感情の機能とは?情動の機能を4つご紹介します

前に書いた「そもそも感情って何って話」で感情の定義や感情を獲得した進化的背景、「感情ってどこから湧いてくるのって話」で感情が湧いてくると考える脳の部位について話しました。

この記事では感情の機能について話したいと思います。

感情は怒り、喜びのような一時的に強く生じる感情状態の情動と何となく楽しい、悲しいといった特に理由は分からないけど、比較的長く続く感情状態の気分に分かれます。

情動の機能を4つご紹介します。

 

 

目標管理機能

情動は自分にとって重要な意味を持つ出来事に直面した時に生じます。

例えば、帰り道で見るからに獰猛そうな野犬に遭遇しました。

そのときにたとえ、スマホで陽気な音楽を聴いていたとしても、一瞬にしてその獰猛そうな野犬にくぎ付けになり、逃げるか闘うかの体制に入ります。

つまり、情動は何か自分にとって重要な出来事に直面したときに、意識をその出来事に集中させ、目標を達成できるようにするという機能です。

 

上の例でいうと、目標は自分が傷つかずに逃げるか追い払うかですね。

記憶強化機能

感情を司る扁桃体と記憶を司る海馬は近い場所にあるので、情動を経験したときの記憶は忘れにくいという性質があります。

例えば、子供が誤ってアイロンに触って、ちょびっと火傷をしたとします。

傷自体はそんなにひどくはないにしても、子供からしたら一大事でその時のことはそうそう忘れないでしょう。

すると、次にアイロンを見た時には

「前にひどい目にあったからな。今回は気をつけよっと」

と考えます。

情報伝達機能

情動は声や表情を通じて、表に出てしまうことがあります。

それによって、周りの人がその人の内面や状況に関する情報を共有出来る場合があります。

分かりやすい例でいうと、登山に行ったときに、上の方からすごい勢いですごい形相をした人が駆け下りてきたら、

「うわっきっとクマが出たんだ!逃げよっと」

となる訳ですね。

 

または、自分が今にも泣きだしそうな悲しい顔をしていると、周りの人は心配して声をかけてくれると思います。 

自分の悲しみが周りに伝わり、自分の状況などを理解してくれる人の行動を促し、絆が深まるという訳です。

利害調整機能

情動は先ほども話しましたが、表情や声を通じて周りに伝わったりしてしまうので、自分の利益を守るためには役に立たないような気がしますよね?

でも、そうでもないんです。

例えば、家に強盗が入って金品を盗まれたとします。

そこで、警察にまかせておくだけではなく、大金を探偵を雇い、犯人を捜すことにしました。周りの人からすると、「探偵を雇うとはすごい執念深いな」という印象を持たれると思います。

つまり、周りに自分が”執念深い”という印象を持たれることで、将来起こりうるリスクを減らすことができるという訳なんですね。

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参考文献

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3 件のコメント

  • いつも更新楽しみにしてます。
    他人からどう思われるかが将来のリスクを減らす役割もあるんですね!
    私は、日頃より他人から器の大きい人だと思われたいと思っているんですが、そう思われる為にはどうしたら良いのですか?

    • ナミペロさん、お問い合わせありがとうございます!
      僕が思う器が大きい人はどんな事態にも動じなかったり、イライラしそうな場面でも大らかな態度で対応できる人なので、それを前提にお話しますね。
      その場合は自分や他人の心の動きに気づき理解する力である感情知能を鍛えるのが良いと思います。
      人間は感情に支配されやすい生き物なので、感情をコントロールできると、感情に流されて馬鹿なことをしたりするのが減りますし、イライラする場面でも、怒りをコントロール出来ます。
      感情知能を鍛える方法は明日ブログに書きますので、よければ参考にしてみてください。

      • 返信ありがとうございます。
        たしかに、細かい事にも動じない人って器が大きいですよね!
        感情知能は鍛えられるんですね!
        明日の記事も楽しみにしてます。ありがとうございます!

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