって空気中の酸素を体内に取り込んでいる訳ですが、なぜ人に酸素が必要なのか知っていますか?
僕たちの身体を構成している約60兆個の細胞の中にはミトコンドリアという細胞小器官があります。
このミトコンドリアは僕たちが普段している食事から得られたカロリーと呼吸から得られた酸素でアデノシン3リン酸(ATP)という物質を作ります。
このATPは僕たちが手足を動かしたり、内臓が働くのに必要なエネルギーです。
つまり、このATPが作れないと人間はすぐに死んでしまいます。
人間は食事を数日取らなくても死にません。
それは食事から得られた栄養はグルコースや脂肪となって、ある程度、身体に貯めておけるからです。
しかし、酸素は貯めておけません!
そのため、人間は1分でも呼吸を止めると苦しくなりますし、寝ている間も無意識に呼吸をしているのです。
鬼滅の刃「全集中の呼吸」で病気知らずの健康体になろう!
人間が生きていくのに欠かせない呼吸ですが、いつも無意識にしているので、あまり意識的に呼吸をすることは少ないと思います。
そこで、意識的に呼吸をすることで得られる効果・メリットを解説していきたいと思います。
ここでは、数年前にブームになった美木良介さんが考案したロングブレスとマインドフルネス瞑想について説明します。
美木良介氏考案、「ロングブレス」
ロングブレスとは、美木良介さんが考案した独自の呼吸法とエクササイズを組み合わせることで、インナーマッスル(深層筋)を鍛え、効率よく筋肉量を増やして、脂肪を減らす運動です。
ロングブレスのやり方
やり方は背筋を真っすぐ伸ばして空気を3秒で吸って、7秒かけて吐き出すだけです。
聞いた感じ簡単なのですが、これがなかなか疲れます!
フォームも大切なので、詳しいやり方は動画をご覧ください。
「ロングブレス」で検索すると出てきます。
ロングブレスの効果
- 腰痛改善
- 内臓脂肪の燃焼
- 痩せ体質に変化
- 小顔効果
- 冷え性改善
- カラオケが上手くなる
ロングブレスは全身に力を入れて強い呼吸する全身運動です。
その強い呼吸は身体の奥で骨を支えるインナーマッスルを刺激し鍛えられるので、筋肉の温度が上がります。
すると、体温が上昇して内臓周りの脂肪が落ちていきますし、筋肉量が増えることで基礎代謝がアップして痩せ体質に変化、全身の血行が良くなるので冷え性が改善されます。
インナーマッスルが鍛えられるので腰をしっかり支えることができて腰痛の改善が期待できます。
また、強く空気を吐き出すときに顔の筋肉も使うので、小顔になります。
実際にロングブレスをやってみると...
ロングブレスを初めて知ったときはその独特な呼吸法で少し笑っちゃいましたが、実際にやってみると効果を実感できます!
ロングブレスをやると本当に体温が上がるので、寒い時期に身体を温めるためにやってました。
そして、思わぬメリットとしてカラオケが上手くなるというのがあります。
僕は声の出し方が下手なのか、高音を歌うとすぐに喉を痛めてしまいます。
肺活量がアップしたのと、お腹から声を出すのが出来るようになったからなのか、高音が無理なく出るようになって大好きだけど声が高くてあまり歌えなかったミスチルとか、嵐などの曲を歌えるようになりました。
ロングブレスをやる際はフォームに気をつけないと腰を痛めてしまいます。
また、血圧が上がるので、高血圧の方や持病をお持ちの方がやる場合は担当のお医者に相談してから行った方がいいです。
マインドフルネス瞑想
「瞑想」と聞くと、
と多くの方が思うのではないでしょうか?
僕も瞑想に対して、最初はそのようなイメージを持っていました。
しかし、様々な研究によって「瞑想は身体に良い!」ということが分かってきています。
瞑想にも慈悲の瞑想・マントラ瞑想・ヴィパッサナー瞑想など色々ありますが、ここではマインドフルネス瞑想をご紹介します。
「マインドフルネス」とは一言でいうと、「今この瞬間の自分自身の身体や気持ちの状態に気づける心の在り方」です。
GoogleやYahoo!、Facebookなどの海外企業では、脳トレーニングとしてマインドフルネス瞑想が実践されています。
マインドフルネス瞑想のやり方
「瞑想は“無”になって、思考を停止すること」と勘違いする方がいますが、思考を止めることは不可能です。
マインドフルネス瞑想では、なるべく呼吸に意識を集中し、浮かんでくる思考は「ただそこにあるもの」として捉えます。
瞑想中に「夕食何食べよう」「外の工事の音うるさいな」など雑念が絶対に浮かんできます。
そこで「あ~自分はこんなことを考えているな」と客観的に認識し、ゆっくりと呼吸に意識を戻していきます。
この繰り返しです。
Wellness To Goさんの動画が分かりやすかったので参考にしてみてください。
マインドフルネス瞑想の効果
- リラックスできる
- ストレス軽減
- 集中力アップ
- 記憶力アップ
- 感情コントロールが上手くなる
ゆっくり呼吸を行うことで副交感神経が優位になり、リラックス出来てストレスが軽減されます。
そして、頭に浮かんでくる思考を客観的に捉えられるようになると、「今、自分は怒りを感じている」などと客観的に自分の感情が分かるので、感情に振り回されることが減っていき、感情のコントロールが上手くなります。
マインドフルネス瞑想を学んでいて一番すごい!と思ったのが、記憶力アップ効果です。
マインドフルネス瞑想に慣れてくると、瞑想中に脳の海馬が活性化し、脳波の一種のシータ波を出します。
シータ波は主に睡眠中に海馬から発せられる脳波で、このときに記憶の整理が行われていてその人に必要な記憶を定着させていると考えられています。
つまり、勉強をして色々なことを頭に叩き込んだ後でマインドフルネス瞑想をすると、勉強したことが記憶に定着しやすいんです。
ある研究によると、マインドフルネス瞑想を長期間やると海馬自体が大きくなるので、認知症予防にもなるということも分かっています。
最後に
人間が生きていくのに不可欠だけど、あまり意識されない呼吸。
その呼吸を意識的に行うことでこんなにもメリットがあるんです!
残念ながら、鬼と戦える強い身体にはなれませんが、病気知らずの健康的な身体にはなれます!
全集中の呼吸を生活に取り入れてみましょう!
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