現代病「FOMO」の原因と対策。「JOMO」との違いとは

気がついたらスマホを手にとって、SNSをチェックしちゃうんだよな。

と悩んでいる方は、以下のような心理が働いています。

  • 自分の知らない所で楽しいことが起こっていて、自分だけが取り残されているんじゃないか
  • 情報を頻繁にチェックしないと損をしてしまうんじゃないか

このような心理を「FOMO(Fear of Missing Out、フォーモ)」と呼びます。

 

この記事では、SNS依存を引き起こす現代病「FOMO」の原因と対策、そして対の概念である「JOMO」について分かりやすく解説します。

 

現代病「FOMO」の原因と対策「JOMO」との違いとは

現代病「FOMO」の原因と対策「JOMO」との違いとは

「FOMO(フォーモ)」と「JOMO(ジョーモ)」はどちらも、人々が社会的な状況や活動に対して生じる感情を表す言葉です。

ここでは、「FOMO」と「JOMO」の違い、FOMOが起こる原因について解説します。

 

「FOMO」と「JOMO」の違いとは

FOMOは、「Fear of Missing Out」の略で、「見逃し恐怖症」と訳されることがあります。

これは、友達や知り合いが楽しい飲み会やイベントに参加しているのに、自分は参加していないと感じたとき、心配や焦りが生じることを指します。

特に、SNSで他人の投稿を見ることで、「自分も同じような経験をしたいと思い!」「逃したくない!」と感じることがあります。

 

JOMOは、「Joy of Missing Out」の略で、直訳すると「取り残されることの喜び」という意味です。

これは、自分が特定のイベントや活動に参加していなくても、それを受け入れてリラックスし、自分の時間を楽しむことができる心の状態を指します。

JOMOは、自分が何を大切にし、何を優先するかを見つめ直すことで、心に余裕を持って過ごすことができると考えられています。

 

つまり、FOMOは他人の楽しみに対する焦りや心配を表し、JOMOは自分の時間や選択を楽しむことができる心の状態を表します。

 

FOMOが起こる原因とは

FOMOが生じる原因はをSNSの特性、生物学的側面、社会的側面の3つから解説します。

SNSの特性

SNSは友人知人の楽しい経験や成功をリアルタイムで共有することができるツールです。

しかし、SNSの情報は多くの場合、編集されたり選択されたりしており、現実よりもポジティブな面が強調されがちです。

 

マインドパレッサー
「SNS上の人たち」は「これだけ稼いだ!」とか「高級ブランド品を買った!」「海外のどこどこに行ってきた!」とかキラキラしてますよね。

 

それによって、自分の人生が他人と比較して「劣っている」と感じることがあり、FOMOが生じます。

生物学的な理由

生物学的には、FOMOは社会的な状況に対する適応反応、つまり生き残るための特性として理解できます。

現代でも「情報は命」と言われますが、狩猟採集時代でも、「あそこの森で凶暴な獣を見かけた。」といった情報が得られないと命を落としてしまいかねません。

 

そのため、進化の過程でFOMOのような感情が発達し、情報を逃さないようにする機能を持つようになったのです。

社会学的な理由

FOMOは人間の自己評価や人間関係に関連しています。

現代社会では、他人と比較して成功しているかどうかが自己価値の指標とされることがあります。

人間は社会的な生き物であり、自分が所属するコミュニティや友人とのつながりを大切にします。

 

FOMOは、これらの要素に関連し、他人とのつながりや自己評価を維持するために情報を追い求めるモチベーションになるのです。

 

FOMOに陥らないようにする対策

FOMOに陥らないようにする対策

では、FOMOに陥らないようにする対策をいくつかご紹介します。

デジタルデトックスを実践する

FOMOから抜け出すためには、デジタルデトックスをすることが効果的です。

デジタルデトックスとは、スマートフォンやSNSから離れてリフレッシュすることを指します。

 

具体的には、以下のような方法が挙げられます。

  • 週末はSNSを使わない
  • 寝る前のスマホ使用をやめる
  • 食事中や友人と会っているときはスマホを使わない
  • SNSの使用時間を制限する

 

現実とSNS上の人生を区別する

SNSで流れてくる画像や動画はあくまで最高の一場面を切り取ったハイライトであることを意識しましょう。

SNS以外の場面は私たちと何ら変わらない生活を送っています。

 

自分の価値観を大切にする

自分が大切だと思うことに焦点を当て、他人と比較しないように意識しましょう。

 

自分が今度、何をしたいのか。自分の価値観がよく分からない…。

という方は、以下の自己理解に役立つ無料ツールや書籍を読んで見ることをおすすめします。

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積極的にオフラインでの交流を増やす

画面越しではなく、実際に会って話すことで、SNSだけでは得られない情報や気持ちを共有する機会を増やすとFOMOを和らげることができます。

 

まとめ

  • FOMOとは、情報不安や他人との比較からくる逃している感覚
  • JOMOは、自分が特定のイベントや活動に参加していなくても、それを受け入れてリラックスし、自分の時間を楽しむことができる心の状態
  • SNS依存の原因は、SNSの特性、生物学的な理由、社会学的な理由がある
  • FOMO脱却法:には、デジタルデトックス、現実とSNS上の人生の区別、自分の価値観重視、オフライン交流増加などがある
  • デトックス方法として、週末SNS使用禁止、寝る前のスマホ使用を避ける、食事中・友人との会話時にスマホ使用を控える、などがある

 

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tetsuya
北海道在住の35歳。 元ホテルマン。30歳で一念発起して、大学に入り直し、心理学を学ぶ。医療機関で実務経験を積んだのち、公認心理師を取得。月に10冊以上本を読んだり、論文を読み漁ったりして得た知識をブログでシェアします。