デジタルデトックス(デジタル断食)とはある一定期間、スマホ・パソコン・テレビなどのデジタル機器から距離を置くことをです。
今や、スマホやパソコンがない生活は考えられないでしょう。
しかし、スマホやパソコンのせいでストレスが生まれているのも事実です。
例えば、インスタグラムでゴージャスな生活を送っている人を見ると初めのうち
と思いますが、次第に
と心が廃れてきます。(これは僕だけかもしれません。笑)
また、ついついTwitterやYou Tubeを見過ぎて気づいたら一日が終わりかけているということもしばしばあります。
確かにめちゃめちゃ便利で現代にはなくてはならないものですが、使い方を誤るとストレスがどんどん増えていきます。
そこでご紹介するのがデジタルデトックスです。
デジタルデトックスの効果には
- 気持ちがスッキリする
- 脳の疲れが取れる
- 睡眠の質が上がる
- ストレスが減る
- 生産性が上がる
などがあります。
では実際にデジタルデトックスを行った人はどうなるのかを調べた研究があるのでご紹介します。
・デジタルデトックスを行った人はどうなるか
2012年にIT系のルポライターだったポール・ミラーさんがある実験を行いました。
それまで仕事で死ぬほど使っていたスマホやネットとの関係を断ち切る、1年間にも及ぶデジタルデトックスを行ったのです。
当時26歳だった彼はあまりの仕事の忙しさに家族と過ごす時間も趣味に費やす時間もなく、脳は限界を迎えていました。
1年間のデジタルデトックスに効果は予想を超えるものでした。
何とIT系のルポライターなのにデジタルデトックスをしたことで仕事に支障が出るかと思いきや、逆に生産性が上がり、それまでよりも早く原稿を書き上げるようになったのです。
彼は以下のようにデジタルデトックスの体験を語っています。
自分でもどうやったのかわからないが、いつの間にか小説を半分書き上げ、毎週のようにエッセイを編集部に送っていた。
ある月などは、編集長から書きすぎだと叱られたほどだ。こんなことはこれまでなかった。
確かに退屈は感じたし、多少の孤独にも襲われた。
でも、それが僕に良いペースを与えてくれた。
刺激のなさと退屈のおかげで、本当に大切なものをやり抜くモチベーションが生まれたんだ。
デジタルデトックスは失恋と同じ?
デジタルデトックスを始めるといっても、いきなり全く使わないというのは酷ですよね。
そこでデジタルデトックスの初歩として良いのが、あらかじめメールのチェックやSNSを見る時間を決めておくことです。
例えば、
- お昼休み明けの13:00~13:30はメールチェックをする
- インスタグラムは月・水・金だけ見る
と決めておくだけです。
コロンビア大学の実験によると、
スマホの通知をオフにして、メールチェックの回数を1日3回まで減らした被験者は、仕事中の緊張やストレスが和らいだそうです。
デジタルデトックスを始めると最初のうちは軽い不安や孤独に襲われるかもしれませんが、少しづつ気分が落ち着いていき、気持ちが安らいでいくのを感じるはずです。
精神科医のノーマン・ドアッジ博士はデジタルデトックスを「失恋」と同じだと言います。
大好きなネットやゲームから引き離された直後には、多くの患者が異性から振られたかのような反応を示すからです。
しかし、そのうち悲しみは穏やかな退屈とさびしさに変わり、しばらくすると穏やかな安らぎが取って変わります。
その間も頭のなかではニューロンの配線がつなぎ直されており、あなたの脳は文字通りリセットされるのです。
最後に
スマホをイジり始めるとついつい時間を忘れて夢中になってしまいます。
2時間、3時間なんてザラです。
一日2,3時間だと、一週間で14~21時間です。
人生変わると思いませんか?
- 毎日、気づいたらスマホ見ちゃう
- You Tubeを見過ぎて時間がなくなる
と自覚している方はあらかじめ見る時間を決めてみましょう!
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参考文献
今回、引用させてもらった「100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み出した最高の体調」の著者 鈴木祐さんはサイエンスライターで年間に国内外の最新の論文を5000本以上も読んでいるというすごい人です。
あのメンタリストDaiGoさんが「日本で一番尊敬する人」と言っているほどです。
しっかりとした根拠に基づいているので、かなり信憑性があります。
この本も進化医学のアプローチで❝最高の体調❞を目指すという素晴らしい本なので、ぜひ手に取ってみてください。
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